本日もお越し頂きありがとうございます!!
ウイスキーニュースのチェックは欠かせないウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のテーマは「新しいジャパニーズウイスキー蒸留所『小諸蒸留所』とこのニュースから見ていく『新しいジャパニーズウイスキー』」についてです!!
12月に入り、2020年も残りわずかとなりました。
いろいろなことがあった2020年。
その年に、ウイスキー界にとってビックなニュースが飛び込んできました!!
それは……
『軽井沢蒸留所製造(株)が、小諸市に新しい蒸留所を建設する』
というもの!!
2022年完成。2027年にはシングルモルトのリリースを目指しているそうです。
実はここ近年、ジャパニーズウイスキーの蒸留所が建設ラッシュ。
2008年の秩父蒸留所から始まり、クラフト蒸留所ブームで様々な蒸留所が建設されました。
そして今年、三郎丸蒸留所、厚岸蒸留所、静岡蒸留所と徐々にシングルモルトをリリースしています!!
そんな国産ウイスキーの界隈で、今年最後に「小諸蒸留所」の建設がスタート。
しかも副社長にはあの“イアン・チャン氏”招集。
ウイスキー好きにとってはかなりのビックニュースです。
今回はこの小諸蒸留所のニュースを自分なりに詳しくまとめて解説。
小諸蒸留所への期待と魅力、そしてこれからの「新しいジャパニーズウイスキー」に迫っていこうと思います!!
盛り上がりを見せる「新しいジャパニーズウイスキー」
2008年の秩父蒸留所に続き、2014年からクラフト蒸留所建設ラッシュ。
今日本に多くのウイスキー蒸留所が誕生しています。
その一つ一つが伝統を忠実に守りつつ、革新的な作り方を試みてみてり、地元産の材料でウイスキーを作ってみたりと……。
チャレンジ精神とこだわりを持ってウイスキーを造っています。
今回の『小諸蒸留所』もかなり期待値は高い蒸留所。
まず「新しいジャパニーズウイスキー」についてまとめていこうと思います!
2014年以降誕生した主なクラフト蒸留所
三郎丸蒸留所/若鶴酒造
富山に誕生したモルト蒸留所。
ウイスキー事業自体は1952年から参入している会社で、「サンシャインウイスキー」が代表作。
2017年に「三郎丸蒸留所」を建設。
世界初の鋳物スチル、富山のミズナラ材を使った樽など様々な試みをしています。
初のシングルモルト「三郎丸 0 The Fool」を2020年に限定リリース。すでに完売。
静岡蒸留所/ガイアフロー
静岡に誕生し、2016年からウイスキー造りを始動した蒸留所。
それ以前から、ウイスキーインポーターとして「ブラックアダー(ボトラーズ)」、「ハイランドクイーン(ブレンデッド)」、「スペイ(シングルモルト)」などなど多くのウイスキーを仕入れていました。
静岡産の杉を使った発酵槽、世界初の薪直火のスチル、軽井沢蒸留所のスチルなど革新的な試みも行っています。
2020年12月19日に「ガイアフロー シングルモルトウイスキー 静岡 プロローグK」が抽選販売にてリリースされます。
静岡にできたモルトウイスキー蒸留所「静岡蒸留所」見学!! – Yaffee’s Whisky Blog
嘉之助蒸留所/小正醸造
2017年、鹿児島に誕生した蒸留所。
元々焼酎を作っていたメーカーで、熟成焼酎「メローコヅル」が代表作。
日本の三宅製作所が造ったスチルを3基所有。
早くも「ニューボーン(ウイスキーになる前の蒸留酒)」が国内外で評価されています。
安積蒸留所/笹の川酒造
2015年、福島に誕生した蒸留所。
ウイスキー製造免許自体は終戦直後の1946年。
「チェリーウイスキー」で有名です!
福島県産の清酒酵母や山桜を使った樽など様々な実験を行っています。
2019年に「山桜 シングルモルト安積 The first」をリリース。現在完売しています。
厚岸蒸留所/堅展実業
北海道で生まれ、2016年に本格稼働した蒸留所。
地元産のピートを使った原酒や地元産の大麦を使用した原酒などを造っています。
毎年リリースされるニューボーン、ニュースピリッツが人気を博していました。
2020年に「厚岸 シングルモルトウイスキー 寒露」をリリース。
若いながらも深みのある味わいが特徴のウイスキーです。現在完売。
長濱蒸留所/長濱浪漫ビール
2016年からスチルを導入。創業20周年にウイスキー事業に参入したクラフトビールメーカー。
ビールで培ったノウハウを活かしてウイスキーを造っているそう。
また様々な挑戦も行っています。
すでにミズナラカスク、オロロソシェリーカスク、バーボンカスクの3タイプの「シングルモルト 長濱」をリリース。
好評のため、完売となっています。
『軽井沢』でウイスキーというと……
実はこの会社『軽井沢蒸留酒製造(株)』が誕生したとき、ウイスキー好きの一部で少し物議を醸しました。
それはなぜかというと……
実は『軽井沢』という名のウイスキーは、80年代の地ウイスキーブーム中人気を博した幻の蒸留所の名前だからです。
『シングルモルト 軽井沢』の中にはオークションで数千万もの値段がつくものもあります。
繊細で軽快な味わいの多いジャパニーズウイスキーの中では、力強い味わいが特徴。
他と一線を画した存在だったそうです。
そんな「軽井沢」で使われていた蒸留器(ポットスチル)を引き継いだのが、「静岡蒸留所」。
このスチルで造られた原酒は、イベントなどで多くのウイスキーファンを虜にしました。
そして今回、社名に「軽井沢」の名がついたウイスキーメーカーの誕生。
往年のウイスキーファンにとって、「軽井沢蒸留酒製造(株)」の誕生はかなりざわつかせるニュース。
ただ蒸留所名は「小諸」、そして製造に世界的なブレンダー“イアン・チャン氏”を副社長として据えたことで、かなり期待度を高める結果となったと思います!!
世界的なブレンダー“イアン・チャン氏”とは?
“イアン・チャン氏”は、世界中でかなり高い評価を得ている台湾のウイスキー「カバラン」を立ち上げた中心人物。
「カバラン」は、数々の世界的な賞を受賞しているニューワールドのウイスキーではかなり注目の蒸留所。
そのヒット作を造ってきたマスターブレンダーが“イアン・チャン氏”です。
イアン氏は今回の「小諸蒸留所」について
「小諸市に移住し、第二のホームタウンにしたい。日本の軽井沢エリアで島岡氏と新しい伝説をつくりたい。バランスの良いウイスキーにしたい」。(参照元:「軽井沢蒸留酒製造(株)」と小諸市が「小諸蒸留所」の建設など事業計画を発表! 2027年に小諸で高品質なウイスキーの醸造・販売を目指す! 長野県 小諸市 | 東信ジャーナル[Blog版])
とおっしゃっています。
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
普段あまりウイスキーのニュースについて取り上げてきていませんでしたが、
今回のニュースは、個人的に記事にしたいなと思いつづりました。
今ウイスキー蒸留所がどんどん誕生しています。
まだ追い切れていない蒸留所もたくさんあります。
個人的にかなり注目しているのは、
今回取り上げたもの以外に「額田」、「海峡」、「遊佐」、「岡山」、「新潟麦酒」、「井川」、「六甲山」などなど。
これから皆さんの地元にウイスキー蒸留所が誕生するかもしれませんね。
いつか地元の名前を冠したウイスキーが飲める日を楽しみに。
今日もウイスキーを傾けていこうと思います!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いいたします!!