本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。
今回は『グレンリベット 18年』のテイスティングレビューです。
『グレンリベット 18年』
について
グレンリベットは、1824年に誕生したスコットランドのシングルモルトウイスキー蒸留所です。
その前年1823年にスコットランドでは酒税法が改正。
法外な値段だったウイスキー蒸留所にかかるライセンス料が解消されました。
それにより政府公認第一号蒸留所となったのが「グレンリベット」
実は、酒税法改正の立役者となったのが「グレンリベット」だといわれています。
1823年以前、まだ密造酒としてウイスキーを作ってきたグレンリベット。
イングランド王ジョージ4世が密造酒グレンリベットをご所望し、そのことがきっかけで酒税法改正につながったのだとか。
そんなグレンリベットは、政府公認となった後周りの蒸留所から「裏切者」扱いをされてしまい、創業者”ジョージ・スミス”は命を狙われてしまうことになります。
ところが、政府公認蒸留所となったグレンリベットはそんな周りの蒸留所を黙らせるほど大成功をおさめます。
今度は、そんな成功した「グレンリベット」にあやかろうと、様々な蒸留所が自身の蒸留所名に「グレンリベット」をつけるようになりました。
ついにはグレンリベット蒸留所は「グレンリベット」の名前をかけて裁判を起こします。
結果は勝訴!
リベット川流域にある蒸留所以外「グレンリベット」をつけることは禁止となり、本物のグレンリベットには「ザ・グレンリベット」とつけられるようになりました。
そんなグレンリベットの18年は、
ファーストフィルとセカンドフィルのバーボン樽にシェリー・オークの空き樽を使用。
18年以上熟成させた原酒のみを使用し、熟練のブレンダーの手によって仕上げられた一本となっています。
今回はこの「グレンリベット 18年」をテイスティングレビューしていきたいと思います。
『グレンリベット 18年』テイスティングレビュー
アルコール度数 | 40% |
---|---|
年数 | 18年 |
ボトル容量 | 700ml |
価格帯 | 7000~9000円 |
評価 | [star-list number=4.5]89/100 |
公式のコメント
樽:ファースト・フィルとセカンド・フィルの アメリカン・オークの樽とシェリーの空き樽
色:濃い金色、アプリコット
香り:リッチ・フルーツ、トッフィー
味わい:バランスのとれた、強烈な甘いオレンジ
フィニッシュ:レーズンとスパイスで長く続く
(引用:
色
ほのかに赤が入った黄金
アロマ
バニラとオレンジ、そして甘いはちみつやマーマレードの香り。
ほのかに紅茶のようなニュアンスも感じられる。
熟れたリンゴと奥に感じられるスパイシーな香りがなんとも心地いい。
コメント
ストレート
7000円台でしっかりとした深みのあるシングルモルトが楽しめるいいウイスキー!!
上品な甘味をオレンジやリンゴをはじめとしたフルーティさが弾けます。
やや酸味を覚えつつ、口に含むと甘みを主体とした複雑なフレーバーが口いっぱいに広がります。
フルーツ香だったり、スパイシーフレーバーだったり、そのすべてが絶妙なバランスで保たれていて心地いいです。
さらに甘みを帯びたフレーバーを楽しみつつ、深い余韻の渦へと巻き込まれていく!
バランスが良く、深みもあるウイスキーで値段的にもほかの18年ものより安いのでコスパのいいウイスキーだと思います。
ただほかの18年のシングルモルトと比べると熟成感は少ないかもしれないです。
トワイスアップ
オレンジにリンゴ、バニラ、レーズンと少しオイリーさ。ストレートより香りが高く感じます。
よりオレンジ感と甘みが強いです。
バランスも崩れてなく、むしろより口当たりがマイルドになっています。
余韻の伸びもそのまま残っていて、柔らかさがプラスされた印象です。
ロック
ウッディさとバニラ、クローブに少し硝煙のようなサルファ感。
冷えている分甘みは少なく、大人な印象ですがやわらかい口当たりは健在です。
余韻に上品な甘味が広がる部分はかなりポイント高いかも。
ただ、ウイスキー好きが好きな味ですが、飲みなれてない方にはロックなきついかもしれないです。
ハイボール
オレンジとウッディさ、パンのようなモルティな香りも感じます。
口当たりが柔らかく、かなりフルーティ。
甘みがあり紅茶のようなちょっと渋みが心地いいです。
18年にしては熟成感をそこまで感じないですが、それがハイボールにしたときにいいやわらかさにつながっているのかもしれません。
上品な甘みの余韻が伸び、最後まで満足させてくれる一杯です。
水割り
オレンジの香りを感じるものの香りはやはり穏やかです。
少しシナモンとクローブのスパイス香も楽しめます。
飲んでみると渋みがいいアクセントとなっていて深みがあります。
桃のようなフルーティさもあり、まるでピーチティーのような印象。
少し緑茶の青いニュアンスもあります。
余韻もしっかり伸びて水割りでも満足度が高いです。
お湯割り
オレンジ、バニラ、紅茶、レーズンの中に少し硫黄系の香りとオイリーさを感じます。
飲んでみると口当たりが柔らかく、かなり紅茶っぽい印象。
バニラ、レーズン、少しミントと三温糖のフレーバー。
甘みが思ったより少ないですが、バランスはいいと思います。
レビューまとめ
全体的にバランスはよく、かなり飲みやすいウイスキーだと思います。
その上で程よく熟成のまろやかさ・深みはあるので、満足度の高い一本です。
ただほかの18年物シングルモルトと比べると、熟成感が足りなかったり、もう少し深みが欲しかったり……。
7000円台でも手に入るウイスキーボトルで、このクオリティは高いといえるでしょう。
お値段も考えるとかなりいいウイスキーですが、比べてしまうと劣る部分は出てしまいます。
※今、価格高騰により1万円台となっています。
飲み方別評価まとめ
飲み方 | おすすめ度 |
---|---|
ストレート | [star-list number=3.5]3.5 |
トワイスアップ | [star-list number=5]5 |
ロック | [star-list number=5]5 |
ハイボール | [star-list number=5]5 |
水割り | [star-list number=3]3 |
お湯割り | [star-list number=4]4 |
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
今回のグレンリベット18年は、18年物のシングルモルトの中では断トツでコスパのいいウイスキーだと思います。
10000円以下で18年物が手に入るだけでなく、7000円台でも入手可能なのでかなり「お得感」「値ごろ感」のあるウイスキーです。
そういった意味でも今回は自分の中では高得点でした。
ただ、純粋に味・香りの面だけでいうとやや「18年物のシングルモルトを飲んでいる」という満足感が足りないかなと思います。
その要因が、ほかの18年物シングルモルトと比べると熟成感が足りないところではないでしょうか。
バランスが良く、深みがあるので値段も考慮するとかなりいいウイスキー!
こういう18年物は僕みたいなあまり高額ウイスキーを買えない人にはうれしい一本です!
ぜひ皆さんもちょっといいことがあったときのためにおうちに常備してはいかがでしょうか?
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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