本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。
今回は『エアストン ランドカスク Aerston Land cask』のテイスティングレビューです。
『エアストン ランドカスク』
について
エアストンは、ウィリアム・グラント&サンズ社がリリースしているシングルモルトシリーズ。
- グレンフィディック(スコッチシングルモルト)
- バルヴェ二ー(スコッチシングルモルト)
- モンキーショルダー(スコッチブレンデッドモルト)
- グランツ(スコッチブレンデッドウイスキー)
- タラモアデュー(アイリッシュウイスキー)
などをリリースしているウイスキー界の大企業です。
そのウィリアム・グラント&サンズ社が所有しているローランドのモルトウイスキー蒸留所の原酒を使用したのが「エアストン」です。
一応当ブログではエアストンと書いていますが、アーストン、エアストーンなどと呼ばれるとこもあります。
つまり、なかなかシングルモルトとしてはお目にかかれない「アイルサベイ」蒸留所のオフィシャルボトルということです!!
エアストンには、「ランドカスク Land cask」と「シーカスク Sea cask」の2種類があります!
今回テイスティングするのはランドカスクの方!!
ランドカスクは、内陸部の熟成庫で10年以上熟成させた原酒を使用しています。
その熟成庫の原酒は、ハイランド産のピートを焚いたスモーキーなタイプです。
もう片方のシーカスクの方は、海沿いの熟成庫で熟成された原酒を使用しています。
熟成庫の違いによる相反する2タイプが同時リリース。
2つの違いを飲み比べできるシリーズとなっています!!
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今回はこの「エアストン ランドカスク Aerston Land cask」をテイスティングレビューしていきたいと思います。
『エアストン ランドカスク』
テイスティングレビュー
アルコール度数 | 40% |
---|---|
年数 | 10年 |
ボトル容量 | 700ml |
価格帯 | 3000~4000円 |
評価 | [star-list number=3.5]70/100 |
色
少し赤みのある黄金色。
シーカスクに比べて少し色が濃い。
アロマ
ナッツのようなコクのある香りを覚えつつ結構パンチのあるスモーク香。
中にオレンジピールのニュアンスがある
コメント
ストレート
ガツンとパンチの効いたスモーキーフレーバー!!
スモーキーかつ甘くほのかに芳醇でリッチです。
舌にのるテクスチャはさらっとしていて味わい自体が複雑ではないが、フレーバーが複雑。
酒質自体が優しい分、スモーキーフレーバーがかなり目立ち人によっては「うるさい」と思うかも。
さらっとしているのにスモーキーに振り切っていてバランスはあまりよくないです。
ただかなりスモーキーフレーバーが富んでいて面白いウイスキー
ドライフルーツのようなざらざらした食感と甘みが強いことが特徴の富澤商店のドライチェリートマト。
複雑なフレーバーとスモーキーさ、リッチな味わいが絶妙にマリアージュする組み合わせとなりました!!
トワイスアップ
加水すると驚くほど甘くなるかな。
そして柑橘系のフレーバーが一歩前に出てきます。
スモーキーが勝っていた部分がほかのニュアンスも感じやすくなり、ほのかにバランスが良くなっています。
ロック
スモーキーさとバニラとクローブの華やかな香りを感じます。
加水したときやストレートで感じたの甘みはあまり感じず、少しビターな印象。
ただスモーキーさのパンチはそのまま生きているので、大人な味わいです。
人によっては苦味が気になるかなと思いますが、それがリッチさを際立たせているような気がします!
ハイボール
柑橘系の香りにスモーキーさが際立って香りを嗅いでからの期待値が高いです。
しっかりスモーキーでクセがあるけど甘く飲みごたえがあります。
若い感じもせず、アルコール感も少ないのにスモーキーな香りはかなりしっかりめ。
余韻までパンチの効いた薫香が楽しめて、ハイボーラーには特におすすめ!
水割り
香りはハイボールやストレートに比べて穏やかです。
全体的に香り・フレーバーが弱くなっていて、優しい印象です。
ただスモーキーさはしっかりとあと香で感じます。
余韻はスモーキーですが、弱め。
優しくて好きだけど、このウイスキーはもっとパンチを活かしたいところです。
お湯割り
他の飲み方とは打って変わって柑橘系の香りが強く感じます。
その奥にスモーキーさがある感じで、どこかお線香のようなニュアンス。
今まで一番甘くそして優しいです。
リッチな味わいそのまま上品舌触りとなっていて、スモーキーフレーバーがそんなに強くありません。
余韻も優しくスモーキーさが香るぐらいでこれはバランスがよくおすすめです!!
飲み方別評価まとめ
飲み方 | おすすめ度 |
---|---|
ストレート | [star-list number=3]3 |
トワイスアップ | [star-list number=4]4 |
ロック | [star-list number=4]4 |
ハイボール | [star-list number=5]5 |
水割り | [star-list number=3.5]3.5 |
お湯割り | [star-list number=5]5 |
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
ちなみにブレンドするとめっちゃバランスがいい!!
スモーキーフレーバーが穏やかとなり、軽かったシーカスクの方も「バニラ感」や「タンニン」がうまくなじんでいる。
ただなぜか余韻が弱くなる。
スモーキーフレーバーが残るけど、その他の余韻が伸びない。
何かもう一つ要素を与えないと難しいかも。
ランドカスクは、めっちゃスモーキー。
シーカスクがライトなのに対してランドカスクはスモーキーで少しだけフレーバーに複雑さもあるので、同価格帯ならランドカスクの方が面白味はあると思います。
ただ、さらっとしたテクスチャーにパンチだけ強いスモーキーフレーバーなので、飲み疲れてしまう。。
普段飲みや家での気軽さの考えると、シーカスクの方がポイントが高いな~と思います。
パンチの効いたスモーキーフレーバーがお好きな方にはいいウイスキーです。
特に、昔のヘビーピーデットだったころのアードモアやオールドバランデュランが好きな方にはぴったりです。
また、スモーキーフレーバーの強度では及びませんが、バランス的にはオクトモアの「〇.1」系に近い印象を受けます。
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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