最もロマンチックなバーボン!?『フォアローゼス Four Roses』!そのストーリーと特徴を解説

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

 

今回のテーマは「フォアローゼズ Four Roses」蒸留所についてです!!

 

「フォアローゼズ Four Roses」は、バーボンの中では華やかさが特徴。

スムースかつスパイシーで甘味のある飲みやすいバーボンです。

 

今回は、『フォアローゼズ Four Roses』蒸留所の特徴、ストーリー、製法を見ていこうと思います!!

 

 

目次

フォアローゼズ Four Roses蒸留所について

 

フォアローゼズ蒸留所は、ケンタッキー州の中でもローレンスバーク地区にある蒸留所。

この地域は「ライムストーン」という石灰岩層で有名。

 

その地層を通った水には、カルシウムをはじめミネラル豊富な硬水が湧き出るそうです。

その水がこの地域の牧草地帯の芝を育て、そのミネラルが強靭な馬を育てています。

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ケンタッキー州は、バーボンウイスキーの他に、「ケンタッキーダービー」という大規模な競馬も有名。

その出走馬を育てているのが、多くのバーボンの仕込み水となる
「ライムストーンウオーター」だそうです。

 

さらに、そのクリアでミネラル豊富な水が、フォアローゼスの仕込み水となっています。

 

現在ケンタッキー州の蒸留所の中で単一ブランドをリリースしているのは、

  • 「ウッドフォードリザーブ」
  • 「メーカーズマーク」
  • 「ワイルドターキー」
  • 「フォアローゼズ」

だけ!!

 

バーボンの蒸留所は、多くの銘柄をリリースしているところが多いです。

1940年以降、カナダのシーグラム社所有だったこともあり、
ほかのバーボンウイスキーとは一線を画す存在となっています。

 

そしてフォアローゼズには、
ラベルの4輪のバラにまつわるアメリカンウイスキーで最もロマンチックなストーリーがあります。

そのストーリーは、まるでロマンス映画のような運命的な出会いと永遠の物語でした。

フォアローゼズ Four Rosesのストーリー

 

フォアローゼズの創業者は、ジョージア州アトランタ出身のポール・ジョーンズ Jr。

1886年にケンタッキー州ルイヴィルに移り住み、1888年に「フォアローゼズ」の商標を登録。

ここから現在まで長く愛される「フォアローゼズ」のブレンドは誕生しました。

 

その名前は、アメリカンウイスキー史上最もロマンチックな物語が由来となりました。

 

「フォアローゼズ」の名前の由来となったロマンチックなストーリー

 

ある日、フォアローゼズの創業者ポールは、舞踏会に参加していました。

その舞踏会で、とある美女に一目ぼれしてしまいます。

 

いてもたってもいられなくなったポールはお酒の力を借りることにしました。

お酒を飲み、勇気を振り絞ってその美女に声をかけ、そしてプロポーズします。

 

ただ彼女から開けってきた答えは……

「どうか次の舞踏会まで返事はお待ちください。
もしプロポーズをお受けするなら、次の舞踏会の時に薔薇のコサージュをきます。」

そう答えたそうです。

 

そして数日後……

 

次の舞踏会の時がやってきます。

ポールにとっては、
舞踏会のことよりも彼女の「コサージュ」のことしか頭になかったのではないでしょうか?

そして彼女がポールの前に現われます。

胸には4輪のバラのコサージュをつけて……

 

彼の恋は見事に実りました。

そしてこの物語からブランド名は「フォアローゼズ」に、
ラベルには2人をつないだ4輪のバラが描かれることになりました。

 

運命的なスタートとなったフォアローゼズ。

しかしその後の歴史は、順風なものではありませんでした。

フォアローゼズの立ち上がりを襲った苦境

 

運命的な出会いから生まれたブランド「フォアローゼズ」。

 

そのブランドを広めようと奮闘します。

親族、特に甥たちが広く展開を始めたそう。徐々に名前が広まっていった矢先……

 

苦境が襲ってきます。

まず世界大戦に始まり、そして「最も高貴な実験」と揶揄された悪法「禁酒法」が施行されます。

 

ただこの悪法の中、フォアローゼズには幸運が訪れます。

それは「薬用ウイスキー」として認められたこと!!

 

アーリータイムズと同じく「薬」として認められ、製造することができることに!!

そのため、フォアローゼズは禁酒法を乗り切ることのできた数少ない蒸留所の一つとなりました。

 

戦争も終わり、禁酒法も明け、自由の国アメリカが戻ってきます。

すると再びウイスキーのブームが起きます。

 

スコッチ、バーボン、カナディアンの人気が高まり、飛ぶように売れたそうです。

その流れに乗る形となりフォアローゼズもどんどんファンを増やしていきました。

 

1940年代、カナダのシーグラム社がフォアローゼスを買収。

カナディアンウイスキーのノウハウがフォアローゼズ留所にも吹き込まれることとなりました。

 

そして1970年代から世界進出し始めます。

1971年に日本への輸入開始。

 

その4本のバラのように華やかなバーボンは、日本でも人気となります。

そして2001年キリンビールがシーグラム社を買収。

 

現在キリンビールがケンタッキー州に持っている蒸留所となっています。

 

フォアローゼス Four Rosesのこだわりの製法

 

フォアローゼズの原材料は、クリアでミネラル豊富な「ライムストーンウォーター」とインディアナ州の厳選した農場の穀物だそう。

 

原料のフレーバーが大きな影響を及ぼすと考えているフォアローゼズでは、穀物の厳選には細心の注意をしているそうです。

 

その穀物をハンマーミルで砕き、糖化させていきます。

そして、発酵工程と移っていきますが、
この時加えられる酵母は蒸留所オリジナルの5種類の酵母が使われれうそうです。

 

この5種類は、フォアローゼズが持っている多種多様な酵母から5種類を厳選して使われています。

 

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その多種多様な酵母のいくつかはキリンの富士御殿場蒸留所にもあるそう。

フォアローゼズの酵母を使った原酒も製造しているそうです。

 

木製とステンレス製の発酵槽を使い分け、4日間発酵させます。

そして発酵を終えたモロミをビアスチルとダブラーという連続式蒸留機で蒸留していきます。

 

大体蒸留後のアルコール度数は70%程度になるそう。

 

その後蒸留所から80㎞離れたコッククリークの熟成庫で熟成させていきます。

このコッククリークは冬は寒く、夏は暑い地域だそう。

 

この寒暖の差が理想の熟成を生むそうです。

 

そしてボトリングされていきます。

 

実は、フォアローゼズは出荷される国によってレシピを変えているそう。

全部味がほのかに違うそうです。

 

 

フォアローゼス Four Rosesの定番リリース

 

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フォアローゼス Four Roses蒸留所データ

 

創業 1888年
創業者 ポール・ジョーンズ
オーナー会社 キリンビール社
蒸留機 ビアスチルとダブラー
生産区分 アメリカ、ケンタッキー州

最後に……

 

最後までお読みいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

4輪のバラにまつわる素敵なストーリーがあるフォアローゼズ。

ぜひこんなストーリーを語りながら飲みたいですね!!

 

それでは良いウイスキーライフを!

また次回もよろしくお願いします!

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アイキャッチ画像

フォアローゼズ, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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