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焼酎の中では黒糖焼酎が一番好きなウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のテーマは「ウイスキーと焼酎の線引き」!!!
年々ウイスキーの人気も高まり、ウイスキーをたしなむ方が増えたと思います。
しかし!!!
時々「麦焼酎とウイスキーは何が違うの?」といった声を聞くようになりました。
確かに原料は同じ麦で、蒸留酒。
「大きな違いは『熟成』ぐらい?」と思っている方、意外と多いのではないでしょうか?
ところが!
この二つには決定的過ぎる違いがあります。
そこで今回、「ウイスキーと焼酎の線引き」をテーマに焼酎のご紹介。
そしてウイスキーと焼酎の違いについてまとめていこうと思います!!
そもそも「焼酎」とは??
「焼酎」とは、穀物やイモ類、黒糖(サトウキビ)などを原料に発酵、蒸留したの蒸留酒の一種。
「焼酎」は大きく分けて2つにわけることができます。
それは……
「連続式蒸留しょうちゅう(旧名:甲類)」
と
単式蒸留の「本格焼酎(旧名:乙類)」
です。
大雑把に説明すると……
・「連続式蒸留しょうちゅう」は 雑味や個性の少なく比較的安価な焼酎 。
(EX:鏡月、宝焼酎など)
・「本格焼酎」は 単式蒸留で素材の個性や味わいを残し、より複雑に仕上げた焼酎。
(EX:黒霧島、いいちこ、一刻者など)
米を原料とする米焼酎
麦を原料とする麦焼酎
芋(基本サツマイモ)を原料とする芋焼酎
サトウキビ(黒糖)を原料とする黒糖焼酎
古代米が主な原料の泡盛
そばが原料のそば焼酎
……
などなど
原料ごとの分け方もされています。
焼酎の定義
焼酎は、原料と製法が酒税法で定義化されています。
その定義は以下の通りです。
- 発芽した穀類を使用していない。(ウイスキーとの区別)
- 果実(なつめやしの実を除く)を使用していない。(ブランデーとの区別)
- 白樺の炭などで濾過していない。(ウォッカとの区別)
- 砂糖、糖蜜などを使用していない(黒糖焼酎を除く)。(ラムとの区別)
- 蒸留の際発生するアルコールに他の物品の成分を浸出させていない。(ジンとの区別)
- 蒸留時に別途定められている物品以外を添加しない。
- アルコール度数が連続式で36度未満、単式で45度以下である。
(Wikipedia参照:焼酎 – Wikipedia)
ウイスキーと焼酎の違い
ウイスキーと焼酎には決定的な3つの違いがあると思います。
それは、
「糖化方法」
「アルコール度数」
「熟成加減」
です。
最も大きい違い「糖化方法」!
焼酎とウイスキーの違いで最も大きい違いが「糖化方法」です。
穀物やイモ類などでんぷん質の多い原料で蒸留酒を作るとき、「糖化」という作業が必要となります。
そして糖化方法は、西洋と東洋で全く異なることご存知でしょうか?
東洋は コウジカビなど「カビや菌」による糖化の文化
対して、西洋は 発芽による糖化酵素を使って糖化 させます。
つまりコウジカビを使い、糖化・発酵・蒸留を行ったものが焼酎で、
モルト(麦芽)を使って糖化・発酵・蒸留を行い、樽で熟成したものがウイスキーとなります。
焼酎は風味も麹独特のまろやかな香りが付くので、ウイスキーとはかなり味わいが違うものとなります。
(中にはコウジカビを使った『ジャパニーズウイスキー』を名乗るウイスキーもあります。個人的にはローソンなどで販売している「歴」がその代表格かなと思います。)
次に大きな違い「アルコール度数」
上の焼酎の定義を見ると、連続式しょうちゅうでアルコール度数35%未満、本格焼酎(単式蒸留)で45%以下と定められています。
対して世界基準のウイスキーはアルコール度数40%以上。
それ以下のアルコール度数になってしまうと「ウイスキー」を名乗ることができません。
(日本の酒税法では、アルコール度数何%でもウイスキーと名乗れます。37%までは同じ酒税。それ以上は1%ごとに加算となっています。)
このようにアルコール度数が大きく変わってくる理由の一つに、「蒸留回数」の違いがあります。
基本的に、「ウイスキー」は2回蒸留。「焼酎」は1回蒸留が主流です。
そのため、焼酎の方が原料由来の風味が残りやすいです。
またおいしいお湯割りのポイントでもある「油分」が、蒸留酒の中では多く含まれているのが特徴。
この油分が、「うまみ」として感じやすくなるようですね!
あいまいな違い「熟成加減」
最近のウイスキーブームから焼酎でも樽熟成させたものがリリースされています。
ただし「 焼酎はウイスキーやブランデーより色が薄くなければいけない 」というルールがあります。
よってウイスキーやブランデーレベルに色のついた焼酎は、「リキュール」として扱いわれます。
1950年代から行っているパイオニアで、2017年よりウイスキー造りも始めた小正醸造さんが造る「メローコヅル磨」。
甘く上品な香りとまろやかな口当たり、後味の良さが特徴です。
個人的にかなりおすすめの樽熟成焼酎は、米焼酎の名産地、球磨の「奥球磨シェリーカスク」!!
このボトルは色がつきすぎているため、リキュール扱いとなっています。
麹感と甘味を残しつつ、濃厚で芳醇な味わいもある面白いお酒です。
ウイスキー好きには、面白い一本だと思います!!
ちなみにラムと黒糖焼酎の線引き
黒糖焼酎は、米麹から作った糖液にサトウキビの純黒砂糖を混ぜて作られます。
対してラムは、基本的に糖蜜から作られます。
しかし、ラムの定義は広く結構自由!!
サトウキビ原料の蒸留酒とだけで造り方の定義は特にありません。
つまり、黒糖焼酎もラムの一種として数えられることがあるそうです。
実際海外では「和製ラム」って考え方が主流だとか。
つまり黒糖焼酎はラムでもあり、焼酎でもあるちょっと特殊なお酒ということみたいですね!
スコッチウイスキーで、焼酎カスクが使えるようになった!?
実は、2019年から焼酎で使った樽をスコッチウイスキーの熟成にも使えるようになりました。
そして、さっそく焼酎カスクの原酒を使用したシングルモルトウイスキーをリリースされました!!
宝酒造所有のトマーティン蒸留所からピーデッドシリーズ「クボカン」の限定ボトルとしてリリース。
限入手困難なウイスキーですが、機会がありましたら是非飲んでみたいですね。
今後こういったウイスキーも出てくるかもしれないので、どんどん面白いことになりそうです!!
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
今回のお話いかがだったでしょうか?
大雑把に「ウイスキー」と「焼酎」についてまとめていきましたが、こういった「違い」が判ると面白いですよね。
「ウイスキー」の楽しみ方、「焼酎」の楽しみ方が見つかると晩酌がもっと面白くなると思います!
ぜひご家庭でいろいろお試しください!!
また次回もよろしくお願いします。
それでは「よい晩酌を!!」
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コメント
コメント一覧 (4件)
id:kuma110 さん>コメントありがとうございます!
球磨焼酎美味いですよね!!
このシェリーカスクもかなりうまかったのでぜひ!!
id:zarugawa さん>コメントありがとうございます!
実は熟成だけじゃなく、いろいろと違いました!
こういう違いを見ながら飲み比べるのも面白いかなと思います!
id:santa-baking さん>コメントありがとうございます!!
同じ蒸留酒なので近い部分は多いです。
ただ違いや似ているところがはっきりすると面白いですよね!
id:yaneshin さん>コメントありがとうございます!
やっぱり西洋と東洋は全然文化が違うな―って思いますね。
そういっていただけると嬉しいです!