ほぼ100%ライ麦から作られるプレミアムライウイスキー「ホイッスルピッグ Whistlepig」蒸留所

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

今回のお話は、

「ホイッスルピッグ Whistlepig蒸留所」

についてです!!

 

「ホイッスルピッグ Whistlepig」は、スパイシーかつ奥深い味わいが特徴

ほぼ100%ライ麦が原料のウルトラプレミアム ライ・ウイスキーです。

 

今回は、『ホイッスルピッグ Whistlepig』蒸留所の特徴、ストーリー、製法を見ていこうと思います!!

目次

ホイッスルピッグ Whistlepig蒸留所について

 

ホイッスルピッグは、アメリカに誕生したウルトラプレミアム ライ・ウイスキーのブランドの一つです。

現在、ウルトラプレミアム ライウイスキーはアメリカンウイスキーの中で最も成長が著しいカテゴリーだそう。

 

その中でも最も世界的な賞を獲得しているのが「ホイッスルピッグ」です。

2017年には米国最大の出品数を誇るサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションにて「最優秀ウイスキー」の称号を手に入れました。

そんなホイッスルピッグ、意外にも歴史は浅く、2007年にライウイスキーの可能性に賭けた伝説のマスター・ディスティラー”ディヴ・ピッカレル”が率いるチームにより設立

バーモンド州、ショアハムにあるのどかな500エーカーの農場においてブレンディングや追加熟成の研究を重ねました。

そして複雑かつ深みのあるライ・ウイスキーの傑作を完成。

ホイッスルピッグはその完成度から、北米ウイスキー市場に革命をもたらしています

ホイッスルピッグ Whistlepigのストーリー

 

ホイッスルピッグは、2007年に伝説のマスターディスティラー”ディブ・ピッカレル”の率いるチームにより設立されました。

ディブはもともとメーカーズマークのマスターディスティラーをしていた人物です。

 

バーボンは受け継がれた伝統や家系など歴史が深い蒸留所が多いです。

そんな中ホイッスルピッグには、受け継がれた伝統も家系もありません。

 

ただ、ディブは実験的なウイスキーづくりを行うための夢の遊び場を作り、究極のライウイスキーへの研鑽を始めました

 

アメリカでまだ禁酒法が施行される前、最も人気が高かったウイスキーは「ライウイスキー」だったそうです。

当時バーボンと呼ばれていたウイスキーも今の法律だと「ライウイスキー」に当てはまるものも数多くあったそう

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ブレットバーボン」がその代表格です。
残っていた昔のレシピでは、ライウイスキーに近いレシピだったそうです。

 

しかし禁酒法以降、その人気は急激に落ちていきました。

 

そんなライウイスキーにあえてチャレンジしたのがホイッスルピッグです。

ディブがブレンデッドようにカナダの蒸留所から10年物のライウイスキー原酒を購入したことからホイッスルピッグのライへのこだわりは始まりました。

 

ライウイスキーは、アメリカの法律で51%以上ライムギを使用していることが義務となっています。

ところが、ホイッスルピッグが求めたのはほぼ100%ライムギを使用したライウイスキーでした。

 

2015年秋には、500エーカー(東京ドーム43個分)の農場に蒸留所を建設。

「ファーム・トゥ・グラス(原料からグラスまで)」のプロセスを自分たちで一貫して行う作り手となっています。

そして、2017年サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションで最優秀ウイスキー(Best in Show)の称号を獲得します。

 

しかし、2018年、伝説のマスターディスティラー”ディブ・ピッカレル”は亡くなってしまします。

彼がこの世を去るとき、ウイスキー業界で最も勢いがあり、反逆審にあふれていた若者たちの後を託しました

 

その後、彼の意思を継いだ職人たちがこだわりのライウイスキーを作り続け、今ではウルトラプレミアムライウイスキーのカテゴリーをけん引する銘柄となっています。

また熟成年数表記のライウイスキーを最も多くリリースしているのがホイッスルピッグです!

 

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現在、世界的に急成長中のライウイスキー。
そのプレミアムウイスキーとして、ホイッスルピッグは今後どんどん広まっていくウイスキーだと思います!!

ホイッスルピッグ Whistlepigのこだわりの製法

 

ホイッスルピッグは「ライウイスキーをよみがえらせる」という明確なビジョンを持ち、電気も電波もない場所で自分たちのウイスキーづくりを始めました。

選ばれた土地は、バーモント州ショアハム

 

500エーカー(東京ドーム43個分)もある大きな農場で、ウイスキーづくりを行っています

ホイッスルピッグの原料はほぼ100%ライ麦

 

ライ麦は、控えめな甘さと豊かな風味、スパイシーさが特徴です。

ライ麦のポテンシャルを100%引き出すのは大変手間も時間もかかるそう。

あえて難しいライ麦を多く使ったウイスキーにチャレンジしています。

 

そんなライ麦は500エーカーの農場で自家栽培しています。

毎年2~3品種のライ麦を作っているのだとか。

ドイツやオランダのライ麦の栽培で有名な国の技術を踏襲し、ライ麦を栽培しています。

ライ麦の栽培から行いアルコール発酵させ、2015年に誕生したファーム内の最新設備の蒸留所で蒸留されていきます。

 

そのスチルは、ハイブリットスチルとなっています。

ポットスチルのようなモロミを入れるポット部分があり、そのうえがレクティファイヤーという連続式蒸留塔が備わっているスチルです。

ポットスチルと連続式蒸留機のいいとこどりができるのだとか……。

 

またホイッスルピッグは樽へのこだわりも強く、特に「12年」はアメリカンオークの樽で12年熟成後、マディラワイン・ソーテルヌワイン・ポートワインといった3種類の樽で追加熟成を行っています。

また「15年」がバーモント州のオーク木材から作られた樽で追加熟成を行っております。

 

複雑かつ素晴らしい複雑さのあるホイッスルピッグ。

今後に注目です!!

ホイッスルピッグ Whistlepigの定番リリース

 

10年の熟成を重ねたカナダ産原酒を使った一本

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ワイン樽で追加熟成を行った12年物のライウイスキー

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バーモント州産オーク材を使った15年物のライウイスキー

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ホイッスルピッグ Whistlepig蒸留所データ

創業 2007年
創業者 ディブ・ピッカレル率いるチーム
生産区分 アメリカ

バーモント州

最後に……

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

 

このウイスキーは、最近セミナーを受け感動したウイスキーです。

ライウイスキーでここまでうまい銘柄は今まで飲んだことないんじゃないかと思うほど、ライの特徴を生かしつつかなり深みのあるウイスキーでした。

 

ただ難点は値段が高いということ。。

これだと、なかなかボトル買いは厳しいです。。

 

ぜひバーでの一杯として楽しんでいただけるといいかなと思います。

ただすっごくハイクオリティなウイスキーなので、ボトル買いできる方はぜひ!!

 

それでは良いウイスキーライフを!

また次回もよろしくお願いします!

 

 

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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