本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。
今回は『ジョージ・ディッケル タバスコカスク George Dickel TABASCO Cask』のテイスティングレビューです。
『ジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュ
George Dickel TABASCO Barrel finish』
について
アメリカのテネシー州にあるウイスキー蒸留所「ジョージ・ディッケル」
テネシー州のウイスキーといえばテネシーウイスキー。
テネシーウイスキーといえば、「ジャックダニエル」が有名です。
ただジョージ・ディッケルも昔からテネシーウイスキーを作ってきた老舗蒸留所。
1870年、テネシー州のナッシュビルで成功した商人”ジョージ・ディッケル”が創業しました。
1867年に妻と訪れたカスケード高原のタラホーマの地の石灰岩層からウイスキーづくりへの可能性を感じます。
そして蒸留所を立て、ウイスキーを作り始めました。
ただ、この時の名前はカスケード蒸留所だったそうです。
ジョージ・ディッケルと名前が変わったのは、1884年にディッケルが亡くなった後の話。
彼の功績を後世に伝えるためにジョージ・ディッケル蒸留所に改名しました。
ところが、そんな蒸留所は1920年の禁酒法施行により歴史の闇へと消えてしまうこととなります。
閉鎖されてから38年たった1958年。
蒸留所の再建計画が進められます。
もともと在った蒸留所から800mぐらい離れた場所に土地を購入。
また、ジョージ・ディッケルのオリジナルウイスキーレシピと蒸留工程の記された資料をゲット。
以降、当時の高品質なウイスキーを作り続けています。
以降、伝統的なテネシーウイスキーを作り続けています。
そんなテネシーウイスキーの雄であるジョージ・ディッケルの遊び心満載なウイスキーが……
今回の「ジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュ George Dickel TABASCO Barrel finish」。
多分多くのウイスキー好きがこのウイスキーを見て
と思ったでしょう。
実は、タバスコはオーク樽で3年熟成させているのです!!
しかもその樽は、ジャックダニエルの樽だそうです!(笑)
ジャックダニエルから、タバスコ、そしてジョージディッケルへ……。
なんとも面白い流れですよね!
そんなタバスコの樽に30日間ウイスキーを追加熟成させてリリースしたのが
「ジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュ」。
ただし、今回のウイスキーは、正確には「フレーバードウイスキー」というジャンルになります。
日本の酒税法では、「ウイスキー」ではなくリキュールとなることが多いです。
フレーバードウイスキーとは、天然の素材で香味を添加したウイスキーのこと。
ウイスキーに香味をつけているので、正確にウイスキーとは名乗れなくなってしまうのです。
ただし日本の酒税法の場合、今回のジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュは甘みを添加しているわけではないので品名は「ウイスキー」となります。
ただ、ジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュのベースに使われているのはジョージ・ディッケルのテネシーウイスキー!!
そして、アルコール度数は少し抑えめの35%となっています。
今回はこの「ジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュ George Dickel TABASCO Barrel finish」をテイスティングレビューしていきたいと思います。
『ジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュ
George Dickel TABASCO Barrel finish』
テイスティングレビュー
アルコール度数 | 35% |
---|---|
熟成年数 | NA(ノンエイジ) |
ボトル容量 | 1000ml |
価格帯 | 6000~7000円台 |
評価 | [star-list number=3.5]74/100 |
色
ほのかに赤が入った黄金
アロマ
樽由来のウッディさにバニラと華やかなエステりーな香り。
そのあとから酸を含んだトウガラシのからそうな香りが漂ってくる。
香りだけでも辛そうなイメージを連想させられる。
まさにタバスコの香り……。。
コメント
ストレート
辛い!
酸味を含んだタバスコの辛みが想像通りしっかりと感じられます。
ところが、口に含んだ後からはちみつのような強い甘味が感じられ、罰ゲームのようなウイスキーかと思いきや結構あり!
熟成感が程よく、樽香も心地いいので味わい的にはバランスがいいです。
ただ辛みと強い酸味はほかのウイスキーでは感じることのできない唯一のフレーバーだと思います。
だからこそ好き嫌いが分かれるウイスキーだと思うし、正直1杯で満足なウイスキー……。
ドライフルーツのようなざらざらした食感と甘みが強いことが特徴の富澤商店のドライチェリートマト。
トマトとタバスコ……。
「合わないわけがない」と思い合わせましたが、絶妙にマリアージュする組み合わせとなりました!!
トワイスアップ
加水すると甘味とウッディさがともに増します。
ただ辛みは変わらず感じるので、いまだ珍しい味。
少し薄まり穏やかにはなりますが、相変わらず一杯で満足のウイスキーです。。
ロック
一番ウッディな香りを感じるかもしれません。
ただバーボンやテネシーに多い香ばしい香りではなく、少し材木に近いニュアンス。
う~ん。
一番酸味が強く唐辛子の刺激だけが強い印象です。
悪くはないのですが、とがりすぎて面白いだけの味といった感じ。
あまりおすすめはできないかなと思います。
ハイボール
はちみつとバニラの甘いニュアンスはありますが、やっぱり辛い!
ただ程よく辛い感じで、ハイボールにすると特に面白いです。
バランスが良く甘みと辛みがうまくマッチしています。
樽のニュアンスはバニラ香が出ている物のウッディさはそこまで強くないです。
ハイボールが一番楽しめるかもしれません。
水割り
ちょっと繊細なウッディさを香りから感じます。
バニラとはちみつの中にしっかりと唐辛子の香り。
飲んでみると、甘みが上品になっている分、唐辛子のフレーバーがしっかりと伸びてきます。
ただ全体的には穏やかで最も飲みやすいです!!
個人的には一番好み!!
お湯割り
こちらもウッディさが特に強いですが、唐辛子の香りが少しくどいぐらいに感じます。
今まで一番甘みと辛みのバランスはいいですが、ちょっと唐辛子のニュアンスがしつこい。。
悪くないけど、通常のウイスキーのお湯割りと離れすぎて合わないかもしれないです。
レビューまとめ
タバスコのニュアンスがしっかりと現れたウイスキーです。
ただ思ったより罰ゲーム感ではなく飲めます!!
というより、普通においしいです!
甘み主体にうまくバランスは取れているので、その迄違和感なく楽しめます。
でもやっぱり尖ったウイスキーです。。
普通に楽しめるのですが、一杯で満足といった感じ。
バーで飲むやウイスキー仲間とみんなで集まって飲むときには面白い一本だと思います。
一人の晩酌には向いていません。。
飲み方別評価まとめ
飲み方 | おすすめ度 |
---|---|
ストレート | [star-list number=3]3 |
トワイスアップ | [star-list number=2]2 |
ロック | [star-list number=2]2 |
ハイボール | [star-list number=5]5 |
水割り | [star-list number=5]5 |
お湯割り | [star-list number=2]2 |
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
今回のウイスキーも日本ではウイスキーと呼べるものですが、海外ではウイスキーとは呼べないウイスキーの一つです。
フレーバードウイスキーはウイスキーを飲みなれていない女性や初心者にも飲みやすいウイスキーですが、ウイスキー好きとしては「余計な味」と感じてしまうかもしれません。
その中で今回のジョージ・ディッケル タバスコバレルフィニッシュはなかなかウイスキー好きにもおすすめしやすい一本!!
ただ個人的にはボトル買いはお勧めしません。。
バーで一杯二杯ぐらいがちょうどいい面白いウイスキーだと思います。
晩酌に飲むにはやはり奇抜すぎるかな……。
奇抜なウイスキーがお好きな方はぴったりだと思うのでぜひ!(笑)
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
↑↑
この記事が面白かったと思った方は、人気ブログランキングへの応援をよろしくお願いいたします。
また、公式ラインページにて記事の更新情報など配信しています。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] ただ中には「ジョージディッケル タバスコバレルフィニッシュ」のようにタバスコの樽で熟成させたため明確にウイスキーと呼ぶことができなくなってしまった銘柄もあります。 […]