芸術的なブレンディングで多くの人を虜にした『シーバスリーガル Chivas Regal』!! 

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本日もお越し頂きありがとうございます。

芸術的な料理を作って感動させたいウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

 

今回のお話は

「シーバスリーガル」

について!!

 

 

シーバスリーガルは、芸術ともいえる繊細なバランスに奥深い芳醇さのあるブレンデッドウイスキー。

世界中にファンが多く、グローバルブランドとなっているブレンデッドスコッチウイスキーです!!

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日本にも多くのファンを持つこの銘柄。

今回は、「シーバスリーガル」について深く見ていこうと思います!!

 

 

目次

「シーバスリーガルChivas Regal」について

シーバスリーガルは、故アイゼンハワー大統領や吉田茂元首相が愛飲していた酒としても有名。

世界で最も早くその名を轟かせたスコッチといわれています。

 

特に吉田茂元首相はイギリス赴任時代から亡くなるまで愛したお酒だったそう。

 

2014年からは日本限定のミズナラエディション12年、
そして2020年1月15日にミズナラ18年をリリースするなど

日本になじみ深いスコッチブレンデッドウイスキーだと思います。

 

シーバスリーガルの芸術的なウイスキーが繊細な日本人の味覚に親しみやすかったのではないでしょうか。

 

アート・オブ・ブレンディング

ともいわれるシーバス伝統のブレンド技術

そして世界にその名を轟かせたシーバスリーガルには深いストーリーとこだわりがありました。

 

シーバスリーガルChivas Regalのストーリー

 

シーバスリーガルの創業者はジェームスジョンのシーバス兄弟。

 

兄ジェームスは初めアバディーンの高級食料品店で働き始めます

この時に一級品の食材、品物の香りや味に魅了されたそう。

 

様々な品を買い集め、いつしか入手不可能なものを入手する商人といわれるようになります。

取り扱いがなければ自分で見つける。それでもなければ、自分で作りだしたそうです。

 

ついには1801年弟ジョンも呼んで「シーバス・ブラザーズ社」を設立します。

はじめはコーヒーやブランデーなどを取り扱っていたそう。
当時英国王室にも商品を卸していたそうで、スコットランド北部で最も優れた調達業者と評価されていました。

 

この評価はシーバス兄弟のずば抜けたビジネスセンスと努力のたまものだと思います。

ただ彼らには「成功は分かち合ってこそ」というモットーがありました。

 

教会の窓の修繕に資金提供したり、王室診療所の管財人になったりしていたみたいです。

自身の利益より慈善活動を優先していたようですね。

 

1843年にはヴィクトリア女王から英国御用達の勅許状を授かります。

イギリス王室からのお墨付きをもらったことがのちのシーバスリーガルの成功にもつながったのでしょう!

 

1850年代に入り、ブレンデッドウイスキー人気が高まっていきます。

当時まだまだ質のいい安定したブレンデッドウイスキーというものが少なかったそう。

味にばらつきがあり、富裕層は高品質なウイスキーを求めていました。

 

富裕層たちのこのような需要にこたえる形でシーバス・ブラザーズ社もブレンデッドウイスキーの製造に乗り出します。

まず自分たちの食料品店の地下でウイスキーの熟成を始めます。

 

なめらかで豊かな味わいのウイスキーを目指し、自分たちで熟成させたウイスキーのブレンドを行い始めました。

様々な一級品を味わい、販売してきたシーバス兄弟にとっては、得意分野だったのでしょう。

 

まろやかで調和のとれたブレンデッドウイスキーが完成

瞬く間にヨーロッパの中心に広がっていきます。

 

その顧客名簿の中には、

  1. 有力貴族
  2. 軍事関係者
  3. 宗教界
  4. 大学教授
  5. ハプルブルク家の皇帝
  6. 各国の王族

などの名があったそうです。

yaffee
今までのシーバス・ブラザーズ社の信用があったってのものだと思います。
入手不可能な品を入手にする男」がはじめ、
英国王室も認めた店が作り出したウイスキー
売れないわけがない!!

 

そして一級品を作り続けたシーバス・ブラザーズ社。

同社のブレンディングは芸術とまでいわれるようになっていきました。

 

1902年初代ブレンダーが世界初となる25年熟成のウルトラデラックスブレンデッドスコッチウイスキーを作り上げます。

この製品名を威厳のあるシーバス兄弟・王様にふさわしいシーバス兄弟といった意味で、
「シーバスリーガル」と名付け、商標登録をしました。

 

このシーバスリーガル25年が「シーバスリーガル」の名を世界中に轟かせた逸品となります。

最初に経済発展が著しかったアメリカ・ニューヨークに売り込みました。

すぐにアメリカで富裕層中心に大人気となっていきます。

 

しかし1920年からアメリカ禁酒法

アメリカでウイスキーの販売ができなくなりました

以降禁酒法廃止までシーバスリーガルの名はニューヨークで聞かなくなってしまいます

 

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1938年禁酒法(1920~33年)も明けたシーバスリーガルは12年熟成で待望の復活を遂げます。

 

この時ブレンデッドウイスキーで初めて「12年」という熟成年数を表記したそう。

再び人気が高まります。

そしてこの「12年」がシーバスリーガルのスタンダードボトルとなります。

 

1949年にはカナダのシーグラム社が買収され、傘下となります。

1950年にスコットランド・スペイサイドの「ストラスアイラ」蒸留所を買収

これにより、シーバスリーガルの核となるモルト原酒を安定してストックできるようになりました。

 

1972年、日本においてキリン・シーグラム社・シーバス・ブラザーズ社の3社合併でキリン・シーグラム社を設立

翌年には富士御殿場蒸留所を開設します。

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富士御殿場蒸留所にはシーバスリーガルの「芸術」ともいわれる高いブレンド技術が継承されているそうです。

 

その後2001年に酒造メーカー世界No.2のペルノリカール社が買収され、現在まで傘下になっています

 

余談のストーリー「1801」

 

シーバス・ブラザーズ社は創業年「1801」を特に特別視しています。

シーバスリーガル社のグラスゴー近郊にある本社の電話番号の末尾が「1801」で統一されているそう。

気になる方は調べてみてはいかがでしょうか!(笑)

 

 

「シーバスリーガルChivas Regal」のキーモルト

 

シーバスリーガルといえば、
スコットランドで最も美しいといわれる蒸留所がつくるモルトウイスキー「ストラスアイラ」が中核となっています。

キーモルトとは?詳しく知りたい方はこちらをクリック

 

青リンゴやマスカットの爽やかな味わいとフローラルな香りが特徴。

このモルトウイスキーがふんだんに使われています。

 

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ちなみに今「ストラスアイラ」の定番「12年」はシーバスリーガルの原酒優先のため、終売となっています。
本当においしいウイスキーの一つなので残念です。。。

 

さらに

  • グレンリベット
  • グレンキース
  • ロングモーン
  • ブレイヴァル
  • アルターベン

などスペイサイド中心に原酒が構成されています。

 

これこそ、シーバスリーガルの繊細で華やかな香りの元かなと思います。

 

特に「アルターベン」というモルトウイスキー。

1972年に誕生したこの蒸留所は、シーバスリーガルの成功の証ともいえるそう。

シーバスリーガルの12年物を世界No.1ブランドに育てる!!」を目標にモルト原酒を作っています。

 

そのため、シングルモルトではまず見るとこができません。

オフィシャル以外でリリースしているものは、華やかでおいしいモルトウイスキーですよ!

 

気になる方は「ボトラーズ」品をお買い求めいただくといいと思います。

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もう一つほぼ同時期(1970年)に建てられた蒸留所が「ブレンヴァル」蒸留所。

 

過去には「ブレイス・オブ・グレンリベット」蒸留所と名乗っていました。

スコットランドで最も標高の高いところにある蒸留所です

こちらもほぼすべてがシーバスリーガルの原酒用。

 

個人的には栗のような印象のモルトウイスキーという感じです。

こちらも気になる方は「ボトラーズ」品ですね。

 

これらの多彩な原酒を、シーバス伝統の「アート・オブ・ブレンディング」でシーバスリーガルへと変貌させています。

そのブレンディング精神の核となるのが「別格であり続けること

だからこそ世界に認められているウイスキーを作りづつけられるのでしょうね。

ラインナップ

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今だからこそこの記事と共に知ってもらいたい関連記事

新型コロナ感染症で亡くなられた方には、ご冥福をお祈りいたしますとともに、罹患された方へ心よりお見舞い申し上げます。

 

また、治療や感染予防など尽力されている医療従事者の方へ、敬意と感謝の気持ちが尽きません。

 

「シーバスリーガル」は創業者の考え「分かち合うもの」という考え方そのまま、
このコロナ騒動下でもその精神は忘れることはないそう。

 

「国立国際医療研究センター」へ1000万円の寄付を決めたそうです。

 

ほかにもアルコールやマスクの提供などの支援を行い、サポートしています。

こういったお酒メーカーも数多くあります。

 

一日でも早い収束とこういったお酒メーカーが報われますように。。。

 

 

最後まで今回の記事を読んでいただきありがとうございました!!

それでは良いウイスキーライフを

 

また次回もよろしくお願いします!

 

 

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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