ウイスキーファンから熱狂的な人気を誇っているアードベッグ(Ardbeg)
普段手に入るボトルだと「アードベッグ TEN」が有名で、TENしか飲んだことないって方も多いと思います。
ところがアードベッグには、たくさんの種類があることご存じでしょうか?
定番リリースだけでも多いですが、限定リリースも含めるともう尋常な量があります。
今回は、そんなアードベッグのラインナップを一覧にまとめてみました。
アードベギャンの必見の記事になると思いますので、ぜひブックマークをしてアードベッグをめぐるウイスキーの旅を楽しいで見てください!!
アードベッグ定番リリース
2023年、現在のアードベッグの定番ボトルは……
- TEN
- ウィービースティー
- ウーガダール
- コリーヴレッカン
- アンオー
の5種類です。
そして、毎年リリースされる「トリーバン」も含めたとしたら6種類となります。
TEN
熟成年数 | 10年 |
---|---|
樽 | アメリカンオークのバーボン樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=4]入手しやすい |
10年以上熟成させた原酒のみを使用。
アードベッグブランドのフラグシップボトルです。
はじめてアードベッグを飲むなら、一番スタンダードなこのボトルがいいでしょう。
ウィービースティー
熟成年数 | 5年 |
---|---|
樽 | オロロソシェリー樽+バーボン樽 |
アルコール度数 | 47.4% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=4.5]入手しやすい |
アードベッグのオフィシャルボトルで最も短期熟成の5年。
ウィ―ビースティ―は「リトルモンスター」という意味で、小さいけど獰猛なやつを味わいで表現しています。
アードベッグの定番ラインナップの中では、リーズナブルで今TEN以上に入手しやすいかもしれません。
ウーガダール
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | オロロソシェリー樽+バーボン樽 |
アルコール度数 | 54.2% |
おすすめ度 | [star-list number=4]4 |
入手しやすさ | [star-list number=4]入手しやすい |
バーボン樽とオロロソシェリー樽を使用した一本。
「ウーガダール」はアードベッグの仕込み水として使用している湖の名前に由来しています。
スモーキーさとスウィーティさが楽しめる一本で、TENやウィ―ビースティにハマった人のブラッシュアップボトルとしておすすめです。
コリーヴレッカン
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | フレンチオークの新樽 |
アルコール度数 | 57.1% |
おすすめ度 | [star-list number=4]4 |
入手しやすさ | [star-list number=4]入手しやすい |
フレンチオークの新樽を使用した一本。
アイラ島付近にできる世界で2番目に大きい渦潮が名前の由来で、力強くスパイシーです。
こちらも「ウーガダール」同様にTENやウィ―ビースティのブラッシュアップボトルとしておすすめ!
アンオー
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | バーボン樽、PXシェリー樽、新樽 |
アルコール度数 | 46.6% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=4]入手しやすい |
- バーボン樽
- ペドロヒメネスシェリー樽(甘口シェリー)
- 新樽
と三種類の樽で熟成された原酒をヴァッティングして作られた一本です。
アンオーの名前は、アイラ島南西端のオー岬に由来しています。
アードベッグブランドをもっと知りたい方におすすめ。
トリーバン
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | アメリカンオークとオロロソシェリー樽 |
アルコール度数 | 46.2%(バッチによって異なる) |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=3]ネットなら入手しやすいかも |
アードベッグから2019年から毎年リリースされている長期熟成ボトル。
19年以上熟成させた希少な原酒のみを使用しているため、毎年バッチ違いとしてリリースし若干味わいに違いがあります。
アードベッグブランドの最高峰クラスの味わいが知りたい方におすすめのボトルです。
アードベックデー 限定リリース
毎年5・6月ほどに世界各国で開催される「アードベッグデー」。
毎年アードベッグデーには、テーマを変えた限定ボトルがリリースされます。
2022年までリリースされたアードベッグデー限定ボトルは……
- アードベッグ・ディ
- アードボック
- オリーヴェルデ
- ∞(パーペチューム)
- ダークコーヴ
- ケルピー
- グルーヴス
- ドラム
- ブラック
- スコーチ
- アードコア
の11種類。
そして、2023年には、「ヘビーヴェイパー」というボトルがリリースされる予定です。
アードベッグ・ディ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | リフィルシェリー樽 |
アルコール度数 | 56.7% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
2012年、最初のアードベッグデー限定ボトルとしてリリースされた一本。
リフィルシェリー樽で後熟されています。
リリースしてから10年以上も経っている限定ボトルなので、今から入手することは難しいでしょう。
アードボック
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | バーボン樽+マンサニージャシェリー樽 |
アルコール度数 | 52.1% |
おすすめ度 | [star-list number=4]4 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
バーボン樽で10年間熟成させた原酒とマンサニージャシェリー樽で10年間熟成させた原酒をヴァッティングさせた一本。
ピートホグ(ピート採掘所)が名前の由来となっています。
2013年のアードベッグデーに限定ボトルとしてリリースされました。
オリーヴェルデ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | アメリカンホワイトオーク樽 |
アルコール度数 | 49.9% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
2014年のアードベッグデーにリリース。
フタに特殊な加工をしたアメリカンホワイトオーク樽を使用しています。
「黄金(オリー)」「緑(ヴェルデ)」という意味で、「ウイスキーの黄金とアードベッグボトルの緑」や「当時のワールドカップ開催国”ブラジル”のナショナルチームの愛称」にかけているそうです。
現在、ほぼ入手することはできないでしょう。
∞(パーペチューム)
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | シェリー樽+バーボン樽 |
アルコール度数 | 47.4% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=2.5]まだあるところにはある |
2015年アードベッグデーのボトルにして、アードベッグ生誕200周年を記念してリリースされた限定ボトル。
パーペチュームはラテン語で「永久」という意味だそうです。
Amazon、楽天などでもまだ入手はできますが、今後どんどん少なくなっていくと思います。
ダークコーヴ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | シェリー樽 |
アルコール度数 | 46.5% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
2016年アードベッグデーにリリース。
シェリー樽熟成のボトルで、密造や密貿易が盛んだったアイラ島の暗黒時代をテーマにしています。
現在大手ECサイトではYahoo!ショッピングぐらいしかないと思います。
他、ウイスキー専門のECサイトなら手に入るかもしれません。
ケルピー
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | 黒海産ヴァージンオークの樽+バーボン樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
2017年のアードベッグデーにリリースされたボトル。
黒海(アディゲ共和国)産のヴァージンオークの樽を使用し、バーボン樽とヴァッティングしています。
海と深いつながりのある幻獣「ケルピー」が名前の由来です。
こちらも大手ECサイトではYahoo!ショッピングぐらいしか入手できないでしょう。
グルーヴス
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | 内側をしっかりと焦がしたワイン樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=2.5]あるところにはあるが入手困難 |
毎年5~6月に開催されるアードベッグデーの2018年にリリースされたボトル。
「ラブ&ピート」をテーマに炎のような情熱を内側をしっかりと焦がしたワイン樽でフィニッシュさせることで表現しています。
大手ECサイトでも入手できますが、在庫数が少ないのですぐに入手困難となると思います。
ドラム
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | ラム樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=2.5]入手しにくくなってきている |
2019年のアードベッグデーにリリースされた一本。
「カーニバル」をテーマにカリブのラム樽熟成の原酒を使用しています。
Amazonなどの大手ECサイトでもゲットできますが、在庫数は少ないです。
ブラック
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | ニュージーランド産ピノノワール樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=2.5]入手しにくいけどあるところにはある |
アードベッグデー2020にリリースされたボトル。
「黒い羊」をテーマにニュージーランド産ピノノワール(赤ワイン)樽で熟成されています。
まだ、大手ECサイトでもゲットできますが、残り数が少ないショップが多いです。
スコーチ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | アメリカンホワイトオーク樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=3]まだ入手できる |
アードベッグ蒸留所の3番倉庫に住み着くドラゴン伝説がテーマの2021年アードベッグデーボトル。
2011年にリリースされた「アリゲーター」のセカンドフィルとバーボン樽原酒を使用しています。
まだ入手できるボトルで、それほどプレミア価格もついていません。
アードコア
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=3.5]入手できる |
黒ビールなどに使う「ブラックモルト」という焙煎モルトを使って作られた一本。
2022年アードベッグデーの限定ボトルです。
まだ入手可能でプレミア価格もほぼついていないアードベッグ限定ボトルですが、数は少なくなってきています。
限定リリースのアードベッグ
アードベッグは限定ボトルがとにかく多いです。
不定期にリリースされるボトルや一回限りでリリースされたオフィシャルの限定ボトルなどなど。
アードベッグコミッティというアードベッグの会員制クラブがあり、その会員限定のボトルもあります。
黒いラベルが「コミッティ以外の一般向けリリースボトル」、白っぽいラベルが「コミッティ限定ボトル」となっているようです。
スーパーノヴァ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | アメリカンホワイトオーク樽 |
アルコール度数 | 53%前後 |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=2]入手は難しい |
アードベッグ史上最もピートを焚きこんだシリーズ。
通常のアードベッグTENのフェノール値は50ppmですが、スーパーノヴァは100ppm以上となっています。
カスクストレングスでリリースごとに少しアルコール度数が変わったり、味わいが変わったり……
ガリレオ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | アメリカンオークのバーボン樽+マルサラワイン樽 |
アルコール度数 | 49% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
世界初の宇宙での熟成に関する実験を記念して500本限定でリリースされたボトル。
シチリアのマルサラワイン樽が使用されています。
アリー・ナム・ビースト
熟成年数 | 1990年蒸留、2006年ボトリング |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=0.5]ほぼ入手できない |
1990年蒸留の原酒のみで構成され、2006年にボトリングされたシングルヴィンテージ。
「野獣の住む場所」という意味で、ウーガダール同様にアードベッグの仕込み水に使用されている湖の名前が由来となっています。
ベリーヤング・6年
熟成年数 | 6年 |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 58.3% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=0.5]入手困難 |
1997年に蒸留所がグレンモーレンジィ社に買収されてからリリースされたベリーヤング・アードベッグ(アードベッグ10年への道)シリーズの最初の一本として発売されました。
1998年蒸留、2004年にボトリング。カスクストレングス。
今入手することはなかなか難しいかと思います。
スティル・ヤング・8年
熟成年数 | 8年 |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 56.2% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=0.5]入手困難 |
ベリーヤング・アードベッグのセカンドリリースというポジションです。
1998年蒸留し、2006年にボトリングされてました。
オールモスト・ゼア・9年
熟成年数 | 9年 |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 54.1% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=0]入手できない |
ベリーヤング・アードベッグのサードリリースというポジション。
1998年蒸留、2007年にボトリングされてました。
入手することはもうかなり難しいかと思います。
ネットで軽く検索した限りだと販売している所は見つかりませんでした。
ルネッサンス
熟成年数 | 10年 |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 55.9% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=4.5]入手しやすい |
ベリーヤング・アードベッグシリーズの完成品としてリリースされた一本。
1998年蒸留、2008年にボトリングされました。
カスクストレングスのボトルで、TENとは少し違ったキャラクターとなっています。
アーーーーードベッグ
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | ライウイスキー樽 |
アルコール度数 | 46% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手は難しい |
ライウイスキー樽で熟成された一本。
2021年にアードベッグの会員組織「アードベッグ・コミッティ」限定ボトルとしてリリースされました。
その後、一般販売もされています。
アリゲーター
熟成年数 | NA |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 51.2% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=1]入手困難 |
2011年の限定ボトル。
アリゲーターチャーという内側をしっかりとバーナーで焦がした樽で熟成された原酒を使用しています。
8年 フォーディスカッション
熟成年数 | 8年 |
---|---|
樽 | オロロソシェリー樽+バーボン樽 |
アルコール度数 | 50.8% |
おすすめ度 | [star-list number=5]5 |
入手しやすさ | [star-list number=3.5]入手できる |
アードベッグコミュニティ限定のボトルで「フォーディスカッション(議論を呼ぶ)」シリーズとしてリリースされました。
もしフラグシップボトルの「アードベッグ10年」が存在しないパラレルワールドでフラグシップとなるボトルを作るとしたら……
をテーマに作られています。
ファーミュテーション
熟成年数 | 13年 |
---|---|
樽 | バーボン樽 |
アルコール度数 | 49.4% |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]4.5 |
入手しやすさ | [star-list number=3]まだ入手できる |
アードベッグコミュニティ限定ボトルで、アードベッグ最長の発酵時間が特徴となっています。
通常72時間の発酵時間を3週間も行ったそうです。
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回は、アードベッグがリリースしたボトルたちをまとめてみましたが、多分僕が抜けているだけでまだまだあったような気が……。
改めてまとめてみると、アードベッグってオフィシャルだけでも多彩なボトルをリリースしていたんだなと思います。
特にグレンモーレンジィ社所有となってから、遊び心あるボトルが多いですよね。
こういった遊び心がファンを虜にしてやまないのかもしれません。
他にも「このボトルがあったでしょう」、「コレが抜けている!」などお気づきの点がございましたら気軽にコメントやお問い合わせ等で教えてくれると嬉しいです。
それではよいウイスキーライフを!
また次回もよろしくお願いいたします。
コメント