「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」とは? 特にマニア向けのおすすめボトラーズ・ウイスキーを厳選!

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本日もお越し頂きありがとうございます。

ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o

 

本日のお話は「インディペンデントボトラー、ボトラーズ」について!!

 

スコッチのシングルモルトウイスキーには、大きく2つのタイプがあります。

  • 蒸留所がリリースしている「オフィシャルボトル」
  • 瓶詰業者がリリースしている「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ

 

ウイスキー蒸留所がリリースしている「オフィシャルボトル」は、ウイスキーを造った蒸留所が求めた味!

蒸留所の原酒をブレンド、各蒸留所のブレンダーが「どういう味にしたいか」「どう感じてもらいたいか」を表現したウイスキーだと思います。

それでは、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」とは、いったいどういったウイスキーなのでしょうか。

 

訳すと、独立した瓶詰業者

「ボトラーズウイスキー」は、オフィシャルにはない独自の個性を持ったウイスキーです。

さらに、ほとんどは限定リリースで一期一会の出会いがボトラーズウイスキーの魅力だと思います。

 

ただ、ボトラーズウイスキーはウイスキー初心者にとって難しくわかりずらいです。

 

ところが「インディペンデントボトラー」や「ボトラーズ」を知ると、ウイスキーの新しい魅力や今までにない楽しみ方ができると思います。

 

そこで今回、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」のウイスキーについて僕なりになるべくわかりやすく解説いたします。

「ウイスキーの新しい扉」開いてみてはいかがでしょうか??

今回の記事でわかること……

  • インディペンデントボトラー、ボトラーズとは?
  • ボトラーズウイスキーの特徴
  • ボトラーズウイスキーの魅力
  • おすすめのボトラーズウイスキー

 

目次

「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」とは?

インディペンデントボトラー、ボトラーズは、日本語にすると独立瓶詰業者となります。

 

瓶詰会社などが、蒸留所から買った樽詰めのウイスキーを自社のブランドを掲げて販売しているウイスキーのことを言います。

スコットランドでは一般的な販売方法で多くのウイスキーで行われていますが、日本人にはあまりしっくり来ていないでしょう。

yaffee
特に多くに人が、上のような説明を聞くといいイメージを持たないと思います。
僕が良くボトラーズを説明するときによく使うのが、「無印良品」です。
無印の自社ブランドの商品もありますが、特に文房具などではどこかで見たことあるような製品が並んでいることもありませんか?
実は他にも多くの大手企業のブランドで行われているのですが、他社製品を自社ブランドとしてパッケージングして販売していることはよくあります。
中には、蒸留所に委託製造してもらっているボトラーズもありますが、多くは蒸留所で熟成中の樽を購入。
その原酒を自社ブランドのボトルに詰めてリリースしています。
プライベートボトルは、各蒸留所が、それぞれの蒸留所名を冠して自信をもってリリースしています。
  • 山崎蒸留所が「シングルモルト山崎」を
  • 余市蒸留所が「シングルモルト余市」を
  • マッカラン蒸留所が「シングルモルト マッカラン」を

……

 

ところが、ボトラーズは……

  • 「もし、もうちょっと熟成させたら……」
  • 「もし、ヨーロピアンオークのシェリー樽だけで熟成させたら……」
などマニアが思うようなことを実現しているのがボトラーズ。
蒸留所を公開しているケースが多いですが、中には非公開のボトルもあります。
ウイスキーでは結構昔から蒸留所と瓶詰業者の取引が行われていて、マニア向けのニーズにこたえた製品の多くはボトラーズからリリースされています。
その歴史は、実はブレンデッドウイスキー密接に関係してくるのです。

ボトラーズの歴史

蒸留所で造られたウイスキーを樽買い、自身で瓶詰をして独自のラベルで販売する「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」。

その始まりはスコットランドなどの「昔のウイスキーの売り方」がルーツとなっているといわれています。

 

まだスコッチウイスキーがスコットランドの地酒でしかなかった20世紀以前、

当時のウイスキーの販売方法は、食料品店などで樽からの量り売りが基本でした。

 

購入者は自分たちで瓶を持ってきて、ウイスキーを詰めてもらい購入していたそうです。

 

ただアンドリュー・アッシャーの『アッシャーズ・オールド・ヴァッテッド・グレンリベット・ウイスキー』の発売から、別の樽をブレンドし、お店のラベルを付けて販売するようになりました。

 

そして一説によるとボトルに詰め、ラベルを張って販売したのが『デュワーズ』だったそうです。

 

多くの企業は、グレーンウイスキーもブレンドしたブレンデッドウイスキーへと舵を切っていきました。

ところが、中にはそのままブレンドせずに瓶詰したり、同じ蒸留所の原酒をブレンドしたものリリースする「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」が誕生していきました。

 

合わせて読みたい⇨スコッチの入り口『スコッチブレンデッドウイスキー』!バランスに優れたその魅力とオススメ 11選

 

老舗の「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」は、1842年創業とかなり歴史があります。

 

最近では、ベンチャービジネスとしてもボトラーズが注目されています。

「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」は、ブレンデッド業者やクラフト蒸留所などウイスキー業に参入したい企業や個人が最初のビジネスとして始めることが多いです。

 

その理由は……

  1. ランニングコストが低い
  2. リスクが少ない
  3. ウイスキー業界のパイプが持てる

といったメリットがあります。

 

経験と資本がたまって自身の蒸留所を建てたり、もともとある蒸留所を買収したりと……。

ウイスキー業に参入したい人が始めやすいビジネスの一つです。

 

そのため、ボトラーズは、全世界に星の数ほどあります。

yaffee
ボトラーズを追い続ければ追い続けるほど底なしのディープな世界になっていきますww。

「ディープ」なウイスキーの楽しみ方をしてみたい方は、ボトラーズを追い続けてみてはいかがでしょうか?

今回はその入り口として、「インディペンデントボトラー」「ボトラーズ」の様々なボトルを紹介していこうと思います!!

ボトラーズウイスキーの特徴

前記したように、ボトラーズウイスキーは、マニア向けのニーズに応えたボトルが多いです。

オフィシャルボトルでは、蒸留所が責任と自信をもって自分たちの名前を冠してリリースされています。

 

対してボトラーズは……

  • オフィシャルとは違った樽で寝かせたら……
  • もっと熟成させたら……
  • 逆に短期熟成の場合は……

などそれぞれ瓶詰業者の考えをボトリングしています。

 

その中には、ウイスキー愛好家が一度は飲んでみたいと思うキャラクターのボトルがあるはず!

そういった愛好家やマニアの心をがっちりつかんだボトルが多いです。

また高価なボトルが多いため、バーなどで一期一会の出会いとして楽しむ人もいます。

 

オフィシャルボトルでは楽しめない楽しみ方ができることがボトラーズの特徴であり大きな魅力です。

オススメのボトラーズウイスキー

僕がおすすめしたい「ボトラーズ」をご紹介していこうと思います。。

 

ただし!!

以下のことは、注意が必要です。なにとぞご了承ください。

【必見】

  • 「ボトラーズ」は、数量限定品がほとんどです。
    数に限りがあるため、すでに売り切れの場合があります。
  • 「ボトラーズ」は、希少なボトルが多いため、高価なものが多いです。
    また、価格が変動していることがあります。

最も有名なボトラーズ「ゴードン&マクファイル(通称:GM)」

1895年創業の老舗ボトラーズ。

『スコッチウイスキーの聖地』スペイサイドのエルギンで高級食料品店としてオープン。

20世紀初頭から自社ブランドのシングルモルトをリリースしました。

 

ウイスキー原酒の保有量が特に豊富で、中には蒸留所すら持っていないような希少なモルト原酒も所有しているそう。

またブレンド能力も高く、蒸留所やファンからの信頼が厚いインディペンデントボトラーです。

 

1993年にベンローマック蒸留所を買収したことで、蒸留所を所有するボトラーズとなっています。

 

GMのおすすめポイント

 

ゴードン&マクファイルで僕が特におすすめしたのは「ディスカバリーシリーズ」です。

テーマが「入門編」で、その名の通りボトラーズウイスキーの入門としておすすめ。

豊富な経験と実績からウイスキーの深みを知るのにぴったりなボトルをリリースしています。

ディスカバリーシリーズは、ウイスキーを飲み慣れていない方でもわかりやすいように、

  • シェリーカスク……青
  • バーボンカスク……みどり
  • スモーキータイプ……白

の3タイプでラベルの色分けされています!

 

「ボトラーズ」初心者には特にオススメな一本です。

 

また、G&M蒸留所ラベルは、ボトラーズにしては珍しいシリーズ。

ぱっと見、オフィシャルボトルのようなデザインとなっています。

G&M社が「この樽でこの期間寝かせたほうがうまい。」と蒸留したての原酒の状態から用意した樽詰め、ボトリングしているシリーズです。

 

自分たちで一から熟成させらるのは、信頼と実績のある老舗だからこそ。

そして、蒸留所が過去に使っていたデザインのラベルやそれに近いラベルを使用しています。

 

蒸留所のラベルを使用できるのも、G&Mが蒸留所から信望厚い証拠だと思います。

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最古のボトラー『ウィリアム・ケイデンヘッド』

1842年、スコットランドのアバディーンで創業した現存する最古のボトラー企業。

G&Mと並ぶボトラーズの代表格です。

 

1972年からスプリングバンク蒸留所のJ&Aミッチェル社がオーナーとなり、ケイデンヘッド社の運営を行っています。

同じ蒸留所の原酒でも混ぜることなく、シングルカスクとしてリリース

樽番号、瓶詰め本数、蒸留・瓶詰め年月、ボトル番号、樽の種類など明確に記載していることがファンから人気に!!

yaffee
ウイスキーも「見える化」が大事!(笑)

またボトリングは、スプリングバンク蒸留所のボトリング設備で行っているそうです。

 

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ポップなデザイン『ブティックウイスキーカンパニー』

ブティックウイスキーカンパニーは、「ボトラーズ」としては比較的新しい会社。

モルト、ブレンデッド、グレーン、バーボンなどなど世界各国のハイクオリティなウイスキーを所有しています。

 

ウイスキーらしくないポップなデザインのボトルもブティックウイスキーの特徴。

蒸留所の面白いエピソードやジョークをポップな絵で表現してボトリングしています。

 

yaffee
ココだけの話、中にはスコッチモルト協会からお叱りを受けるものも……ww。

ただ中のウイスキーは高品質なものもばかりです!!

高級で有限なウイスキーを多くの人に楽しんでもらえるよう500mlでボトリングされています。

しかも、ボトラーズとしては珍しくジャパニーズウイスキーやバーボンなどのラインナップもあるところが魅力です。

 

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ロウカスクが有名『ブラックアダー・インターナショナル』

1995年に創業したかなり新しいボトラーズ会社。

ウイスキーの香りや旨味の元となる『樽からの成分』を特に大事に考えているボトラーズだそう。

 

『樽出しそのまま』を信念にノンチル、ノンカラー、カスクストリングスを徹底

さらに樽材の黒い木片までそのままボトリングしちゃう「無濾過」にこだわった『ロウカスク』シリーズはマニアックな方から特に人気となっています。

yaffee
知らないで購入したらと、びっくりしますよね~(笑)
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最もカラフルな会員制ボトラーズ 「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ」

 

1983年、スコットランドの首都エジンバラのリースで誕生した世界最古のウイスキークラブ「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ(通称:SMWS)」。

 

世界で最もカラフルなウイスキークラブとも言われていて、会員限定で購入できるボトルが特徴的。

 

ソサエティの魅力はたくさんありますが、3つに絞ると……

  1. 熟成されていたままのウイスキーが楽しめる。
  2. 先入観なしに楽しめる。
  3. 会員限定のイベントがある。(イベントについて

 

ソサエティボトルの大きな特徴は……

普段、ボトラーズリリースを一切していない蒸留所のボトルもあるので、ソサエティでしか楽しめないボトラーズウイスキーもたくさんあります。

さらに蒸留所名はコードで管理されていて、個性的なボトルタイトルが付けられています。

 

合わせて読みたい⇨世界で最もカラフルな会員制ウイスキークラブ「ザ・スコッチモルトウイスキー・ソサエティ」に入会!その方法と気になる魅力・不安点・注意事項とは?

 

ソサエティのボトルはAmazonや楽天では購入できず、会員限定のサイトでしか購入することができません。

その入会方法については上の「合わせて読みたい⇨」の記事で記載しました。

ぜひ気になる方は、ご参照してください。

\入会前に見たい!/
ウイスキー探索ガイド
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蒸留所不明!?「謎のウイスキー」

多くのインディペンデントボトラーは、蒸留所を明かしていることが多いです。

 

ところが、中にはよくわからないウイスキーもあります。

  • ウイスキー蒸留所非公開
  • 謎の蒸留所名が書いてある
  • もうないはずの蒸留所名が書いてある

などなど。

 

例えば……

などなど

 

実はこういったウイスキーは、「蒸留所名を使うことができない」事情があることが多いです。

蒸留所から「名前は使わないでほしい。」といわれていたり、あえて蒸留所名を「非公開」としていたりしています。

 

中には「ウエストポート」のように『ティースプーンモルトウイスキー』と呼ばれるウイスキーもあります。

「基本樽売りを行わず、ボトラーズ商品は一切販売させない。」ことを掲げている蒸留所も多いです。

 

そういったモルトを使う時、ティースプーン一杯分の別のモルトをブレンドして「ブレンデッドモルト」としてリリースすることがあります。

それが「ティースプーンモルト」で、「ウエストポート」はグレン〇ーレンジィ原酒にティースプーン別の原酒が使われています。

「ウエストポート」のほかには……

などなど

 

yaffee

こういったウイスキーには、「ブランド名」にヒントがあります。

味とヒントから推理してみるのも面白いかもしれませんね!!

 

最後に……

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

ちょっとマニアックな内容だったと思います。

ボトラーズ自体、ウイスキー好きの中でもかなりマニアックな楽しみ方の一つです。

 

ただオフィシャルでは楽しめないボトルが多数あるので、ぜひ気になる方は試してみてはいかがでしょうか。

最初は、ボトルを購入するよりバーで一杯飲んでみるといいかもしれません。

 

それでは良いウイスキーライフを!!

また次回もよろしくお願いいたします!!

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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