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存在感の大きいブログになりたいウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は
「ベンロマック蒸留所」
について
ベンロマックは、若い10年物でも若さを感じさせないリッチなテイストが特徴。
作りこまれた、存在感の強いシングルモルトです。
2020年にベンロマックはラベルを大幅にリニューアルしました。
ベンロマックは、有名ボトラーズ会社「ゴードン&マクファイル社」が所有している蒸留所。
ボトラーズ会社として老舗のG&M社のノウハウがオフィシャルボトルに詰められています!!
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今回は、ベンロマックについて特徴・歴史・ラインナップをご紹介していこうと思います!!
ベンロマック Benromach蒸留所について
ベンロマック蒸留所はインディペンデントボトラーで最も有名はゴードン&マクファイル社(G&M社)が所有するスペイサイドの蒸留所。
スペイサイドの中でもほかのスペイサイドの蒸留所からは離れたフォレスという地域にあります。
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G&M社は100年以上も歴史のある老舗のボトラーズ会社。
蒸留所ですらもうストックのないような長期熟成の樽やレアな樽を数多く所有しています。
また優れたブレンド技術には定評があり、ウイスキーファンだけでなく蒸留所からも信用の厚い会社です。
ベンロマック蒸留所は、G&M社の自社のシングルモルトを作るという悲願をかなえた蒸留所となっています。
ベン:Benは「山」、ロマックRomachは「ぼさぼさした」という意味だそうで、直訳すると「草木の生い茂った山」という意味。
ただ詳しい意味はわかっていないそうです。
100年ほどの歴史のあったベンロマック蒸留所。
しかし、長いウイスキー不況の影響でずっと低迷していました。
実力を持っていながら、時代に忘れ去られそうなときにこのG&M社が買収。
全精力をもってこの蒸留所を立て直させます。
そんなベンロマック蒸留所立て直し秘話にはアツいストーリーがあるはず!!!
ということでこの蒸留所のストーリーをご紹介していこうと思います。
ベンロマック Benromachのストーリー
1898年ベンロマック蒸留所はスペイサイドのフォレスという町で、小規模蒸留所としてオープンします。
しかし、生産開始直前に共同出資者の一人が手を引くという最悪のスタートから始まります。
以降、細々とこだわりのウイスキーを作っていましたが、再開と休業を繰り返してきました。
1938年、ジョセフ・ホップスという人が買収。
すぐにアメリカ資本のナショナル・ディスティラーズ社に売却されます。
しばらくの間、オールド・クロウやオールド・グランダッドといったバーボンブランドとともに生産されていた時期があったそうです。
その後、業界最大手のDCL社(現ディアジオ社)が買収。
しかし、1983年あまりにも規模が小さすぎたため、すぐに閉鎖されます。
この時ベンロマックの蒸留器は廃棄され、熟成庫も取り壊されて二度とウイスキーがつくれないような状態までなってしまいました。
この年の3月24日には535個の最後の樽にスピリッツを詰めて、蒸留所長とチーム一同が壁にサインを書き残したそう。
もう完全にベンロマックの未来は潰えた。そうと思ったんでしょうね。
ただ、世の中全体も不況だったことがベンロマック蒸留所、唯一の幸運だったかもしれません。
ベンロマックの土地が不動産開発会社に買収されずに済みました。
それから10年後の1993年、ベンロマックにとっての救世主が現れます。
それがゴードン&マクファイル(G&M)社です。
G&M社は同じくスペイサイドで100年以上の歴史を持っている老舗ボトラーズ会社。
G&M社はベンロマックとほぼ同時期の1895年、スペイサイドのエルギンに高級食品店として創業します。
やがて自社ブレンドのウイスキーを開発、20世紀初頭からシングルモルトウイスキーを販売してきました。
同社は原酒の豊富さ、多くの蒸留所から樽を買い付けられるコネクション、高いブレンド技術に定評があります。
それは歴史ある老舗ボトラーのG&M社だからこそできることだと思います。
また同社が手掛ける「蒸留所ラベル」というシリーズは、各蒸留所がG&M社にだけ公認しているオフィシャルラベルを使ったシリーズ。
ボトラーズ会社が急増した今、このようなことができるのはG&M社だけ。
蜘蛛の巣がかかり、単に歴史的建造物としての運命をたどる予定だったベンロマック蒸留所。
G&M社が全精力をかけて、5年で立て直します。
この時に以前の設備はほとんど使えなかったそう。
何とか設備を整え、1998年10月15日にベンロマック蒸留所はついに再開します!!
公式の復活を宣言したのがチャールズ皇太子だそうです。
G&M社社長のイアン・アーカートさんとチャールズ皇太子は、名門寄宿学校卒業生という同門の先輩後輩の関係だったから実現したことのようです。
蒸留所再開にあたってG&M社は1950~60年代の古いスペイサイドモルトを復興させようとします。
この時代のスペイサイドモルトは繊細かつ優雅なスモーク香が特徴だったそう。
この当時はシングルモルト自体が売れてなかった時代。この味を知っている人は少ないです。
ただG&M社は老舗ならではの、蒸留所でも持っていないような原酒を所有していることが強みのボトラーズ会社。
豊富なストックから目指すスタイルを探し出し、特定の時代のウイスキーを学ぶことができたのだとか。
このG&M社だからこそできた唯一無二のウイスキーがモルトファンから人気となり、
今では世界中で親しまれているモルトウイスキーとなっています!!
ベンロマック Benromachのこだわりの製法
ベンロマック蒸留所は、味が強く出やすい厳選のオロロソシェリー樽をメインに使います。
その樽に負けないように、しっかりとしたボディのスピリッツを作ることがベンロマック蒸留所の方針だそう。
そのためのこだわりが随所にちりばめられています。
まずベンロマック蒸留所はスコットランドで栽培、製麦されたモルトを使います。
さらにフェノール値10~15ppmのライトピートモルトを使うそう。
これを粉砕するのが1913年製の古いミルだそうです。
そして通常よりもやや高い温度で糖化を行うようです。
結果濁った麦汁が、生まれてきます。
これがビスケットを連想させるような香りを生み出しているのだとか。
発酵槽はスコットランド産カラマツ材だそう。
発酵時間は長めのものと短めのものの2タイプを作っているらしく、
長めのものはウイスキー酵母主体で少しだけエール酵母を混ぜて発酵させるそうです。
そうすると複雑さが増すといわれています。
ベンロマックの使用樽の内訳は70%がシェリーカスク。3年間シェリーをシーズニングさせた樽を使うそうです。
残りの30%はバーボン樽(主にジムビームだそう。)、ワイン樽、新樽などだそうです。
また樽詰めも計量もすべて手作業だそう。
1950年代のウイスキー造りそのままの光景が見られるそうです。
細かい作業まで1950年代の方法を行うことで、ベンロマックの魂を忘れないようにしているのだとか。。。
こだわりのかけ方がすごいですね。。
随所にちりばめられたこだわりと昔ながらの製法がモルトファンを興奮させる一本を作り続けているのだと思います。
ラインナップ
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蒸留所データ
創業……1898年
オーナー会社……ゴードン&マクファイル社
年間生産能力(100%アルコール換算)……70万ℓ(生産量は38万ℓ)
仕込み水……ロマックヒルの泉
使用麦芽……スコットランド産で基本10~15ppmのピートモルト
発酵槽……スコットランド産カラマツ製13基
ポットスチル……初留釜1基、再留釜1基
生産区分……スペイサイド(フォレス)
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
ウイスキー蒸留所のストーリーって熱いものが多く、面白いですよね!!
G&Mのように「自社の強みを生かす」ことってすごく大事。
僕も「強み」を生かして、ブログを成長させていこうと思います!!
それではよいウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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