本日もお越し頂きありがとうございます!!
タイ焼きや大判焼きのクリームも結構好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のテーマは「グレンカダム Glencadam」についてです!!
柑橘フレーバーとスパイシーな香り、そしてクリーミーな味わいが特徴のシングルモルト。
特にクリーミーな印象が強いことから『大麦のクリーム』なんて呼ばれています!!
特にオールドボトルやボトラーズ、熟成年数の長いものの方がクリーム感を感じますが、オフィシャルのスタンダードボトルもなかなかなクリーム感。
ブレンデッドウイスキー『バランタイン』の7つの主要モルト
通称「バランタイン、魔法の7柱」の一つ。
生産のほとんどがブレンデッドウイスキー用となっているウイスキーです。
ただシングルモルトにも力を入れている蒸留所!!
今回はその「グレンカダム Glencadam」のストーリーや製法、特徴に触れていこうと思います!!
グレンカダム Glencadam蒸留所について
グレンカダムはスコットランドのアンガス地方ブレヒンという町にある蒸留所です。
1320年にスコットランド独立宣言の「アーブロース宣言」がされたアーブロース修道院近くにある町だそう。
この町にはかつて「グレンカダム」のほかにもう1つ蒸留所があったそう。
「ノースポート」という蒸留所で、1820年に創業してから1983年までウイスキーを造り続けていた歴史ある蒸留所でした。
今では完全に取り壊され、大手のスーパーマーケットとなっているそう。
アンガス地方で今でもウイスキーを造っているのは「グレンカダム」だけです。
さらに、この町も含むグランピアン山脈南側の地域で見ても、「フェッターケアン」と「グレンカダム」のみ。
この地域のモルトウイスキーは、かなり良質なものが多かっただけに寂しいですね。。
ちなみにグレンカダム蒸留所の近くには、大きな墓地が隣接しているそう。
そのため、この地には2つのスピリッツが住む(「蒸留酒:スピリッツ」と「魂:スピリッツ」)って言われているそうです。
グレンカダム Glencadamのストーリー
グレンカダムは1825年創業と、スコットランドでも歴史ある蒸留所の一つ。
1825年にジョージ・クーパーが設立しました。
早くも2年後に、オーナーが変わります。
デイヴィット・スコットという人物で、こちらが創業者とみている文献もあるようです。
そこから幾度のオーナーが変わっていきます。
1954年にハイラムウォーカー社が買収。
後にアライドグループの傘下となります。
1959年には、蒸留所の大改修が行われます。
この時、バランタインの「魔法の7柱」に選ばれました。
バランタインを支える主要モルトとなったが、グレンカダムの経営はより一層傾いたそう。
多くの蒸留所が大企業の傘下となると経営が安定することが多いですが、グレンカダムは反対に経営難となったそうです。
さらに2000年には、ウイスキーの供給過多の影響で閉鎖に追い込まれます。
この時には再開は不可能とまで言われていたそう。
しかし、
2003年に有名ボトラーズ会社の「アンガス・ダンディ」社が買収。
その後、グレンカダムは復活し、同社のもとウイスキーを造り続けています。
グレンカダム Glencadamのこだわりの製法
グレンカダムは古典的な小規模の蒸留所。
半世紀以上も大きな改修が行われず、非常に古典的な作り方を行う小さな蒸留所だそうです。
生産能力(100%アルコール換算)も年間130万ℓとスコットランドでは小規模な方。
コンピュータ制御は行われず、今でも手作業でウイスキーを造っています。
一回の仕込みには4.9tの麦芽を使うそう。
鋳鉄製の糖化槽で9時間ほどかけてじっくりと糖化させ、麦汁を得ます。
こうしてできた24000ℓほどの麦汁をスチール製の発酵槽で48時間以上かけ発酵させます。
モロミのアルコール度数は8.5%。
そして、このモロミを間接加熱のポットスチルで蒸留していきます。
このグレンカダムが特徴的なのが、再留釜の方が若干大きいこと。
大体の蒸留所が初留釜の方が大きいですが、グレンカダムはその逆となっています。
この違いが、「クリーム感」を出しているのかもしれないですね!
アルコール度数68%で蒸留されたニュースピリッツを、主にバーボン樽で熟成させます。
そして最近になって設置された近代的なブレンド設備で、ここでブレンディング作業を行っているそうです。
グレンカダム Glencadamのラインナップ
グレンカダム 10年
熟成年数 10年以上
アルコール度数 46%
容量 700ml
参考価格 3500~4500円
爽やかな草原と柑橘のアロマ。スパイシーさとクリーミーな味わいが特徴。
まろやかな口当たりとは対照的に、さっぱりとした印象のあるモルトウイスキーです。
バランスがかなりいいです。
また余韻も長く、まったりとソファーでくつろぎながら楽しいみたい一本です!
個人的には、ストレートかトワイスアップがオススメ!!
グレンカダム Glencadam蒸留所データ
創業……1825年
創業者……ジョージ・クーパー
オーナー会社……アンガス・ダンディ
年間生産能力(100%アルコール換算)……約130万ℓ
仕込み水……リー湖の軟水
発酵槽……スチール製6基
ポットスチル……初留釜1基、再留釜1基
ニュースピリッツ……アルコール度数68%
生産区分……スコットランド・東ハイランド
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます!!
今回のお話いかがだったでしょうか?
個人的に味わいだけでなく、ボトルデザインも好きな蒸留所。
「大麦のクリーム」もわかりやすくていいコピーですよね!
飲んでみたい!!って思うと思います!(笑)
ご興味のある方は、ぜひ飲んでみてください!!
それでは、良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いいたします!!
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