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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
今回のテーマは「短期熟成でおすすめのウイスキー!」について
ウイスキーというと熟成!
長い熟成期間が「おいしいウイスキーを生む」。
こういった記事や説明を聞いたことはございませんか??
特にスコッチウイスキーは熟成がすべて。
スコッチウイスキーの味わいは10年以上の熟成させないと美味しくならない。
こういった概念がウイスキーの中にあると思います。
ただあえて言います。
ウイスキーは熟成がすべてではない!!
短期熟成のウイスキーで圧倒的に美味しい銘柄もあります!
さらに今、どんどん短期熟成のウイスキーの質が高くなっています!!
10年以上の熟成がスコッチウイスキーの基本でした。
しかし!!
今その概念は弱まりはじめ、5~10年の熟成に注目が集まっています!!
また、長期熟成には長期熟成の良さがあるように、短期熟成には短期熟成の良さがあります!
今回はそんな短期熟成のウイスキーの魅力からおすすめの銘柄まで、紹介させていただこうと思います!!
短期熟成ウイスキーの魅力
まず最初に、熟成期間が10年未満という短い熟成期間のウイスキーについて、その魅力をまとめていこうと思います!!
長期熟成になくて 短期熟成にある良さ!!
ウイスキーの長期熟成には質の高いウイスキーが多いと思います。
ところが、数々のウイスキーを飲んできて、思ったことがあります。
それは長期熟成には感じにくい短期熟成にある良さ。
短期熟成のウイスキーには、
- 原料由来のフレーバー
- 蒸留所の個性
- 元々のポテンシャル
が分かりやすい!
ということ。
ウイスキーは、熟成が進むにつれて、樽由来の印象が強くなっていきます。
超長期熟成のウイスキーで、「蒸留所の個性」や「原料由来のフレーバー」が残っているのはごく稀です・
そのごく稀な原酒が、「18年以上の超長期熟成ウイスキー」としてリリースされます。
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ところが、そういった長期熟成のウイスキーよりも
蒸留所の個性や原料由来のフレーバー、
元々のポテンシャルが分かりやすいのが短期熟成のウイスキー!
ただ、一昔前までは短期熟成のウイスキーで、
ある程度誰が飲んでも「美味しい」となるウイスキーはなかなかありませんでした。
短期熟成のウイスキーはマニア中のマニアが好むウイスキー。
強すぎる「蒸留所の個性」や「原料由来のフレーバー」を楽しむものでした。
現にウイスキーのホワイトリカー(透明な蒸留酒)ってあまりないですよね??
ウイスキーというと琥珀色。
熟成していないウイスキーは、一般受けしない傾向がありました。
ただ、今新勢力の蒸留所がウイスキーになる前の「ニューポット」「ニューボーン」がリリース。
また大手蒸留所から短期熟成のウイスキーやNA(ノンエイジ:熟成年数の表記ナシ)のウイスキーが多く発売されています。
ウイスキーには「長い熟成」という概念が薄れつつあるのです。
薄れてきた理由には「短期熟成のウイスキーの品質が向上した」ことが大きいと思います。
ではなぜ最近になって「短期熟成」のウイスキーの品質が向上したのか。
僕なりの考察をまとめてみました。
なぜ短期熟成のウイスキーが美味しくなっている?
なぜ短期熟成のウイスキーがおいしくなっているのか?
それは、短期熟成でもおいしいウイスキーが作れるようになったからです。
それでは、なぜ短期熟成でもおいしいウイスキーが作れるようになったかという。
世界的なウイスキーの『原酒不足』が大きな影響を与えたと思います。
もちろん、原酒が少ないから仕方なく「短期熟成のウイスキー」をリリースしているわけではありません。
ウイスキーの原酒不足の原因は、「熟成が必要だから」です。
つまり熟成期間を短くすれば、原酒不足は解消されていく。
そのため、「短期熟成で美味しいウイスキー」についての研究が各蒸留所で進んでいったんだと思います。
またここ最近のクラフトディスティラリーブームで、
新しくできた蒸留所が様々な工夫をして、新しいシングルモルトをリリースしてきています。
その中には、大手蒸留所のウイスキー造りに影響を与えたものも多いのではないでしょうか?
そして、「短期熟成で美味しいウイスキー」がリリースできるようになったのは、大きく3つの要因があると思います。
- ニューポット(熟成前の原酒)の進化
- 樽の進化 熟成の考え方の変化
- ウイスキーラバーの価値観の変化
それぞれ見ておこうと思います。
ニューポット(熟成前の原酒)の進化
ウイスキーは元々原料へのこだわりが少ない傾向がありました。
特にモルトウイスキーは、100%麦芽にはこだわっていましたが、
その麦芽がどこ産のものでどの品種がよくてというところまでのこだわりは少なかったです。
それが、ここ最近「テロワール」や「シングルエステート」という言葉が飛び交うほど、麦芽に注目され始めています。
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また、酵母にもこだわりが生まれ始めました。
昔のウイスキー造りはビール工場の余剰酵母(エール酵母)を使うことが一般的だったそう。
それから、ディスティラリー酵母というアルコール収率に特化した酵母が開発。
多くの蒸留所はこのディスティラリー酵母を使っていました。
ただ最近、酵母がウイスキーにもたらす味わいがクラフトディスティラリーを中心に注目されています。
中には数種類の酵母を混ぜて使ったり独自酵母を培養したりしているところもあるようです。
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そして蒸留工程でも様々な改良が進み、「短期熟成でもおいしくなる原酒」が作れるようになったのだと思います。
樽の進化 熟成の考え方の変化
ここ最近の変化の中には、樽の進化も大きいと思います。
ウイスキーの樽といえば、バーボン樽かシェリー樽がほとんど。
中でも現在主流はバーボン樽です。
このバーボン樽の品質向上も挙げられますが、
グレンモーレンジィ蒸留所から始まった「ウッドフィニッシュ」が、
ほかの蒸留所やボトラーズで行われるようになったこと。
そして小さな樽での熟成が行われるようになったことが大きいと思います。
「ウッドフィニッシュ」とは
熟成させたウイスキーを別の樽に詰めて数か月~1年間、追加熟成させる方法。
別の樽で追加熟成させることで、ウイスキーにその樽のフレーバーや味わいをつけることができます。
シェリー樽はもちろん、ワイン樽、マディラ樽、ラム樽、コニャック樽などなど
様々な樽が使われています。
このウッドフィニッシュをうまく活用し、
短期熟成でも味わい深いウイスキーが作れるようになったのではないかと思います。
また製樽の考え方も変わってきています。
樽に使われる木材の産地からこだわり、その木材の乾燥方法から加工方法に至るまで、
細部にこだわった樽も作られるようになりました。
結果、熟成を早く進めることできる小さな樽の品質も向上したのだと思います。
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ウイスキーラバーの価値観の変化
そして、製造面だけでなくウイスキーを普段飲む人たちの価値観も変化してきているように思います。
それにはハイボール需要が増えてことが大きいのではないでしょうか?
ハイボールで飲むなら長期熟成のウイスキーより短期熟成のウイスキーの方が楽しめると思います!
短期熟成のウイスキーのハイボールはフレッシュさと爽快感が炭酸の泡とともに弾けるものが多いです。
そして元々短期熟成のウイスキーは、
「熟成の概念にとらわれてほしくない」という意味で
「NA(ノンエイジ:熟成年数表記ナシ)」でリリースされることが多かったです。
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ところがここ最近、「10年未満」で年数表記してあるウイスキーも多くリリースされています。
元々ボトラーズでは多かったですが、最近ではオフィシャルでも「5年」や「8年」などがリリースされています。
「10年未満」のウイスキーが認められ始めている証拠かなと思います。
おすすめの短期熟成のモルトウイスキー
今回、短期熟成のウイスキーの中でも、
特に元々短期熟成では珍しかったモルトウイスキーについてまとめていこうと思います。
さらに今回は定番リリースと限定品・終売品に分けてご紹介させていただきます!!
定番リリースとして入手できるおすすめの短期熟成ウイスキー
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限定リリース または 終売品でまだ手に入るおすすめの短期熟成ウイスキー
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最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか。
ここ最近10年未満の短期熟成のウイスキーがよくリリースされるようになりましたが、
まだまだウイスキー好きの中には「熟成こそウイスキー」と考えている方も多いと思います。
確かに熟成期間の長いウイスキーは美味しいものが多いです。
ところが、最近圧倒的に短期熟成のウイスキーの品質が向上しています!!
今回見つけることができなかった一本。
一昨年のタリスカーのスペシャルリリースの「タリスカー 8年」は本当に秀逸でした!!
他にもまだまだ短期熟成でおすすめのウイスキーはあります。
また、アメリカンウイスキーやニューワールドのウイスキーの中で、
温かい地域で作られているものは短期熟成でも長期熟成レベルの熟成感があるものもあります。
ウイスキーの原酒不足が進む中、短期熟成のウイスキーは今後どんどん増えてくるのではないでしょうか?
それも短期熟成で美味しいウイスキーがリリースされるなら、本当に楽しみです!!
今後の短期熟成ウイスキーに期待しています!!
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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