ウイスキーは飲み方を自由の楽しめることが魅力だと思います。
その中で、ストレートやハイボールでいつもと違った楽しみ方ができるおすすめの方法があります。
それが……
「ウイスキーを冷凍庫でキンキンに冷やしておくこと!!」
つまり、『冷凍ウイスキー』です!!!
キンキンに冷やしておくことで、簡単にめっちゃおいしいハイボールが作れちゃいます!!
さらに『冷凍ウイスキー』にするとトロッとした舌触りになり、
ストレートで飲んでも常温とはまた違った味わいになってきます。
ただこの『冷凍ウイスキー』には間違えてはいけない注意点があります。
今回は『冷凍ウイスキー』の特徴・注意点とオススメの銘柄などを解説していきましょう。
冷凍庫のスペースを空けて、お試しください!!
『冷凍ウイスキー』とは!?
ウイスキーを冷凍庫に入れてキンキンに冷やす楽しみ方で、
常温の時とはかなり違った味わいや香り、舌触りを楽しむことができます。
バーなどでは結構前から楽しまれていました。
モルト好きな方なら既にやったことある方も多いと思います。
ところが、ウイスキーを冷凍保存することに否定的な方もいます。
それは絶対にやってはいけない注意点があるからです。
注意点について詳しく解説する前に、冷凍庫にウイスキーを入れるとどうなるかから解説していこうと思います。
冷凍庫のウイスキーを入れるとどうなるのか。
ウイスキーはアルコール度数40%以上の蒸留酒です。
アルコールには、水の凍結温度を下げる働きがあります。
蒸留酒を家庭用の冷凍庫の約‐18℃ぐらいに入れても、凍ることはありません。
ただトロっとした粘度が出て、状態は常温の時とかなり変化します。
なぜ『冷凍ウイスキー』にするとおいしくなるのか
おいしくなるという表現は人それぞれですが、比較的面白くおいしい味になりやすいのが『冷凍ウイスキー』
ただ冷凍庫に入れることで、舌触りがなめらかになり、アルコール感が薄れます。
すると40度のアルコール度数でも、かなり飲みやすくなります。
つまりテクスチャーが大きく変わるということです!!
また、キンキンに冷えたことで夏の暑いときにピッタリなお酒へと変貌します!
温度による違いも生まれてきます。
ところが、キンキンに冷えた状態では香りは弱くなってしまう傾向があります。
常温に戻っていくことでだんだん香りを感じるようになるので、グラス内の変化も楽しいです。
さらに、冷凍ウイスキーでハイボールを作るとおいしくなりやすいとメリットがあります
グラスに注いでキンキンに冷えたソーダや水で割るだけ。
それだけで常温の時のウイスキーより混ざりやすく、雑味の少ない味に仕上がりやすいです。
このように『冷凍ウイスキー』には、
- ストレートでは新しい発見
- 割ものでは雑味の少ないプロの作るハイボールや水割りに近い味
こういったものを楽しむことができます!!
ただ『冷凍ウイスキー』もいいところばかりではありません。
『冷凍ウイスキー』の絶対に間違えてはいけない注意点
ウイスキーの中には、冷凍ウイスキーに適していない銘柄があります。
その特徴は……
- ノンチルで作られているもの
- バーボンやアイラモルトのようなウイスキー
なぜ冷凍ウイスキーに適していないのか順に解説していこうと思います。
『Non-chill』とは「冷却ろ過を行っていません」という意味。
ウイスキーは低温下になると綿状のフロックができたり、白く濁ったりします。
これは……
- 発酵由来の脂肪酸
- 樽材成分のβ‐シトステロール(植物由来のコレステロールに似た蝋状の成分)
- そのグルコシド
などの成分が原因で起こる現象です。
ところが、この成分はウイスキーの芳醇なフレーバーの元となる成分でもあります。
アルコール度数46%以下のウイスキーで低温時に、品質に影響する白濁や綿のようなものが現れるそうです。
白いカビが混入したような結構気持ち悪い見た目になります。
商品としてよろしくないため、アルコール度数40%程度のウイスキーはだいたい冷却ろ過を行っています。
その方法は……
‐8~‐5℃の温度に冷却後、フィルターでろ過。
この時の温度・フィルター細かさが、味わいや色に大きく影響します。
同じように冷却ろ過したとしても、熟成や樽材成分の出方などにより色合いが変わることがあります。
そのため、アルコール度数40%程度のウイスキーはカラメル添加が許可されています。
一方、冷却ろ過を行っていないウイスキーは、その品質の保証として『Non-chill』など記載されています。
高いアルコール度数の中では、白濁したり綿状の浮遊物を作ってしまう成分がしっかりと溶け込んだ状態になります。
そのため冷却ろ過を行って香り成分を取り除く必要がありません。
芳醇な香りを損なわないように、高級なウイスキーには冷却ろ過を行わないカスクストレングス(樽出しそのまま)など高アルコール度数のものが多いのです。
そしてアルコール度数46%以上のウイスキーは、ほとんど冷却ろ過を行っていません。
冷却ろ過を行っていないウイスキーを冷凍してしまうと品質が劣化してしまうことがあります。
そのため、40%程度のブレンデッドウイスキーを中心に冷凍ウイスキーを楽しんだ方がいいでしょう。
またバーボンなどのアメリカンウイスキーやスモーキーなタイプのシングルモルトは、ウイスキーの中では油分が多く含まれている傾向があります。
このように油分の多いウイスキーを冷凍してしまうと雑味が出たり、舌触りが悪くなりやすいです。
中には冷却ろ過を行っているものなら冷凍してもさほど問題はないですが、冷却ろ過を行っていないバーボンやアイラモルトは冷凍しない方がいいでしょう。
『冷凍ウイスキー』にオススメな銘柄
日本のロングヒットウイスキー
角は冷凍庫に入れても、バランス感は健在!!
さらに冷凍した角をハイボールにしたり、水割りにするといつもと違った味わいが楽しめます。
かなりまろやかな口当たり。
そしてアルコールのボリューム感だけを強く、雑味の少ないおいしいハイボールや水割りがつくりやすいです。
ぜひ試してみてください!!
世界No.1のスコッチウイスキー!!
こちらもロングヒットウイスキーですね。
こちらは冷凍にするとキリっとした味わいとまろやかな舌触りに!
変化も楽しい『冷凍ウイスキー』です。
またジョニーウォーカーレッドの冷凍ウイスキーで作ったハイボールや水割りも絶品です。
冷凍を推奨しているウイスキー
冷凍ウイスキーを推奨している銘柄だけあって、冷凍にするとかなりうまいウイスキーです!
トロっとした舌触りに、徐々に広がっていくコクとさっぱりとした味わい。
かなりバランスも良く、冷凍のストレートは絶品です!!
『すべてのシングルモルトの原点』
このウイスキーを冷凍させると、きりっとした味わいが際立ちます!!
さらにこの冷凍ウイスキーのハイボールはすごく美味いです!!
レモンフレーバーがさらに際立ち、暑い夏にピッタリなハイボールになります。
レモンの皮をつけこむとさらに絶品に!!
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
冷凍ウイスキーって様々な言われ方や見方がありますが、立派な楽しみ方の一つだと思います。
ただ、いちばんは蒸留所のこだわりはそのまま残して楽しんでほしいということ!!
特に「ノンチル」ウイスキーは「冷却ろ過を行っていない」ことが特徴です。
それなのに冷却し、そして分離させてしまったらもったいない。。
冷却ろ過をしないことで冷却して分離してしまう香味成分をそのまま残していることが、「ノンチル」のウイスキーのいいところです。
はっきり言うと、「霜降りの黒毛和牛のサーロイン」を赤ワイン煮込みに使ってしまうようなもの。
そのままステーキが一番おいしいのに、それを煮込んでもスジやテールほど味が出ないし食感も悪い。
ただ、油がすごく出るだけです。
食材には、特徴があり、特性があります。
その特徴や特性を生かしてあげるのが一番だと思うので、「冷凍ウイスキー」も冷凍しておいしいウイスキーを選んでいただきたいなと思います。
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
コメント
コメント一覧 (5件)
id:kumimamakun
いつもありがとうございます!
感想お待ちしてます!!
id:hotaru_spitz
ありがとうございます!
是非是非感想お待ちしております!!
id:santa-baking
いつもありがとうございます!
そうですね!
冷えるとまた味わいが変わるので楽しいですよ!!
id:zarugawa
いつもありがとうございます!
本当に猛暑ですよね。。
お体に気をつけて
id:aika_investment
いつもありがとうございます!
是非是非!
感想お待ちしてます!