本日もお越し頂きありがとうございます。
料理とウイスキーが趣味であり仕事なウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は、
「ウイスキーを料理やデザートに活用する方法」
について
飲んでおいしいウイスキー。ウイスキーを料理に使うという発想はなかなかないかもしれません。
ところが、ウイスキーを料理に使うと調理酒やワインでは出せない奥深さを出せるときもあります!!
またウイスキーを使った料理は、ウイスキーのつまみにも最適です!!
今回は、ウイスキーを愛する料理人として皆様にウイスキーを料理やデザートに使う活用する方法をご提案していこうと思います!
ウイスキーは絶妙な調理酒になる
料理に調味料としてお酒はよく使われます。
お酒を料理に使う理由としては、次のようなことが挙げられます。
- 肉や魚の臭み消し
- 肉や魚を柔らかくする
- お酒の香りをつける
- コクやうまみを出させる
- ほのかな酸味や渋みをつけ深みを出させる(主にワイン)
- 芳醇さ、奥深さを出させる
……などなど
お酒を料理に使うことで、肉や魚の臭みを消すことができます。
さらに、アルコールには肉や魚のたんぱく質を分解する効果があるので、肉質を柔らかくすることができます。
また、ワインやブランデーなどフランベをして食材に香りをつけることもありますし、お菓子作りではよく香りや深みを出すためにお酒を使います。
お酒を料理に使う使い道は様々です。
そして料理酒として使うウイスキーには、
うまみと甘み、芳醇な香り、スモーキーフレーバー、深み、コクといった味わいをプラスできる効果、
そして高アルコール度数という特徴があります。
こういった特徴をうまく把握して料理に活用していくと、ウイスキーを料理酒として幅広く使うことができるのです。
ウイスキーを料理に活用する方法
料理酒としてウイスキーを使う場合、おさえておきたいポイントは……
- 樽香からくる「うまみ」
- 複雑かつ上品な「甘み」
- 芳醇で奥深い「香り」
- ウイスキー特有の「スモーキーフレーバー」
- 複雑な「コク」
- 「高いアルコール度数」
あくまで僕の料理論ですが、ウイスキーを料理酒として使う上でいま挙げたポイントのうちどれが必要か考えてウイスキーを料理に使います。
はっきり言って、「うまみ」や「コク」だけだったら、日本酒や料理酒を使った方がいいです。
またそこに優しい「酸味」が欲しいなら断然ワインの方が、奥深い味を演出できます。
それでもウイスキーを料理に使う理由は、上で挙げたように
- 上品な甘み
- 樽由来のうまみ
- 芳醇な香り
- スモーキーフレーバー
- 複雑なコク
- 高アルコール度数
このうちどれかが必要だからです。
ウイスキ-には、ほかの蒸留酒には少ない上品な甘みがあります。
同じように甘みのある蒸留酒のラムでは甘い香りが強くなりすぎてしまったり、バランスが難しくなってしまったりすることがあります。
その点ウイスキーの方が、バランスはとりやすいです。
また「香り」の面でも、複雑な樽香をプラスできたり、独特のスモーキーフレーバーをつけることも可能。
そして何より「高アルコール度数」という面が、ワインや日本酒を使うよりポイントとなる部分だと思います。
高アルコールのものでフランベした方が、一気に香りがよくなり、肉や魚介の臭みを消すことができます。
例えば、
殻付きのエビを使って料理するとき、ワインでフランベするより臭みが取れ芳醇な香りをつけれるので、ブランデーやウイスキーの方が断然いいです!
このような面を考えておすすめしたいウイスキーを料理に活用する方法は……
- カレーやスジ煮込みなどに煮込み料理に入れる
- フランベに使う
- 肉や魚のマリネに使う
- 完成した料理にスプレーして香りをつける
- 生牡蠣に垂らす
- ウイスキーを使ったソース
- ウイスキーを使った卓上調味料
以上の面を一つ一つご紹介していこうと思います!!
カレーやスジ煮込みなどに煮込み料理に入れる
ウイスキーを煮込み料理に使うと、うまみやコクが出ます。
個人的には、ワインやビールなどと合わせて使うと、よりその効果が発揮されると思います。
特に肉の煮込み料理の場合、バーボン・ウイスキーを使うと樽香と甘みの存在感が出せるのでおすすめ。
魚介系の煮込み料理の場合、スコッチウイスキーを使うとスモーキーフレーバーやフルーティさがよく合います!!
肉の煮込み料理の場合、煮込む前に肉を炒める・焼くといった作業の時にウイスキーでフランベすると効果的です!
対して魚介料理でクリームが入らない場合は、肉と同じように先にフランベして入れるのがベスト。
ただクリームが入る場合、最後の仕上げにほんの少し入れることをオススメします!
その方が香りがいいです!
フランベに使う
ウイスキーのような蒸留酒には特にフランベがオススメ!!
フランベは料理人の演出といった使い道もされています。
ただ、次のような効果も期待できるのです。
- 食材の表面が瞬間的に炎でおおわれるため、表面の臭みが取れる。
- 瞬間的にアルコールと水分が飛ぶので、香りだけ食材につけることができる。
そのうえで、高アルコール度数のため炎が上がりやすく香り成分が豊富なウイスキーは、フランベには最適なお酒です!
バーボンのようなタイプでも、アイラ系のスモーキーなタイプでも、フルーティなタイプでも、
どんなウイスキーを使っても面白いです!!
ウイスキーでフランベをやる場合びっくりするほど火が上がるので、おうちでやるときは注意が必要だよ
肉や魚のマリネに使う
ウイスキーは高いアルコール度数のお酒です。
そのため、少量でも肉や魚のマリネに使うと肉質を柔らかくする効果があります。
また香り成分が肉の中まで浸透していくので、使ったウイスキーの香りが焼きあがった肉や魚からふわっと香ってきます。
完成した料理にスプレーして香りをつける
完成した料理にウイスキーをスプレーするという方法もおすすめ!!
ウイスキーは香りがいいので、その香りを最後の仕上げとしてシュっと料理にかけるとまた一段と深い味になります。
特にオススメなのがサーモンなどの白身魚のクリームパスタにボウモアを少量かけること!!
サーモンのクリームパスタがより一層深い味となって、ボウモアのスモーキーフレーバーが心地よい一皿に仕上がります。
ほかにも肉料理にシュっとかけたり、盛り付け時に皿の周りにシュっと振りかけると食べている最中にウイスキーのフルーティな香りがふわっと漂ってきます!
生牡蠣に垂らす
ウイスキーの聖地”アイラ島”では一般的な楽しまれ方!!
生牡蠣にスモーキーなウイスキーを垂らして食べるという方法です!
特にボウモアやカリラがオススメ。
牡蠣のミルキーな味わいとうまみにスモーキーかつフルーティなウイスキーがよく合います!
ウイスキーを使ったソース
ウイスキーは料理のソースにも使うことができます。
例えば、ウイスキーを煮詰めてウイスキーのコクをソースにプラスしたり、香りを残せるようにごく少量完成したソースに混ぜたりと……。
使い道は様々です。
ただ、こういったソースに使う場合そのソースの味の濃さもありますが、バーボンやスモーキー系ウイスキーのように味わいの濃いものの方が個性が残りやすいです!!
ウイスキーを使った卓上調味料
ウイスキーに卓上に変えてしまう方法があります。
それはスパイスやハーブなどつける「ホットリキッド」にしてしまう方法です。
ホットリキッドは、蒸留酒などをスパイスやハーブに漬け込んで作られる卓上調味料です。
沖縄で言うなら、泡盛に島唐辛子を漬け込んだコーレグースのようなものです。
辛味のアクセントと独特の香りをつけることが可能。
タバスコのようにパスタに振りかけたり、うどんやそばに合えたりするのがオススメの使い道です!
ウイスキーをデザートに活用する方法
ウイスキーのような蒸留酒は、デザートを作るときの香りづけに重宝されます!
なぜなら、ワインなどの醸造酒より水分量が少ないからです。
デザートを作るとき、水分量が多いと仕上がりに大きな影響を与えます。
特に焼菓子の場合、べちょっとしてしまう可能性があります。
ところが、ウイスキーなら少量でも香り成分が残りアルコール分が多いため揮発していきます。
そのため、仕上がりのテクスチャーに与える影響は少なくなります。
そのうえでおすすめの活用法は……
- 香りづけにウイスキーを使う
- ウイスキーで煮たドライフルーツを使う
- アイスにウイスキー
- 焼菓子にウイスキー
- 皿に盛ったデザートにフランべしながらかける
- ウイスキーケーキ
香りづけにウイスキーを使う
前記したようにウイスキーをデザートに使うと香りの深みを与えやすく、
それでいて高アルコール度数のため水分量が少ないです。
こういった香りのためのお酒は、デザートではかなり重宝されています。
むしろデザートの香りづけにワインや日本酒が使われることの方が少ないです。
大体がラムか、ブランデーか、ウイスキーです!
デザートの香りづけには、バーボンもいいですがスコッチのスペイサイドモルトのような華やかなタイプのおすすめ
ウイスキーで煮たドライフルーツを使う
ウイスキーでドライフルーツを柔らかくするようにゆっくり煮ていくと、
ドライフルーツの濃縮されたうまみや甘みとウイスキーの香りが楽しめる絶妙なトッピングが完成します。
そしてこのようにウイスキーで煮たドライフルーツは、パフェとか皿盛りデザートの時にいいアクセントとなります。
また普通にこのウイスキー煮のドライフルーツをおつまみにウイスキーを合わせてもうまいですし、
料理のアクセントに使う方法もあります!
アイスにウイスキー
ウイスキーをアイスにかけたり、アイスを作るときにウイスキーを混ぜるのはかなりおすすめ!!
アイスの甘みと冷えがウイスキーのアルコール感を感じにくくさせてくれます。
そのうえで、ウイスキーの香りはしっかりと活きて、アイスの濃厚な味わいが堪能できます!
焼菓子にウイスキー
焼菓子の焼きあがった後にウイスキーをを振りかけることや焼く前にウイスキーを混ぜ込む方法です。
特にバターケーキのような焼菓子を作ったとき、
中にウイスキーを混ぜて焼き、最後に軽くウイスキーをかけることで、かなりウイスキーの香りが堪能できます!!
皿に盛ったデザートにフランべしながらかける
フランベしながらデザートにウイスキーをかけて食べられる方法です。
「クレープ・シュゼット」というフランス料理のデザートとして有名な料理。
オレンジジュースとオレンジピール、そしてブランデーを入れて火をつけ。クレープの上からフランベしている最中のソースをかける料理です。
ぜひ試してみてください!!
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます
今回のお話いかがだったでしょうか??
意外と多いウイスキーを料理やデザートに使っていく方法!
皆様の参考になった記事となっていただけたら嬉しいです。
それではよいウイスキーライフを!
また次回もよろしくお願いいたします。