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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は
「【ハイボールに合う・合わないウイスキー】
選び方・おすすめ銘柄・おいしい作り方・アレンジ方法とは?」
ハイボールが、広く親しまれるようになってきました。
居酒屋でもおうちでもハイボールをたしなむ方が増えていると日々実感します。
ハイボールの魅力は、炭酸により広がるウイスキーの香りを低アルコール度数で楽しめることだと思います。
すっきりとした口当たり広がる芳醇なウイスキーの香り。
また、ウイスキーの種類を変えることで様々なハイボールを楽しむことができます。
ただ、残念ながら「ハイボールには合わない・合いにくいウイスキー」というのもあります。
今回は、ハイボールについて解説しつつ、「ハイボールに合うウイスキー 合わないウイスキー」といった選び方を紹介。
最後に、おすすめの銘柄やおいしい作り方、アレンジ方法などボリューム満点に解説していこうと思います!!
「ハイボール」とは!?
ハイボールの定義
「ウイスキーの炭酸割り」はハイボールですが、ハイボールは「ウイスキーの炭酸割り」だけではありません。
ハイボールとは
スピリッツやリキュールなどアルコール飲料を
ソーダやトニックウォーターなどの炭酸飲料やフレッシュジュースなど
アルコールの入っていない飲料と割ったカクテルのこと。
つまり広義だけで見たらアルコール飲料とノンアルコール飲料を混ぜたものなら「ハイボール」です。
ウイスキーだけではなくラムやテキーラ、梅酒、リキュールでも「ハイボール」となります。
また、ウイスキーのコーラ割りも「ハイボール」の一種ですし、ジンシャーエール割りもハイボールの一種です。
もっと言うとトマト割りやオレンジ割りなども広い意味で「ハイボール」と呼ぶことはできます。
現に居酒屋などでは、「緑茶割り」や「ウーロン割り」も「緑茶ハイ(緑茶ハイボール)」「ウーロンハイ(ウーロン茶ハイボール)」といわれています。
ただ、ハイボール=炭酸というイメージが強いですよね。
あくまで広い意味での「ハイボール」なので、
現在、単に「ハイボール」と言ったら「ウイスキー炭酸割り」を指すことが多いです。
ラムハイボール、焼酎ハイボールのようにウイスキー以外のお酒の場合、
「○○ハイボール」となるようです。
ハイボールの起源
ハイボールの起源には、3つの説があります。
- 鉄道の「出発進行+乾杯(highball)!!」説
- 「楽しもう(Have a ball)!」説
- ゴルフの高く打ちあがったボール(high ball)説
鉄道の「出発進行+乾杯(highball)!!」説
最も有力とされているハイボールの起源の説が、蒸気機関車の出発進行の合図です。
当時、アメリカの蒸気機関車の信号はボールを上げ下げして「停止」「出発」を伝えていました。
ウイスキーの炭酸割りの泡が昇っていく光景が、信号の「出発進行」を連想させることから、
ボールが掲げられると乗客たちは「ウイスキーの炭酸割り」を掲げ「ハイボール!」と乾杯したそうです。
そこから「ハイボール」という言葉が使われるようになったのだとか。
「楽しもう(Have a ball)!」説
「100年ハイボール」を謳うブレンデッドウイスキー『デュワーズ』が関係してくる説です。
『デュワーズ』2代目の一人。
ずば抜けたセールス力のあった”トーマス・デュワー”。
ある日トーマスは友人たちとバーでスコッチを楽しんでいました。
その時トーマスがスコッチの炭酸割りを頼んだら、背の低いグラスで提供されたそう。
トーマスはこのスコッチの炭酸割を作ったバーテンデーを呼び、
そのほうがもっと楽しめる。(Have a ball)」
と言ったそうです。
そこから背の高いグラスで楽しむ炭酸割りをハイボールと呼ぶようになったのだとか。
「ボール(Ball)」には、「球」という意味の他に「楽しむ」という意味もあります。
「楽しむ」飲み方。それがハイボールなのかもしれないですね。
[sitecard subtitle=詳しくは…… url=https://www.yaffee.work/entry/dewars target=]
ゴルフの高く打ちあがったボール(high ball)説
他の3つに比べてかなり弱い説ですが、「ハイボールの起源」としてゴルフ場の説があります。
ゴルフをしながらソーダをチェイサーにウイスキーを飲むことが好きなある男がいました。
ある日、いつものように自分の順番待ちをしながらウイスキーとソーダを楽しんでいたら、急に自分の順番が……。
焦った男はウイスキーとソーダを混ぜ合わせ、一気に飲み干そうとします。
その時、たまたまへたくそなゴルファーが打った高い球(ハイボール)が飛んできてバーの屋根に当たったのだとか。
それからウイスキーのソーダ割りを「ハイボール」と呼ぶようになったという説です。
さらに着色された「高く打ちあがったボールがグラスに入った」という話もあります。(笑)それはないだろ~と思いますが……。
[sitecard subtitle=詳しくは…… url=https://www.yaffee.work/entry/golf-scotchwhisky target=]
「ハイボールに合うウイスキー」
「ハイボールに合わないウイスキー」
この記事の本題、「ハイボールに合う 合わないウイスキー」についてまとめていこうと思います。
ただあくまで、僕の経験と偏見と独断による基準です。
一番は好みだと思うので、参考程度にお願いいたします。
「ハイボールに合うウイスキー」とは?
ハイボールに合うウイスキーは、はっきり言って基本的にどのウイスキーも大体は合います。
フルーティなフレーバーが特徴のウイスキーは、よりハイボールにしたときに爽やかに仕上がりやすいです。
また、スモーキーなウイスキーはよりスモーキーフレーバーが弾けるように広がっていきやすいですが、クセは薄れて飲みやすくなります。
あえて言うなら……
リーズナブルなウイスキーがハイボールに合いやすいです!!
リーズナブルなウイスキーは、様々なタイプのウイスキーを調合してバランスよく仕上げていることが多いです。
またリーズナブルなウイスキーは若い原酒を使っていることも多いです。
若く荒々しいウイスキーはハイボールにしたときに爽やかになりやすい傾向があります。
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ストレートやロックでは荒々しく感じる味わいでも、ハイボールにするとパンチと飲みごたえそしてフレッシュな爽やかさに変わることは多いです。
「一本1万円以上のウイスキー」や「20年以上熟成させたウイスキー」なんかもったいないような気もしてしまいますよね。。
高いウイスキーでもハイボールもおいしいものはたくさんあります。
ただリーズナブルなウイスキーの方がハイボールにしてより一層美味しくなりやすいです。
「ハイボールに合わないウイスキー」とは?
一概に「こういうウイスキーだから合わない。」ということはありません。
ただ、「ハイボールにしてよりおいしくなるか」と考えてみると……
以下のウイスキーはハイボールにしたときにオフフレーバーが目立ったり、良さが消えてしまうものが多いです。
- シェリー系ウイスキー
- 長期熟成物のウイスキー
シェリー系のウイスキーはハイボールにしたときに「硫黄臭」が目立ってしまうことが多いです。
だからと言ってすべてのシェリー系のウイスキーが合わないかといわれたら、それは違います。
ベリー系のフルーティさやドライフルーツのフレーバーが引き立つものもありますし、余韻のバランスがいいものもあります。
ただ中には硫黄系フレーバーがより顕著に表れてしまうものが多いので、シェリー樽系ウイスキーはハイボールに合いにくい銘柄が多いと思います。
同じく、長期熟成物のウイスキーのすべてがハイボールに合わないかといわれると、それも×です。
ただ樽のニュアンスが強い個性的なものやワイン系のフレーバーが強いウイスキーは悪目立ちしやすいです。
また、「ハイボールにしてストレートやロック、トワイスアップより美味しくなるか。」といわれたら、疑問が残ります。
せっかくのフレーバーがハイボールにしたら薄れてしまい、同じウイスキーの若いものとそん色ないハイボールになってしまう時も多いです。
「ハイボールに合う 合わないウイスキー」がはっきりしてきます。ただ一番は好みです。
シェリー系や長期熟成物でも「ハイボールで飲むほうが好きかどうか」がそれを自分の基準としてほしいです。
ハイボールにおすすめしたいウイスキーの種類
上で紹介したハイボールに合うウイスキー、ハイボールに合わないウイスキー。
もっとわかりやすく、まとめるためにハイボールに合うウイスキーの種類について解説していこうと思います。
まず、ウイスキーには、モルトウイスキーとグレーンウイスキーというものがあリます。
モルトウイスキーは大麦麦芽100%のウイスキー。
個性的な味わい・フレーバーが特徴となっています。
対して、グレーンウイスキーは大麦麦芽以外の穀物も使用したウイスキー。比較的酒質が穏やかなです。
モルトウイスキーの中にはシングルモルトウイスキーがあり、グレーンウイスキーの中には、シングルグレーンやバーボン、ライウイスキーなどがあります。
そして、モルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドしたものがブレンデッドウイスキー。
個性豊かなモルトウイスキーと穏やかなグレーンウイスキーが混ざることで、バランスのいい味わいとなっていることがブレンデッドウイスキーの特徴です。
この3種類が基本となり、現在 世界各国で様々なタイプのウイスキーが作られています。
中でもウイスキーには、5大ウイスキーといわれる産地があります。
- スコッチウイスキー
産地……スコットランド - アイリッシュウイスキー
産地……アイルランド - アメリカンウイスキー
産地……アメリカ - カナディアンウイスキー
産地……カナダ - ジャパニーズウイスキー
産地……日本
それぞれ全く異なる個性のウイスキーが作られていて、どのウイスキーの種類をチョイスするかでハイボールのフレーバーも大きく変わってきます。
例えば、スコッチウイスキーのシングルモルトでハイボールを作ると個性豊かなフレーバーを爽快に楽しむことができます。
そしてアメリカンウイスキーのバーボンでハイボールを作ると甘く芳醇な味わいとなりやすいです。
また、アイリッシュなら飲みやすくフルーティで少しスパイシーなハイボール。
ジャパニーズなら繊細なバランスと爽快な飲み口。
カナディアンなら軽やかなフレーバー……。
このようにどのウイスキーの種類を選ぶかで、出来上がるハイボールも全然違います。
ぜひいろんなウイスキーのハイボールを楽しんでみてください。
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ハイボールにおすすめのウイスキー
ハイボールにおすすめなウイスキー銘柄をタイプごとにまとめてみました!!
スタンダードに楽しみたい方へ
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ライトにハイボールを楽しみたい方へ
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フルーティにハイボールを楽しみたい方へ
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スモーキーなハイボールを楽しみたい方へ
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甘めのハイボールを楽しみたい方へ
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美味しいハイボールの作り方
ハイボールに合う 合わないウイスキーは、「自分がハイボールにしてより美味しく楽しめるか」が一番の基準です。
ただ種類だけではなく、ハイボールには美味しく作るコツがあります。
ハイボールは単に「ウイスキーを炭酸で割ったもの」ではありません。
ハイボールは作り手の細かいこだわりで大きくその味わいが変わってきます。
混ぜ方、炭酸の状態、氷の状態、ウイスキーの状態……。
ハイボールはこのどれか一つが違うだけでも、違う味わいのもの出来上がってしまうのです。
その上で誰でもおいしいハイボールが作りやすい作り方をご紹介させていただきます!!
美味しいハイボールの秘訣 ウイスキーと炭酸の黄金比
まず、どんなハイボールの作り方でも同じウイスキーと炭酸水の黄金比があります!!
それは……
ウイスキー:炭酸=1:3~4
です!!
ウイスキーと炭酸の比率は好みですが、黄金比ぜひ試してみてください!!
混ぜないハイボール!!「志村けん流ハイボール」とは?
故 志村けんさんの愛した「志村ハイボール」は、炭酸水でウイスキーをサンドする方法です。
まず氷を入れたグラス(志村さん流ならロックグラス)に炭酸水を注ぎ、その上にウイスキーを注ぎます。
そしてさらに炭酸水でアップして完成です。
この方法は、混ぜない・ウイスキーを冷やさないことがポイント。
多くの美味しいハイボールの作り方は、「ウイスキーを冷やす」ことをポイントとしているところが多いです。
そのため、ウイスキーを注いでから混ぜることが重要といわれています。
ただこの作り方、実は結構テクニックが必要です。
ウイスキーをどこまで混ぜ、どこまで冷やすか。
実はウイスキーの銘柄ごとにそのポイントが少し違います。
例えば、スモーキーフレーバーが特徴のアイラモルトは製造工程の影響でほかのウイスキーより油分が多いです。
混ぜすぎ、冷やしすぎるとえぐみや雑味が出て、若干舌触りも悪くなります。
またウイスキーに限らず香り成分は冷えると感じにくくなります。
この「志村ハイボール」はウイスキーを冷やしすぎないことにより、
ウイスキー本来の香りが楽しみやすくなります。
また、混ぜないからこそ、味がぶれにくいです。
炭酸、ウイスキー、炭酸と注ぐだけなので、かなりお手軽ですしね。
晩酌には特におすすめな作り方です!!
僕が特におすすめする
「冷凍ハイボール」
僕が特におすすめする美味しいハイボールの作り方が、「冷凍ウイスキーを使ったハイボール」です。
美味しいハイボールの作り方のポイントは、ウイスキーを冷やすこと。
実は、ウイスキーは水などと混ざるとき若干熱を発生させるそうです。
この熱が味わいのバランスを崩し、ウイスキーのフレーバーを薄めてしまうことがあります。
そのため、氷を入れたグラスにウイスキーを注いでから混ぜるという作業をします。
ただ、混ぜれば混ぜるほど氷は溶け、ウイスキーの味わいは薄れるジレンマが発生するのです。
だったら、ウイスキーを元々冷やしておけば……!!
つまり、温度が高くなる分も踏まえて冷凍庫でウイスキーを冷やしておけば、
味わいを崩すことなく氷が解けて加水される心配もないハイボールが作れるということ!!
氷を入れたグラスに冷凍しておいたウイスキーを注ぎ、炭酸水を注ぎます。
そして、一回だけマドラーを下から上に回しながら上げたら完成です。
温度差が少なく、炭酸の泡があるため、簡単にウイスキーが混ざりやすくなります。
ただ、ウイスキーを冷凍庫に入れるうえで、注意点があります!!
それは、下の記事をご参照ください!!
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実は「ハイボール」って自由
合うか合わないかは工夫次第
ハイボールって単に「ウイスキーの炭酸割り」だけがハイボールではありません。
ハイボールの楽しみ方は無限大です!!
ハイボールでは微妙。。と思っていたウイスキーでも工夫次第ではおいしくなることも多々あります。
工夫その1 漬け込みウイスキーによるハイボール
生のフルーツやお茶系などを漬け込んだウイスキーをハイボールにして楽しむ楽しみ方があります!!
- いちごを使った「いちごハイボール」
- コーヒーを使った「コーヒーハイボール」
- ジャスミンティーを使った「ジャスミンハイボール」
様々なウイスキーで様々な食材をつけてみると面白いかもしれませんね。
特に、そのままでは自分の苦手だったな。。って思ったウイスキーをこのようにリメイクしてみると面白いと思います!!
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工夫その2 炭酸飲料を変えて楽しむハイボール
ハイボールは、炭酸水・ソーダ水割りだけが「ハイボール」ではありません。
ジンジャーエールやコーラ、ラムネなどで割ってもハイボールです!!
様々な炭酸飲料で試してみても面白いと思います!!
工夫その3 +αで楽しむハイボール
ハイボールにレモンを入れることありますよね。
あのレモンを様々なものに変えて楽しむのもありだと思います。
例えば、
- レモンをカボスや青柚子などほかの柑橘類に変えてみる。
- 黒コショウやアニス、シナモン、山椒などスパイスを足してみる。
- ドライフルーツや生のフルーツを入れてみる。
などなど。
こういった遊びをしてみるのも楽しいと思います!!
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最終的には好みの問題
「ハイボールに合うウイスキー」
「ハイボールに合わないウイスキー」
をテーマに見ていきましたが、最終的には、「好み」です!!
「ハイボールにしてより美味しいかどうか」
これが基準だと思います。
「このウイスキーはハイボールに合わない」と他の人がいっても、
自分は「ハイボールが一番うまい」と思うならそれが「自分にとってのハイボールに合うウイスキー」です。
僕が今回「ハイボールに合わない」と挙げたウイスキーのタイプでも「ハイボールが旨い」ものもあります。
ぜひ好きなウイスキーは、好きに楽しんでください!!
僕は、ハイボールは「楽しむ飲み方」だと思っています!
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
そういえばGoogle検索でも、どこの本にも「ハイボールに合うウイスキー」は書いてあっても、
「ハイボールに合わないウイスキー」を書いてあるものってなかったなと思いつづってみました。
実際合う、合わないは好みの問題です。
だからこそ合う・合わないを紹介することは難しいと思います
ただ、様々なウイスキーをハイボールで試してみて、
合いやすい・合いにくいの傾向はあるなと感じました。
ただその合いにくいと思ったウイスキーも工夫次第ではおいしくなることもあります。
ぜひ今回の記事は、あくまで僕の意見として参考までに……
それでは良いウイスキーライフを
また次回もよろしくお願いします。
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