本日もお越し頂きありがとうございます!!
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は
「深いコクが楽しめるフルボディでおすすめウイスキー」
について!!
木樽に熟成されることにより、徐々に深みを増すウイスキー。
ライトボディのウイスキーもミディアムボディのウイスキーもおいしいですが、やっぱり深いコクが楽しめるフルボディのウイスキーをゆっくり楽しみたいというときもありますよね。
熟成が織りなす深いコクこそウイスキーの真髄かもしれません。
今回はそんなフルボディのウイスキーについてウイスキーを愛する料理人が厳選。
おすすめの銘柄をご紹介していこうと思います!
- フルボディのウイスキーが知りたい。
- ヘビーめのウイスキーが飲みたい。
- 深いコクのあるウイスキーを楽しみたい
ヘビーなウイスキーとは?
熟成が織りなす深いコク。
ヘビーなタイプのウイスキーを深い夜に楽しむ時間こそ最高のウイスキータイムかもしれません。
深くコクのある木の香りに、複雑なフレーバー、長く続く余韻。
こういった複雑さこそヘビーなウイスキーの楽しみ方だと思います。
ウイスキーの「フルボディ」とは??
お酒には、厚みや重さを表現する言葉として「ボディ」という言葉を使います。
フルボディとは、そのまま「厚みがあり、深いコクがある」という意味。
飲み口が軽くてさらっと飲めるものがライトボディとなり、ずっしりと重たい飲み口でコクのある味わいが楽しめるものがフルボディといわれています。
通常、ライトボディ、ミディアムボディ、フルボディと表現されることが多いです。
- ライトボディは食前酒寄りの軽い味わい
- ミディアムボディは食前酒から食中酒、食後酒にも最適なオールマイティな味わい
- フルボディは食後酒に向いた重くコクのある味わい
が特徴となっています。
フルボディのウイスキーの特徴
フルボディなウイスキーは、主に……
- シェリー樽熟成のウイスキー
- アイラ島の中でも南の方に位置するモルトウイスキー
- バーボンやライウイスキーなど多くのアメリカンウイスキー
- ジャンルに問わず、長期熟成させたウイスキー
この4種類に多いです。
シェリー樽熟成にフルボディが多い理由
ウイスキーをシェリー樽で熟成させると複雑なフレーバーのものとなりやすく、フルボディなタイプになりやすい傾向があります。
シェリー樽熟成のウイスキーは、レーズンや紅茶、ドライフルーツ、チョコ、コーヒーといったアロマ・フレーバーとなりやすいです。
また、ウイスキーのシェリー樽に多いスパニッシュオークを使った樽の場合、タンニンがウイスキーに出やすくその渋みがウイスキーに厚みを与えてくれます。
アイラモルトにフルボディが多い理由
癖のあるスモーキーなタイプで有名な「アイラモルト」。
アイラモルトのウイスキーは特にヘビーなタイプになりやすい傾向があります。
特にアイラ島の中でも南の方にある
この「キルダルトン3兄弟」といわれているモルトウイスキー蒸留所は特にヘビーなタイプとなっています。
その理由は癖のあるスモーキーさを大事にしているため、蒸留の時に癖のあるスモーキーが得られやすいように工夫しているからです。
どのように工夫しているか説明すると、ちょっと難しい話になってしまいます。
スコッチでは、2回目の蒸留時に「ミドルカット」という次の熟成に必要となる蒸留液以外をカットしてしまう作業を行います。
蒸留液は初めの方に出てくる液はライトな酒質となり、そして後寄りになればなるほど重たくなっていきます。
癖のあるスモーキーフレーバーは実は後寄りに出てくる成分。
そのため、癖のあるスモーキーフレーバーを生かそうと思うと、どうしてもヘビーな酒質になりやすいです。
なのでアイラモルトなどスモーキーフレーバーが特徴的なウイスキーはヘビーなタイプが多いのです。
バーボンやライウイスキーなどアメリカンウイスキーにフルボディが多い理由
バーボンやライウイスキーは、新樽で熟成させることが義務となっています。
新樽で熟成させると木の香り、樽由来のフレーバーが強くでます。
そのため、樽由来の成分が多く抽出されてヘビーなタイプの酒質となりやすい傾向があるのです。
またアメリカの中でもウイスキーで有名なケンタッキー州やテネシー州はスコットランドより暖かく乾燥しているので、熟成も早くなります。
すると、ヘビーなしっかりめのフレーバーを持ったウイスキーが作りやすいのだと思います。
長期熟成させたウイスキーにフルボディが多い理由
ジャンルに問わずウイスキーを長期熟成させれば、その分樽由来の複雑な味わいとなる成分が良く出てきます。
するとウイスキーはより複雑さを増し、ヘビーな酒質となるのです。
また長期熟成させたウイスキーはヘビーになるだけではなく、「円熟味」と表現するように複雑さ+まろやかさも現れてきます。
そのなんとも言えない深くまろやかな味わいこそ長期熟成させたウイスキーの魅力だと思います。
フルボディのウイスキーは高価格帯になりやすい
ウイスキーの場合、ワインのようにブドウ品種を変えたり、ビールのように焙煎麦芽を使えばフルボディになったりするわけではありません。
主にウイスキーのボディの厚さは、蒸留と樽による熟成による違いが大きいです。
蒸留時に熟成に使う原酒を厳選し長い期間熟成させることにより、ボディが厚くなっていきます。
そのため、どうしてもフルボディのものはお値段が高くなりがちとなってしまいます。
比較的リーズナブルなものもありますが、フルボディのもののほとんどは高価格帯です。
ぜひゆっくりじっくりと味わってもらいたいと思います。
おすすめのフルボディなウイスキー!!
今回は、「深み」が存分に楽しめるウイスキーということで厳選してみました!!
3000円以下のおすすめウイスキー
- 1000円台なのに高アルコール度数で、深みがある
- 深い夜の晩酌に最適!
- 高アルコール度数とソルティさが飲みなれていないと気になってしまうかも
- スーパーでも購入可能
- 3000円以下ながらボディが厚い
- 高アルコール度数が苦手な方はお勧めできない
- フローラルな香りが楽しめるバーボンウイスキー
- 日本限定のバーボン
- バーボンの中では、樽香や穀物香が控えめ
- 軽やかな味わいの中に、ややリッチな重厚感がある
- リーズナブルな価格帯
- モルト比率が80%とかなり高め
- 非の打ち所がない
3000円以上のおすすめウイスキー
ジャンル | シングルモルト |
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生産国 | スコットランド・スペイサイド |
アルコール度数 | 43% |
樽 | シェリー樽 |
熟成年数 | 12年 |
「12年シングルモルトの理想形」といわれるボトルで、グレンファークラスのラインナップの中では最も人気のある銘柄です。
リッチでバランスの取れた味わいにドライフルーツのような芳醇なフルーティさが特徴。
シェリー樽のニュアンスが表れており、シェリー系ウイスキー入門ボトルとしても最適です。
- 芳醇な香りと奥深い味わい
- 12年にしては価格が高い
- ミーティー(肉感)のあるフルボディなスコッチウイスキー
- リッチでほかに無い独特なフレーバーが楽しめる
- 値段が高く、なかなか手に入らない
ジャンル | シングルモルト |
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生産国 | スコットランド |
アルコール度数 | 40% |
樽 | バーボン樽メイン |
熟成年数 | 10年 |
「アイラモルトの王様」と言われるシングルモルトブランド”ラフロイグ”。
同蒸留所のフラグシップボトルが「ラフロイグ10年」です。
「LOVE or HATE(好きか嫌いか)」とのキャッチコピーを掲げるほど、クセの強いスモーキーさ。
ヨード臭の強い薫香にバナナのような甘いフレーバーに長い余韻が特長です。
- 深いコクとリッチなフレーバー
- 最近値上がりしてしまい、1万円越えの高額ウイスキーとなってしまった
- シェリー樽のふくよかさが楽しめる
- シェリー樽由来のゴム臭をやや感じる
- クレームブリュレのような濃厚なバニラ香とカラメル。ウッディなフレーバーが強い
- 日本でもしバーボンウイスキーを作ったら……というメッセージ性を感じる
- バーボンほどではないが、ジャパニーズの中では樽香が強い
ジャンル | シングルモルト |
---|---|
生産国 | 台湾 |
アルコール度数 | 40% |
樽 | バーボン樽、シェリー樽、プレーンオーク樽など |
熟成年数 | ‐ |
台湾に誕生し、本場スコットランドでも認められたシングルモルト「カバラン」
カバランシングルモルトの一作目であり、スタンダードな入門ボトルがクラシックです。
バーボン樽、シェリー樽、プレーンオーク樽など厳選した樽で熟成された原酒を使用しています。
マンゴーのようなトロピカルフルーツやバランスのとれたコクのある風味が特徴。
フルーティ系ウイスキーなら絶対に外せない一本です。
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ジャンル | バーボンウイスキー |
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生産国 | アメリカ・ケンタッキー州 |
アルコール度数 | 50.5% |
樽 | 新樽(アリゲーターチャー) |
熟成年数 | 8年 |
ワイルドターキー8年はワイルドターキーのフラグシップボトル。
ブランドのこだわりが詰め込まれた一本です。
- 101米国プルーフ(アルコール度数50.5%)のハイプルーフ
- アリゲーターチャーにこだわった樽
- バーボンの定番ボトルとしては異例の8年熟成
なめらかながらフルボディでコクのある味わいで、しっかりとしたバニラや樽の香りが特徴。
長年多くのファンを魅了し続けている銘柄です。
ジャンル | シングルモルト |
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生産国 | アメリカ・シアトル |
アルコール度数 | 46% |
樽 | 新樽 1stフィルバーボン樽 1stフィルシェリー樽 2ndフィルシェリー樽 |
熟成年数 | 3年4か月以上 |
ワシントン州シアトルからアメリカンウイスキーにシングルモルト市場の開拓をしてきたウエストランド蒸留所。
10年以上にわたる取り組みの集大成として誕生したフラグシップボトルが、「ウエストランド アメリカンシングルモルト」です。
ナッツやチョコレートのようなコクのある香りに甘くなめらかな口当たり、深い余韻が特徴。
スコットランドのモルトウイスキー造りに忠実ながら、アメリカのフロンティア精神を持ち合わせたシングルモルトです。
最後に……
最後まで読んでいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
ウイスキーの中でもヘビーなタイプのウイスキーたち。
皆さんがお好きな銘柄はありましたでしょうか?
また、試してみたいなと思った銘柄はございましたでしょうか?
じっくりとその深い味わいを楽しんでもらいたい一本を厳選していきました!
ぜひ深い夜にゆっくりと
それでは『良いウイスキーライフ』を!!!
また次回もよろしくお願いいたします。
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