クラシックモルトの北ハイランド代表『ダルウィニー Dalwhinnie』蒸留所!そのストーリーと特徴を解説

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

寒いところが苦手なウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

今回のテーマは「ダルウィニー Dalwhinnie 蒸留所」についてです!!

 

 

ダルウィニーは、ウイスキー最大手企業のディアジオ社からリリースされるシングルモルト

 

同社が所有している30か所ほどのモルト蒸留所の中で、

ダルウィニーはスコットランド・ハイランド代表の「クラシックモルト」シリーズに選ばれています

 

ほかのクラシックモルトは……

西ハイランドの「オーバン」

 

スペイサイドの「クラガンモア」

 

アイラの「ラガブーリン」

 

アイランズの「タリスカー」

 

ローランドの「グレンキンチー」

 

 

 

地域ごとの特徴を表現しているのが、このクラシックモルトシリーズ。

スコッチウイスキーの生産地ごとの違いを知りたい方にオススメです!!

 

中でも「ダルウィニー」はハイランドの特徴「骨格のしっかりとした味わい」がよく表現されていると思います。

さらにスタンダードの「ダルウィニー 15年」は、穏やかながら甘さと香りがしっかり楽しめます

またライトに複雑なフレーバーが楽しめるウイスキーで、ウイスキーを飲み慣れていない方にもオススメしやすいシングルモルトだと思います。

 

ファンから人気高いシングルモルトウイスキーですが、ブレンデッドウイスキーのキーモルトとしても有名!!

 

イギリスでは今バッキンガム宮殿でしか飲むことのできない「ロイヤルハウスホールド」というブレンデッドウイスキーのキーモルトに使われています。

(ちなみに世界中で日本のみ一般販売しています。)

 

他にも「ブラック&ホワイト」のキーモルトでもあります。

 

今回はそんな「ダルウィニー」を作っている蒸留所について、ストーリーや製法に注目してまとめました!!

スコットランド・ハイランド代表のウイスキー、体験してみてはいかがでしょうか??

 

 

目次

ダルウィニー Dalwhinnie蒸留所について

 

 

ダルウィニーは、実はスペイ川の最上流部の山の中にある蒸留所です。

標高は約326m。

ブレイヴァル蒸留所ができるまでは「スコットランドで最も標高の高い蒸留所」でした。

 

ブレイヴァル蒸留所ができ、この座を奪われてしまいましたが、今でも「スコットランドで最も寒い蒸留所」という地位は守っています。

なんと年間平均気温は6℃だそうです。。。

 

ダルウィニー Dalwhinnieはゲール語で「集結所、待ち合わせ場所」という意味だそうです。

 

かつてハイランドからローランドに家畜を売りに行く際、この地で集合したのだとか。

それが由来してこの名前が付けられました。

 

ダルウィニー Dalwhinnieのストーリー

 

ダルウィニーは1897年創業

当時の名前は「ストラススペイ」という名前だったそうです。

 

1905年にアメリカ・ニューヨークの小売業クック&バーンハイマーが買収します。

これによりダルウィニーは、スコットランド初のアメリカ企業傘下の蒸留所となりました。

 

当時リースにあるこの蒸留所の熟成庫には、星条旗が掲げられたのだとか

またこの時に「ダルウィニー」へ改名しています。

 

その後1926年にDCL社が買収。

以降、ディアジオ社所有の蒸留所となっています。

 

1934年に火災にみまわれ、1986年に改修工事で一時閉鎖になりますが、何とか乗り越え稼働し続けている蒸留所です。

 

ダルウィニー Dalwhinnieのこだわりの製法

 

ダルウィニーの仕込み水は、グランピアン山脈の雪解け水

ソフトな軟水だそうで、この水がダルウィニーの「穏やかな味わい」に貢献しているそうです。

 

その後伝統的な開放式マッシュタンで糖化。

ストレートヘッド型のポットスチルで蒸留し、ワームタブ冷却器が使用されています。

ダルウィニー

タンクのようなものがワームタブ冷却器

 

 

この製法だけ見ていくと、力強い酒質となりやすい設備です。

昔ながらのハイランドの製法を踏襲した作り方で、ダルウィニーの「骨格のある味わい」が生まれているのかもしれません。

 

こうしてできて原酒を、バーボン樽のリフィルカスクメインで熟成していきます。

この樽は個性の出にくい樽

さらに、スコットランドで最も寒い蒸留所のためかなり熟成はゆっくり進みます。

 

この地域で、あえてこういった樽を使っているそう。

このこだわりが「ライトで芳醇」というダルウィニーの魅力につながっていると思います。

 

年間生産能力は220万ℓとスコットランドの中でも中堅ぐらいの規模。

ただしその中でシングルモルトとなるのはたったの5%だそうです。

 

 

ちなみにこの蒸留所は、気象観測の測候所にもなっているそう。

気象観測もマネージャーの大事な仕事だそうです。

 

ダルウィニー Dalwhinnieのラインナップ

 

 

ダルウィニー 15年

 

特に「はちみつ感」の強いウイスキー!!

蜜のようななめらかさに、甘美な余韻

 

15年熟成とは思えない軽さ。ただ若い荒々しさはほとんどないです。

熟成のまろやかさを引き出しつつ、くどさは出さないのは絶妙だと思います。

 

ライトなボティなのに深く芳醇なフレーバーで、飲み慣れていない方でも虜になってしまうかもしれないシングルモルトです。

 

 

 

 

ダルウィニー Dalwhinnieの蒸留所データ

 

 

創業……1897年

オーナー会社……ディアジオ

年間生産能力(100%アルコール換算)……約220万ℓ

仕込み水……グレンピアン山脈の雪解け水

発酵槽……カラマツ製6基

ポットスチル……初留釜1基、再留釜1基(ストレートヘッド型)

生産区分……北ハイランド

 

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

 

 

面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

 

また次回もよろしくお願いいたします。

それでは『酔いウイスキーライフ』を!!! 

 


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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

コメント

コメント一覧 (2件)

  • id:santa-baking さん>コメントありがとうございます!!
    ありますね!!
    夏と冬でも違いがありますし、圧力によって沸点が変われば蒸留される成分、つまり味わいが変わると思います。

  • id:hukunekox さん>コメントありがとうございます!!
    実はロイヤルハウスホールドってそうなんですよね。。
    しかもどんどん値上がり中。。。

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