スコッチの入り口『スコッチブレンデッドウイスキー』!バランスに優れたその魅力とオススメ 11選

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本日もお越しいただきありがとうございます。

ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

 

 
 

今回のお話は

「スコッチブレンデッドウイスキー」

について!!

 

近年モルトウイスキーブームで『シングルモルト』や『モルトウイスキー』の人気や関心が高くなっています。

 

ところが、今でもスコッチの売り上げ上位は『ブレンデッドウイスキー』。

 

販売量の90%近くはブレンデッドウイスキーが占めています。

 

またモルトウイスキーブームによってウイスキーの原酒不足。

ウイスキーの価格が高騰し続けている中、 スコッチブレンデッドウイスキーはそこまで値段が変わっていません

 

コスパがいいというスコッチブレンデッドウイスキーの魅力の一つがはっきりとしてきました!

 

安いものなら1000円以下でボトル1本購入することができます。

またバランスの良さ飲みやすさもまたブレンデッドウイスキーの魅力!

 

そこで今回「ブレンデッドウイスキーとは?」・「歴史」・「魅力」からおすすめの銘柄をご紹介していこうと思います!!!

目次

スコッチブレンデッドウイスキーとは?

皆様は「スコッチウイスキー」と聞いてどういったイメージを浮かべますか?

「スモーキー」・「煙くさい」といったイメージが強いと思います。

 

そういった強い個性のスコッチウイスキーの方が、皆様の印象に残っていると思います。

 

ただし!!

スコッチウイスキーが蒸留酒の王様となったのは、クセの強いモルトウイスキーがあったからではありません!!

 

実は「ブレンデッドウイスキー」の誕生が、スコッチランドの単なる地酒でしかなかったスコッチウイスキーを世界に広めました!

歴史に「もし」はタブーかもしれませんが、もしブレンデッドウイスキーが生まれていなければ、今でも「スコッチウイスキー」はスコットランドの地酒にすぎなかったかもしれません。

 

なぜ、「ブレンデッドウイスキーの誕生」がスコッチウイスキーをここまで有名にしたのか。

その疑問について歴史を紐解きながら解説していこうと思います!

 

スコッチブレンデッドウイスキーの歴史

 

ウイスキーは12世紀より前から造られていたという記録があります。(諸説あり)

また「王命によりウイスキーを造った」という記録があるスコッチウイスキー元年の1494年からでいったら、500年以上もの歴史がある蒸留酒です。

 

ところが!!

ブレンデッドウイスキーの誕生は1853年!!

スコッチウイスキー500年の歴史の中で『ブレンデッドウイスキー』は実は1/3ぐらいの歴史しかありません

ただ、この1/3ほどの歴史の中で大きくスコッチウイスキーは成長しました。

その成長は『ブレンド』・『連続式蒸留機』・『フィロキセラ』の3つがターニングポイントとなっています。

 

ウイスキーのブレンドの始まり

1853年エジンバラの酒商アンドリュー・アッシャーがブレンデッドウイスキーを考案しました。

初めて発売されたブレンデッドウイスキーは年数の異なるグレンリベットの樽をブレンドしたもので、

「アッシャーズ・オールド・ヴァッテッド・グレンリベット・ウイスキー」

と名付けられました。

 

当時のウイスキーは、蒸留所から樽で運ばれてくるウイスキーそのままを店頭で量り売りする形で販売していたそう。

当時は同じ蒸留所でもあまりブレンドされることはなかったそうです。

つまりすべてが樽出しそのままのウイスキー(今でいうところのシングルカスク・カスクストレングス)でした。

 

ウイスキーは同じ蒸留所のウイスキーでも1樽ごとに味わいが変わります

つまり、毎回樽が変わるごとに味の違うものが販売されていました。

アッシャーが樽を混ぜようと思ったのも、

表情
前回のウイスキーと今回のウイスキーの味が違う!!

というクレームがあったからだといわれています。

味を均一にするためにはどうしたらよいか考えたアッシャーは、香水や紅茶のブレンドに目を付けます。

 

香水や紅茶は一定の味わいになるよう、「ブレンド」という作業を行っていたのです。

「ウイスキーもブレンドによって味の均一化が図れるのではないか」

そう考えたアッシャーは早速ウイスキーのブレンドを始めました。

 

すると 味のばらつきはなくなり、さらに風味が増して安定しておいしくなったそう。

アッシャーのブレンドはたちまち大評判になります!!

そしてスコットランド中で引っ張りだこに。またアッシャーに続いて多くの人がウイスキーをブレンドしだすようになりました。

 

しかし当時のブレンデッドウイスキーは、グレーンウイスキーが入っていないウイスキーだったそう

それはグレーンウイスキーが「ウイスキー」として認められていなかったからだそうです。

 

連続式蒸留機によってグレーンウイスキーの品質が向上!!

スコッチは、長いことモルト100%のウイスキーしか表舞台にいませんでした。

というよりグレーンウイスキーは「ウイスキー」として認められていなかったそうです。

本格的にグレーンウイスキーが造られるようになったのは、アイルランド人税務官のイーニアス・コフィによってコフィ式連続蒸留機が発明された1831年以降

それまでも「効率的に蒸留が行えないか」、「もっとピュアなアルコールに近いものはできないか」と様々な学者が開発してきました。

 

その中で初めて特許を取得し実用化されたのが、コフィの発明したコフィ式スチル(ニッカでは「カフェ式スチル」)だといわれています。

これによりモロミと蒸気を供給しつづければ、ずっと蒸留しつづけることができる『連続式蒸留機』が実用化されます!!

イーニアス・コフィはアイルランドのウイスキー発展のためこのスチルを発明しました

アイルランドのウイスキー貢献の為に特許を申請。

 

ところが、当時ポットスチルで蒸留するウイスキーに誇りを持っていたアイルランドの業者には見向きもされなかったそう。

「職人の勘や経験で造られていたウイスキーをいきなり機械がずっと造り続けるなんて……」

そんな解釈があったのだろうと思います。

 

このスチルに目を付けたのがスコットランドの大都市を抱えるローランドの蒸留業者たち。

「モルトウイスキーではハイランドの個性に勝てないが、安価なグレーンでウイスキーを大量生産できれば……」

と考えました。

 

そして高価なモルト以外の穀物を主原料にグレーンウイスキーを作られるようになります

職人が作る少量生産のモルトウイスキーと反対の安価で大量生産が可能なグレーンウイスキーが誕生しました。

個性豊かなモルトウイスキーに対してグレーンウイスキーはクリアなクセのない味わい。

「この二つを混ぜたら、より万人できるバランスのいいウイスキーができるのでは?」

と考える人たちが現れます。

それがアッシャーであり、アッシャーの成功を見ていた酒商たちです。

 

 酒税法の改正でブレンデッドの幅が広がることに!!

1860年に酒税法改正によって、異なる蒸留所のウイスキーをブレンドすることが可能となります。

さらにモルトウイウイスキーとグレーンウイスキーのブレンドが可能となりました。

 

これを受けてブレンドに挑戦するものが続出

ジョニーウォーカーやバランタイン、デュワーズ、シーバスリーガル、ホワイトホースなど、大半の有名ブランドは19世紀後半~20世紀初頭に誕生しています。

そして一介の酒商が、今では世界的なブランド、大企業へと成長しています

 

ただ順調に成長したわけではありませんでした。

それはロンドンを含め、世界各国で当時ウイスキーが飲まれることが少なかったからです。

ロンドンでは食前はシェリーかジン、食中はワイン、食後はポートかブランデーが定番でした。

スコッチは 煙臭く荒々しいため好まれていませんでした。

「ウイスキーならまだアイリッシュのほうがまし。」

そんな認識だったそうです。

 

そこに誕生したのが、万人受けしやすいスコッチブレンデッドウイスキー

そこからスコッチが徐々に飲まれるようになります。

 

また、この時ヴィクトリア女王による「空前のスコットランド・ハイランドブーム」!!

ロンドンの上流階級の者たちがハイランドを夏の避暑地として訪れるようになります。

 

そこで狩りやゴルフなどを楽しんだ後、ブレンデッドウイスキーを飲むのが定番となっていったそうです!

しかしまだスコッチがブランデーに勝つことはかないませんでした。

 

スコッチウイスキーとブランデーの消費が逆転!?ブドウを襲った悲劇「フィロキセラ」

 

まさにブレンデッドウイスキーが認知され始めたタイミングで、ワインやブランデーに悲劇が訪れます。

それが「フィロキセラ」です。

 

アブラムシの一種によってヨーロッパ中のブドウの木が枯れていまいました。

ブドウが手に入らなくなったことでワインやブランデーも手に入らなくなります。

 

そして、ブランデーに代わる酒としてスコッチのブレンデッドウイスキーが飲まれるようになります

それが1880~90年代にかけてのこと

 

この年はスコッチにとって 「黄金の10年」 とも呼ばれているそう。

ウイスキー蒸留所の建設ラッシュが起きます。ブレンデッド業者たちが、相次いで自分たちの蒸留所を建てるようになりました。

それがデュワーズのアバフェルディやティーチャーズのアードモアなどです。

 

また多くのブレンデッド業者が蒸留所を買収。

当時、大体の蒸留所がブレンデッド業者の傘下となっています

しかし、1890年代終わりから今度は閉鎖ラッシュとなってしまいます。

そのきっかけとなったのはとあるブレンデッド業者でした。

 

悪名高い「パティソンズ事件」

1890年代終わりから1900年代初頭に多くのウイスキー蒸留所が閉鎖。ブレンデッドウイスキーも長い不況に突入してしまいます。

その発端となったのが「パティソンズ事件」

1880~1890年代はブレンデッドウイスキーが飛ぶように売れていたそう。

 

そして多くのブレンデッドウイスキーが誕生しました。

しかし、その中には「悪質」ともいえるブレンデッドウイスキーも数多く合ったそう

 

有名な蒸留所名を語りながら、その原酒がごくわずかしか使われていなかったり、粗悪な「ウイスキー?」をブレンドに使用していたり……

また、飛ぶように売れていた「有名モルトウイスキー」は担保としても扱われていたそう

「ウイスキー」の樽を担保に、会社のお金で豪遊など『横領』を行う業者もあったそうです。

その中で事件まで発展したのが「パティソンズ社」

 

この会社による不祥事そして倒産によって、芋ずる式に多くの業者や蒸留所が倒産・閉鎖となってしまいます

これにより長いウイスキー不況が訪れました。

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禁酒法明け・戦後のアメリカでスコッチブレンデッドブーム

1920~33年の間で施行されたアメリカの禁酒法。

この時でも多くのスコッチウイスキーが流通していたそうですが、当時アイリッシュウイスキーの方が多く流通していたそう

ただしこの時、「アイリッシュ」と冠した粗悪なウイスキーも多く流通してしまいました

それ以前にも、英国からの独立やスコッチブレンデッドウイスキーの誕生で下火となっていた「アイリッシュウイスキー」。

このことで「アイリッシュ」の地位は一気に落ちてしまいます

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そして禁酒法が明けた1933年。

多くのスコッチブレンデッドが、アメリカで飛ぶように売れていきました。

 

それには、バーボン蒸留所がほとんど閉鎖されてしまっていたのが大きいと思います。

また1939年から始まった第二次世界大戦。

1942年からイギリス政府は外貨獲得のためスコッチウイスキーの生産を推奨

そして戦時中にアメリカにウイスキーを輸出します。

 

それによって戦後、景気の良いアメリカで再びウイスキーがブームとなったそうです。

こうしてスコッチブレンデッドウイスキーは世界で愛される蒸留酒の王様としての地位を確立していきました。

『ブレンド』の魅力!!

ブレンデッドウイスキーの要といえばやっぱりブレンド工程!

ブレンドはウイスキーの味わいを決定する大事な作業です!

 

そして料理人である僕がもっとも刺激を受けている部分

なぜかというと、料理の味付けとそっくりだからです。

 

ウイスキーの原酒には……

  • スモーキーで個性の強いもの
  • 華やかで飲みやすいもの
  • 重厚感のあるもの
  • 個性のほとんどないピュアなもの

などなど、

多種多様の味わいがあります。

 

それらを一つ一つ特性を活かしつつ、「どういう味にしたいか」バランス・配合を考えてブレンドしていくそう。

 

そして、バランスの良さだけではただ「単調な味」となってしまう。

中には「オフフレーバー」、「臭み」が出てしまっているものも入ることで、格段に「深み」が生まれます。

 

こういった発想が、新しい料理を作るときにすごく似ていていると思うところです。

そしてここを知ったとき、「ブレンドされている原酒の特性」を見つけるのが楽しくなりました!

 

そして「原酒の特性」を見つけるように味わってみると、1000円台のスコッチブレンデッドウイスキーでもいろいろな発見があり、面白くなると思います。

おすすめしたい
スコッチブレンデッドウイスキー  11選

最後に、スコッチブレンデッドウイスキーの中から僕が特におすすめしたい11銘柄を厳選しました!!

 

  1. 1000円台
  2. 2000円台
  3. 5000円台
  4. それ以上

と価格帯ごとに分けてあります。

ぜひシーンを分けて、楽しんでみてください!!

安価だけど美味い!!1000円台の常備できるスコッチブレンデッドウイスキー!!

グランツ トリプルウッド

現在世界3位のスコッチウイスキー!!

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グレンフィディック、バルヴェニー、キニンヴィ、アイルサベイなど

ジョニーウォーカー、バランタインに次ぐ、世界第3位のスコッチウイスキー!!

シングルモルトウイスキーの中で世界No.1を誇る『グレンフィディック』のウィリアム・グラント&サンズ社が手掛けるブレンデッドスコッチです。

元々シングルモルトのみを作っていた会社でしたが、上で紹介したパティソンズ事件によって大きな損失を出してしまったそう。

そこから「自社でブレンデッドを作る」という決断に至り、作られたのがグランツだそうです。

フルーティでシリアルの優しい甘みが特徴

かなりバランスがよく、初心者でも飲みやすい一本。

家に常備しても飲み疲れず楽しめるウイスキーかなと思います!!

ハイボールはもちろん、水割りやストレート、ロックでも親しみやすいです!

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フェイマスグラウス ファイネスト

本場スコットランドで人気の高い銘柄
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マッカラン、ハイランドパーク、タムデュー、グレンロセスなど

 

本場スコットランドで最も飲まれているスコッチブレンデッドウイスキー!!

1897年に「ザ・グラウス・ブランド」という名前で誕生。

当時、雷鳥狩りスコットランドへ来ていたジェントルマンたちに向けリリースされました。

ラベルにも雷鳥を書いたことによって

表情
あの有名な雷鳥(フェイマスグラウス)をくれ

と頼む客が多かったそう。

そのため、ブレンド名と「フェイマスグラウス」に変更しました!

1000円台のスコッチブレンデッドの中では、特にリッチで濃厚な味わいを感じることができるウイスキー!!

飲みやすさと濃厚な味わいの絶妙なバランスを楽しむことができます。

 

このウイスキーもハイボールや水割り、ストレート、ロックなどなど飲み方を選ばないウイスキーかなと思います!!

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カティーサーク

禁酒法の時に誕生したスコッチブレンデッド
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ブナハーブン、マッカラン、グレンロセス、ハイランドパークなど

 

ロンドンの老舗ワイン&スピリッツ商「BB&R社」が1923年の禁酒法時代のアメリカに向けて作ったスコッチブレンデッドウイスキー

「カティーサーク」はインドからイギリスへ最速で紅茶を届けることができたといわれている快速帆船の名前から付けられました。

かなり飲みやすい味わいで、バニラや柑橘の軽やかな味わいが特徴

ブレンドされているキーモルトは「フェイマスグラウス」と類似しているのに、配合、そしてブレンド後の製法が違うため大きく味わいが違うそう。

飲み比べてみるのも面白いかもしれませんね!

 

このウイスキーは個人的には家飲み最強ウイスキー!!

飲み方だけでなく、食前、食中などシーンも選ばないと思います!

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ホワイトホース 12年

重みのある味わいが特徴!
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グレンエルギン、ラガブーリン、クライゲラキなど

 

1890年に「レストレス・ピーター(不眠不休のピーター)」といわれたピーター・マッキーが作り上げたスコッチブレンデッドウイスキー

「ホワイトホース」はエジンバラに実在した「ホワイトホースセラー」という有名宿屋からつけられた名前だそう。

 

ここはイングランドからスコットランド独立を誓った独立軍(ジャコバイト軍)が停泊したとされる宿屋で、スコットランドの自由の象徴となっています。

飲みやすい味わいの中に、厚みや深みを感じる味わい

バランスの良さと複雑なフレーバーの使い分けが、特に絶妙だなと思います。

 

ハイボールや水割りがオススメです!

様々な食事に合いやすいのも魅力だと思います!!

 

ちょっとした贅沢にオススメ!!2000円台のスコッチブレンデッドウイスキー

デュワーズ 12年

ハイボールの起源の一つ
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アバフェルディ、オルトモア、ロイヤルブラックラ、クライゲラキなど

 

1846年にジョン・デュワーが誕生させたスコッチブレンデッドウイスキー!!

高いブレンド能力を持った方だったそうですが、このウイスキーが特に有名になったのは、息子の代になってから!!

兄アレクサンダーは製造部門でさらに品質を突き詰め、弟トーマス(トミー)の高いセールス能力で一気に世界ブランドへとなっていきます。

ロンドンのバーやホテルで売り込みに成功したトーマス。

次にアメリカ市場に向けてデュワーズを売り込んでいきます!

 

そして「鉄鋼王」といわれていたアンドリュー・カーネギーと親交を結び、そのつながりでホワイトハウスへデュワーズを届けたそう。

そのため、「ホワイトハウスにはデュワーズが常備されている」といわれています。

トーマスの高いセールス能力のおかげもあり、アメリカで最も飲まれているスコッチの一つとなっています。

スコッチブレンデッドウイスキーの中では、特にフルーティな味わいが特徴

ストレートでもかなり飲みやすいですが、ハイボールがオススメ!!

一説では「ハイボール」もトーマスが起源といわれています。

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オールドパー 12年

日本でもなじみ深いウイスキー!!
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クラガンモアなど

 

1871年に誕生したスコッチブレンデッドウイスキー。

創業者のグリーンリース兄弟が

「最高の技術で完成させたブレンデッドウイスキーを、後世まで末永くお届けしたい」

という思いを込めて、英国最長寿といわれている「トーマス・パー(通称オールドパー)」の名前を付けたそうです。

そしてそのラベルには、ルーベンスが描いた「トーマス・パー」の肖像画が採用されました。

また、岩倉使節団が日本に持ち帰ったウイスキーともいわれています。

日本にもなじみ深いウイスキー。

さらに傾いても倒れないことから、縁起物としても有名です。

キーモルト「クラガンモア」の個性がしっかりと活きた、飲みやすくもリッチで複雑なフレーバーが特徴。

芳醇なバニラ香と甘いニュアンスが、心地いい一杯。

ロックやストレートなら晩酌に、

ハイボールや水割りなら食事と合わせて……

などシーンで分けて楽しめるのも魅力かなと思います!!

圧巻のうまさ!!5000円台のスコッチブレンデッドウイスキー!!

ジョニーウォーカー ゴールドラベル

 

そのまま飲んでも、カクテルにしてもうまい
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クライヌリッシュが中心

 

今年200周年を迎えた年間約2億3000万本も売り上げる世界No.1スコッチのジョニーウォーカー

 

1820年に小さな食料雑貨から始めたジョン・ウォーカーが造ったブランド。

この時ジョンはなんと15歳だったそう。この年にして家族と店を守っていました。

 

元々食品雑貨の方で、ジョンは紅茶のブレンドなどを行っていたそう。

アンドリュー・アッシャーの成功を聞き、自身の経験を生かしてウイスキーのブレンドも始めました

それが好評となり、イギリス中で親しまれるブランドとなりました。

 

さらに2代目のアレクサンダーが、ユニークな四角形のボトルと斜めに貼ったラベルを採用

そして世界中に運送を行う船長をアンバサダーとするなど、面白いセールスを展開。

たちまち世界トップブランドとなっていきました。

 

その中でも、ジョニーウォーカー ゴールドラベルはプレミアムラインナップの一つ。

かなり華やかかつしっかりとした骨格のある味わいで、バランスが絶妙です。

 

シリーズの中では、はちみつ感が強くスモーキーフレーバーは控えめ。

ストレートやロックでじっくり楽しみたい一杯ですが、ハイボールや水割り、カクテルのベースにしてもバランスが全く崩れません!!

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シーバスリーガル 18年

そのブレンド、まさに芸術
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ストラスアイラ、グレンリベット、グレンキース、アルターベン、ブレンヴァルなど

 

ジェームズとジョンのシーバス兄弟が作り上げたスコッチブレンデッドウイスキー!

アバディーンの高級食料品店で働いていたジェームズ・シーバス。

一流品の食材に触れ、その品質・香・味わいに魅了されたジェームズは、様々な品を買い集めていったそう

そしていつしか入手不可能なものを入手する商人といわれるようになったそうです。

その彼が弟ジョンを招いて始めたのが「シーバス・ブラザーズ社」。

その家名を冠して1891年に誕生したのが「シーバスリーガル」です

 

スコッチウイスキーの聖地「スペイサイド」で最古といわれているストラスアイラをキーモルトにして造られたウイスキー。

青リンゴやマスカットのようなフルーティな味わいに、花のようなフローラルなフレーバーが特徴

複雑かつ芳醇で、上品なキャラメルと余韻のビターなチョコレート感が贅沢なひと時を味あわせてくれます。

ぜひストレートやロックで楽しんでもらいたい一杯!

ただ水割りやハイボールでも全くバランスが崩れず、おすすめです!!

 

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バランタイン 17年

ザ・スコッチ
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グレンバーキ、ミルトンダフ、グレントファース、スキャパ、グレンカダムなど

 

ジョニーウォーカーに次ぐ世界第2位のスコッチウイスキー!!

特にこのバランタイン17年は「The Scotch」と呼ばれるほど、スコッチウイスキーの代表格となっています。

13歳で丁稚奉公に出ていたジョージ・バランタインが、18歳の時に独立。

 

食料品店として開店したのがバランタインの始まりです。

そこから、

1831年に連続式蒸留機の実用化

1853年にアンドリュー・アッシャーのブレンデッドウイスキーの誕生

など様々な影響を受け、1869年に店を長男に譲り、ブレンダーとして再スタート。

 

今日の「バランタイン17年」の礎を築いたそうです。

ショージ死後、息子のジョージ2世が「バランタイン ファイネスト」をリリース。

その後、1937年にこの「バランタイン17年」が誕生しました。

まさに『スコッチの代表格』を思わせる、洗練された気品のある味わいが特徴

かなり奥深い味わいで、ジャズでも聞きながらゆったりとロックやストレートで楽しみたい一杯です。

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最高に贅沢なひと時に、よりプレミアムなスコッチブレンデッドウイスキー!!

シンジケート 58/6

幻のウイスキーを再現しようとした一本
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グレングラント、ロングモーン、トーモア、ダルモアなど18種類のモルト原酒など

 

1958年エジンバラの実業家ドナルド・スミスが6人の仲間だけで楽しむプライベートボトルとして誕生したのがこの「シンジケート 58/6」

「シンジケート58/6」には1958年6人の仲間(シンジケート)という意味が込められています。

この6人の仲間たちが、「幻のウイスキー」の味を再現しようとブレンドしていった結果、たどり着いたのが、

モルト比率かなり高めのブレンデッドウイスキーでした。

多くのブレンデッドウイスキーはモルト:グレーン=30~35:70~65ぐらいです。

ただ「シンジケート 58/6」はモルト:グレーン=65:35モルトウイスキーの方が多め!!

そして、ウイスキーでは珍しいフランスのブルゴーニュワインと同じボトルを使用しています。

これは仲間の一人が、持ち寄ったボトルがブルゴーニュワインのボトルだったからだそうです。

またクラシカルなボトルを探したらこのボトルに行きついたのだとか……。

 

レーズンやカカオのような濃厚なフレーバーに、ソフトな口当たりが特徴

だんだんとフルーティな味わいが広がっていく余韻は、深く心地いひと時を感じさせてくれると思います!

ロックやストレートでじっくりと味わいたい一杯です!!

 

ロイヤルサルート 21年

一度は飲みたい憧れのスコッチウイスキー
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ストラスアイラなど

 

1953年に、エリザベス2世の戴冠式を記念してシーバス・ブラザーズ社が造ったスコッチブレンデッドウイスキー!!

21年という熟成年数は、21発の王令砲から採用されました

陶器製の瓶は最高級スコッチとして人気を博しました。

元々は戴冠式のための限定リリースだったそう。ただ、あまり人気に定番リリース化されています。

かなりフルーティでなめらかな味わいが特徴

奥深いのにあとに残らない気品を感じます。

 

ウイスキーの歴史を感じながら、ゆっくりと楽しみたい一杯。

ぜひロックやストレートで特別な日にいかがでしょうか??

最後に……

最後までお読みいただきありがとうございます

今回のお話いかがだったでしょうか?

 

実はお恥ずかしながら、シングルモルトを覚えたての頃、「ブレンデッドウイスキー」の下に見ていました。。

一時期「シングルモルトこそ、ウイスキー」とまで思っていた時もあります。

 

ただ、シングルモルトを知ってからもう一度ブレンデッドウイスキーを飲んでみると、「こんなに奥深かったのか」と気づかされました。

 

歴史的にも味わい的にも「ブレンデッドウイスキーってすごいな」と思います。

今回の記事がきっかけで「スコッチブレンデッドウイスキー」にさらに興味持ってもらえたらうれしいです!

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それでは良いウイスキーライフを!!

次回もよろしくお願いいたします!!

 

 

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

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