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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は、「ペアリングを勉強するならこの本!!『フード&ドリンク ペアリングの技法』」について
近年、フードペアリングという言葉をよく聞くようになったのではないでしょうか?
居酒屋やワインバル、フードを出すバー、レストランなどでも、お酒と合うフードをセットにした「ペアリングセット」をよく見かけるようになりました。
また、お酒メーカーなどが「#○○ペアリング」のように自社の製品とおうちおつまみを合わせた投稿を促す企画をSNSで発信していることもありますよね。
ペアリングが飲食のトレンドとして注目されています。
特に昨今フードに力を入れるバーも増えてきたため、今後はより多様化してくるのではないかと思います。
そんなフードペアリングの世界ですが、ある程度プロの中で研究が進み、「技法」として固まりつつあるものがあります。
フードとドリンクのペアリングの技法をまとめた本が「フード&ドリンク ペアリングの技法」です。
専門的なプロ向けの内容が多いですが、ペアリングを追求したいという方には良書!
今回は「フード&ドリンク ペアリングの技法」の魅力について書かせていただきます!
今回の記事でわかること……
- 「フード&ドリンク ペアリングの技法」はどういった本?
- 「フード&ドリンク ペアリングの技法」はどういった人向きの本?
「フード&ドリンク ペアリングの技法」
とは?
旭屋出版より発売されている「フード&ドリンク ペアリングの技法」。
旭屋出版は、「近代食堂」や「すしの雑誌」、「ラーメン店繁盛BOOK」などの料理と食の本をリリースしている出版社です。
外食産業のプロ向け・食に興味関心が高い人向けの本が多く、マニアックな内容の料理本が多いかと思います。
その中でも今回紹介するのはフードペアリングにフォーカスした料理本です。
- 人気店のペアリングメニューの組み合わせと考え方が知れる。
- ペアリングの基礎知識や動向が知れる。
この本は2017年5月3日刊行。
フードとドリンクのペアリングについて深く知りたい方におすすめな本だと思います。
今回は、なぜ僕がそう思うのか、まずは大まかな本の内容から書いていきます。
「フード&ドリンク ペアリングの技法」の内容
この本は3部構成となっています。
- 人気店のペアリングメニューの組み合わせと考え方(全81品)
- ペアリングの基礎知識&動向を知る
- ワインペアリングの新しいかたち
①の「人気店のペアリングメニューの組み合わせと考え方」はフードペアリングを行っている様々な人気店のメニューから組み合わせと考え方を紹介しています。
掲載店舗は全部で14店舗。
東京のお店が多いですが、日本全国のフードペアリングを行っているお店が紹介されています。
魅力的なドリンクとフードのペアリングが多数紹介。
主にワインとのペアリングが多いですが、中には……
- 東京・代々木上原の「restaurant Gris」さんのノンアルコールドリンクのペアリング
- 京都・祇園の「MAVO」さんの日本茶とフードのペアリング
- 静岡・静岡市の「BAR NO’AGE」さんのカクテルとフードのペアリング
- 東京・新宿の「JANICE WONG」さんのカクテルとデザートを中心としたペアリング
などは、ほかではなかなか見ることがない面白いペアリングも載っています。
そういったお店の「ペアリングメニュー」の考え方、ペアリングの組み立て方などメニューごとに詳しく書かれています。
今後フードペアリングを強化したいと考えている方にはぴったりな内容だと思います。
②は、「初心者でもわかるペアリングの極意」や「おいしさとは何かを知る」など、フードペアリングに関する基礎知識が書かれています。
どちらかというと、②から読んだ方がより人気店の考え方が理解できるかもしれません。
確かにこの本に書かれている理論も当てはまりますが、苦味と苦味のペアリングはもっと奥が深いので……。
③は今までにあまりないワインペアリングの形を書いています。
ここも参考程度に見ると面白いと思います。
「フード&ドリンク ペアリングの技法」は○○向け??
ハッキリ言って「フード&ドリンク ペアリングの技法」で紹介されている料理は、簡単にまねできないものばかりです。
僕は、あくまで人気店の「ペアリングに対する考え方」を学べるのがこの本の魅力だと思います。
なので、シェフやバーテンダーの方の話を理解せず、ただレシピ通り作ってみようと思ってもなかなか難しいでしょう。
料理人やパティシエ、バーテンダーなど飲食業界のプロ向きの本だと思うので、「おうちペアリング」の気軽さを求めてしまうと難しい内容の本だと思います。
ただ人気店のペアリングの考え方をとらえて、自分なりのペアリングを追求するためには良書。
フードペアリングに対する「アイディアのタンス」として何度も読みたくなる本だと思います。
ぜひフードペアリングを追求したい方は読んでみてください!!
「気軽なペアリングを学びたい」方にはおすすめできない理由
前記したように「気軽なペアリング」を求める方には難しい本だと思います。
飲食店で作っている料理を紹介しているので、なかなかおうちで表現しようと思うと難しいでしょう。
機材も飲食店の調理器具での基準なのでおうちで同じ調理方法でできるとは限らないですし、そもそも材料が手に入らないことが多いです。
なので、あくまでも「ペアリングの考え方を人気店のメニューから学ぶ本」として読むのがいいと思います。
また正直最後の方に書いてある「初心者でもわかるペアリングの極意」は初心者には難しく、ペアリングを勉強している方には少し浅い内容です。
フードペアリング自体かなり奥に深いものなので、あくまでも基礎知識としての「極意」だと思います。
ぜひペアリングを追求したい方は「フード&ドリンク ペアリングの技法」を
もっとラフにフードペアリング知りたい方は、別の本をご覧ください。
[sitecard subtitle=合わせて読みたい url=https://www.yaffee.work/entry/foodpairing target=_blank]
「フード&ドリンク ペアリングの技法」は
専門的なフードペアリングについて学べる本
フード&ドリンク ペアリングの技法は、なかなか聞くことのできない人気店の「フードペアリングに対する考え」が知れる本です。
なので、深くフードペアリングを勉強したい方には最適な本だと思います。
特にフードペアリングというと基本ワインのペアリングばかりですが、この本にはカクテルのペアリングも載っています。
残念ながらウイスキーやジンなど蒸留酒単体とのペアリングは載っていないですが、合わせる時の参考にはなると思います。
ぜひ「フードペアリング」を勉強したい方は一度本を開いてみてはいかがでしょうか?
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
今回紹介した本「フード&ドリンク ペアリングの技法」は、専門的にペアリングを追求したい方におすすめです。
人気店の考え方・組み立て方が学べるのはなかなかないと思います。
- このメニューはこうやって考えられていたんだ。
- このペアリングはこういった発想からできているんだ
といった目からうろこが出るようなペアリングが多数あります。
また、「行ってみたい」と思うでしょう。
実際僕はこの本を見て地元が静岡ということもあり、「BAR NO’AGE」さんにはお邪魔させていただきました。
今は、「NO’AGE concentré」と店名を改め、同じ静岡市内で移転。
今までのバーという枠にとらわれず、料理とお酒、お茶を組み合わせていく「茶寮」としての顔も持ち合わせたお店となっています。
僕おすすめのお店なので静岡にお越しの際はぜひ!
[blogcard url=https://www.barnoage.com/]
それではよいウイスキーライフ!!
また次回もよろしくお願いします!!
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