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定期的にスモーキーなウイスキーを飲みなくなってしまうウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のお話は
「おすすめのスモーキー系ウイスキー」
について!!
ウイスキーといえば、スモーキーフレーバー!
こう思っている方も多いと思います。
そしてピート(泥炭)由来の独特な癖のあるスモーキーフレーバーが特徴だと……。
ただそんなウイスキーのスモーキーフレーバーにも種類があることご存じですか??
ピートには、大きく2タイプがあります。
それは……
- 海の近くの海藻を含んだピート
- 内陸部のピート
この2つは特に香りが違います!!
今回は、そんなピートの違いからおすすめのスモーキー系ウイスキーを3タイプに分けてご紹介していこうと思います。
ウイスキーを愛する料理人がご紹介!
『スモーキー系ウイスキー』とは!!
スモーキーフレーバーが特徴の「スモーキー系ウイスキー」
ただ一言に「スモーキーフレーバー」といっても、大きく2タイプのウイスキーがあります。
さらに燻製度合い・樽・蒸留所などなど様々な違いがあり、「スモーキー系ウイスキー」も多種多様です。
なので、まず「スモーキーフレーバー」についてまとめていこうと思います。
ピートの違いによるスモーキー系ウイスキーの違い
「ピート(泥炭)」とは、一言でいうと『燃える泥』のこと。
長ーい年月をかけて蓄積していった低木のヒースや草、樹木などが炭化。
「石炭」の一歩手前のような状態になったものが泥炭です。
実際に「ピート」は石炭の一種となっています。
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そんなピートですが、冒頭でも説明したように大きく2タイプのピートがあります。
- 海の近くの海藻を含んだピート
- 内陸部のピート
この2つの違いは、海藻を含んでいるかどうか。
海近くのピートには、海藻が含まれます。
そういった海藻の含まれたピートには、「ヨウ素」という成分が少量含まれるといわれています。
つまり、「イソジン」などの消毒液によく含まれている成分です。
このヨウ素が、スモーキー系ウイスキー独特の印象的なクセに作用しているといわれています。
またピートを焚いて燻製することで、麦芽に「フェノール化合物」という成分がつきます。
これが「独特なスモーキーフレーバー」を生み出す要因となっています。
海藻の含まれない内陸部のピートでは、ガツンとパンチの効いたいわゆる「薫香」といった香りが付きやすい傾向があります。
フェノール値によるスモーキー系ウイスキーの違い
ウイスキーのスモーキーさ度合いを測るのに「フェノール値」という数値が用いられます。
このフェノール値とは、フェノール化合物含有量を指した数値のことです。。
例えば……
蒸留所 | フェノール値 |
---|---|
ラフロイグ | 自家製麦……45~55ppm ポートエレン製……35~45ppm |
ボウモア | 自家製麦……25~30ppm ポートエレン製……34~38ppm |
アードベッグ | 50~55ppm |
ラガブーリン | 34~38ppm |
カリラ | 34~38ppm (ノンピートも生産しています。) |
ブナハーブン | 34~38ppm (ノンピートも生産しています。) |
ブルックラディ | 0~1ppm(ノンピートです。) |
ポートシャーロット | 40ppm |
オクトモア | 80~300ppm |
キルホーマン | 自家製麦……20ppm ポートエレン製……50ppm |
(参照元:ウイスキーガロア2020 Vol.22「アイラクロニクル2020」)
このように蒸留所ごと、銘柄ごとにフェノール値は変わってきます。
ただ、一つ注意していただきたいのが、
フェノール値がそのままスモーキーフレーバーの強さではない!!
ということ!!
確かにフェノール値が強い方が、スモーキーフレーバーも強い傾向がありますし、クセの強いものも多いです。
ただフェノール値はあくまで「フェノール化合物の含有量」。
スモーキーフレーバーはもっと奥深く、フェノール値では測れないものがあります。
実際ウルトラヘビーピートのオクトモアは、確かにスモーキーさが強いです。
ただラフロイグやアードベッグほどのクセはありません。
そのため、ラフロイグやアードベッグのレベルのクセを求めて飲んでみると、
「想像してたより飲みやすい」という感想を抱くことも……。
また、カリラとブナハーブン、ラガヴーリンは同じポートエレン製の34~38ppmの麦芽です。
ただ出来上がるウイスキーのスモーキーには雲泥の差があります。
カリラやブナハーブンは、ノンピートも生産しているので、そのノンピートの原酒の配合量もあります。
ただ同じ麦芽から、全く違う味わいが生まれるのがウイスキーの面白いところかなと思います。
一つの基準として「フェノール値」を「度合い」として判断するのは面白いです。
ただあくまで基準にとどめて、一番は実際に飲んで試してみてください!!
ちなみにフェノール値どうやって一定にしている??
少しマニアックな話になってしまいますが、実はフェノール値はどのピートを使ったかによって大きく変わるそうです。
また、
- 掘り出された場所が少し変わる
- 時期による乾燥度合いの違い
などなど少し変わるだけで大きくフェノール値が変わります。
その証拠に、オクトモアのフェノール値は一定ではありません。リリースごとにフェノール値が全然違います。
「〇〇時間ピートを焚いて、○○時間熱風または無煙炭で乾燥させればフェノール値は常に必ず○○ppmになる」なんてことはありません。
僕自身、燻製料理のお店で働いていたことがありますが、同じ時間やれば同じ仕上がりに燻製されることはありません。
燻製材の燃やし加減、その時の気温・湿度などによって少しずつ仕上がりが変わってきます。
また、素材の状態にも大きく影響されます。
水分の含んでいるものの方が薫香は付きやすいですが、あまりに水分が多くついていると薫香の元となる成分が流れてしまいます。
このように燻製は、同じようにやれば同じ仕上がりになるなんてことはないのです。
麦芽の乾燥時に焚くピートも同じで、ちょっとの違いが大きく数値に影響します。
それではどうやって一定のフェノール値に保っているのでしょうか??
それは、多くのモルト専門業者などではノンピートの麦芽を混ぜて調整しているそうです。
絶対にフェノール値の数値がぶれることのないノンピート麦芽をブレンドすれば、フェノール値を一定に保つことができます。
このようにしてフェノール値を一定に保っているのです。
熟成樽によるスモーキー系ウイスキーの違い
スモーキー系ウイスキーにももちろん樽の違いがあります。
バーボン系とシェリー系、その二つのブレンドの3つが多いです。
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ただ、それだけでなく
ラムやテキーラ、ビールやワインなど様々な樽が使われています。
スモーキーフレーバーとそういった珍しい樽のウイスキーというのも面白いのではないでしょうか??
ピートだけじゃない!?樽からも得られるスモーキーフレーバー
また近年スモーキーなウイスキーの熟成に使用していた樽で熟成させたウイスキーなども出てきました。
「アイラモルトカスクフィニッシュのウイスキー」などです。
今まで麦芽乾燥時にスモーキーフレーバーをつけていたことが多かったですが、こういった樽からスモーキーフレーバーを得るという手法も使われるようになっています。
この技法は、ウイスキーだけでなくラムでも最近行われています。
ウイスキーを愛する料理人がご紹介!
おすすめの『スモーキー系ウイスキー』!!
それでは早速、僕がおすすめしたい「スモーキー系ウイスキー」をご紹介していこうと思います!!
ガツンとパンチが効いてるけど癖の少ない
おすすめの内陸派スモーキー系ウイスキー
まず、パンチの効いた内陸系スモーキーフレーバーのウイスキーから4銘柄をご紹介いたします!!
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両方の良さが楽しめる
おすすめの中間派スモーキー系ウイスキー
程よく癖はあるけど、飲みやすい!
そんな中庸的なスモーキー系ウイスキーから7銘柄ご紹介させていただきます!!
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クセ強!!ガッツリ癖のある
おすすめのスモーキー系ウイスキー
ガッツリ癖を楽しむことができるクセつよ派スモーキー系ウイスキーから3銘柄をご案内させていただきます!!
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最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
スモーキーなウイスキーはハイボールにしてもいいし、ストレートでも長い余韻が楽しめるウイスキーだと思います!
晩酌を盛り上げること間違いなし!!
ぜひスモーキーなウイスキー楽しんでください!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします。
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