ウイスキーは、猫の手を借りたお酒!?意外なウイスキーとネコのつながり『ウイスキーキャット』とは?

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本日もお越し頂きありがとうございます!!

断然猫派のウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o
 

 

 

今回のお話は

「意外と知らないウイスキーと猫のつながり『ウイスキーキャット』」

についてです!!

 

実はウイスキーとネコは、とっても深いつながりがあります

過去にはウイスキー造りを猫が手伝っていた時代もあります!!

 

ウイスキーはまさに猫の手も借りちゃっていたお酒www

 

今回はそんなウイスキーと猫にまつわるお話まとめていこうと思います!!

ぜひ飲みながら、猫のように「ラフにマイペースに」読んでいただけたら嬉しいです。

 

目次

『ウイスキーキャット』とは?

 

ウイスキーの専門用語の中に、ウイスキーキャットという言葉があります。

 

その名の通り、蒸留所に飼われている猫のことを指します。

この猫は、元々穀物を食べにくるネズミや小鳥を駆除するための「害獣駆除員」

 

ウイスキーの蒸留所には、ネズミや小鳥がよく原料のモルトを食べにきます。

ウイスキー蒸留所にとって天敵です。

 

ネズミや小鳥のハンティングに長けているが、穀物・モルトには全く興味のないネコが原料を守る役に最適!!

 

そしていつしか番犬ならぬ、番ネコとしてウイスキー蒸留所で猫が飼われるようになりました

yaffee
中にはちゃんと従業員登録までされているウイスキーキャットもいるそうですww!!

 

「ウイスキーキャット」以外には、「ウイスキーマウザー」とか単に「マウザー:マウスを狩るもの」とも呼ぶようです。

 

現在では

  1. 穀物の管理が徹底されていること
  2. ネズミ自体蒸留所にあまり出ないよう衛生管理をしていること
  3. 製造のラインの衛生上の問題

などから

 

「害獣駆除員」としてのウイスキーキャットはいなくなりました。

しかし、今でも多くのウイスキー蒸留所で「PR大使」 として活躍している猫たちもいます!!

ギネスにも認定されているウイスキーキャット

Sculpture of Towser the Famous Grouse Distillery cat

 

世界一ネズミを捕まえたネコとしてギネスブックにも載っているネコがいます。

そしてその猫は、最も有名なウイスキーキャットです。

 

現存する最古のスコッチ蒸留所「グレンタレット蒸留所」のウイスキーキャット、メスネコの「タウザー」 。

(名前からして強そう!!)

 

なんでも生涯で28899 のネズミを捕まえたそう。

 

ギネスブックの記録は、タウザーによる自己申告!?

どうやってネズミを数えたかというと、

 

実はタウザーの自己申告 !!

タウザーはネズミを捕まえると蒸留所のスタッフに見せに来ていたそうです。

 

ネコは捕まえた獲物を主人に見せる習性があるそう。

毎日捕まえてくるので蒸留所のスタッフがカウントし始めました。

 

記録した時から数えて28899匹となったそう。

つまり、カウントする前から数えたらもっと多かったということ!!

すごい優秀なウイスキーキャットですね!!

 

この記録によって、タウザーだけでなく蒸留所も一躍脚光を浴びます。

栄誉をたたえて蒸留所にはタウザーの銅像が建てられ、
今でもこのタウザーに引き付けられて蒸留所には観光客が来るそうです。

 

タウザーとエリザベス2世は同じ誕生日!?

偶然にもタウザーはエリザベス2世と同じ誕生日の4月21日生まれ

 

タウザーが23歳の誕生日(人間の歳に換算して161歳、タウザーにとっては最後の誕生日となってしまいました)、

エリザベス2世のもとへ「同じ日に生まれたグレンタレット蒸留所のタウザー」という宛名でバースデーカードが送りました。

 

後日、エリザべス2世から「161歳の誕生日おめでとう」と返信が返ってきたそうです。

 

彼女の誕生日には世界中からプレゼントが集まったそう。

1987年、彼女が亡くなってしまった時、イギリス国営放送のBBCで追悼の報道がされたそうです。

亡くなった今も、グレンタレット蒸留所にはタウザーの銅像が立っています。

 

そして今だに、グレンタレット蒸留所にはタウザー目当てで来る観光客もいるそう。

亡くなった後も蒸留所に貢献し続けています。

 

 

yaffee

ちなみにタウザーの娘「アンバー」は、生涯に一匹もネズミを捕まえれなかったそうです。
母とは対照的ですねw。

 

現在でもグレンタレット蒸留所では「PR大使」としてネコを飼い続けているそう。

ネコ好きの方はぜひチェックしてみてください。

[sitecard subtitle=グレンタレットとは?? url=https://www.yaffee.work/entry/glenturret target=_blank]

 

ネコにまつわるウイスキー

グレンタレット蒸留所

 

[afTag id=1778]

 

タウザーのいた蒸留所!!

意味は「タレット川の谷」という意味。

現存する最古の蒸留所で、密造酒時代を入れると1717年からウイスキーを造っていったそうです。

 

ブレンデッドウイスキー「フェイマスグラウス」のキーモルト としても有名。

生産量は少なくいですが、今でも職人気質の残る蒸留所です。

なんでも一切のコンピューターは導入していないそう。

 

特にマッシュタン(糖化槽:糖化するときのタンク)はスコットランド唯一の手動。

職人が木の棒でかき混ぜる原始的なスタイルを守っているそうです。

 

フルーティかつ芳醇な味わいが特徴。

初心者から飲みなれた方まで幅広い支持を得ています。

 

クライヌリッシュ蒸留所

 

[afTag id=4171]

 

シンボルは「山猫」ということで「山猫のウイスキー」 としてウイスキーファンに浸透しています。

 

この蒸留所はスタッフォード伯爵(後のサザーランド公爵)という人物が余剰大麦の消費と密造防止の為に1819年に設立

1925年にDCL社(後のディアジオ)が買収。

 

1967年に新しい蒸留所を隣に建設しました。

そして新しい蒸留所の方を「クライヌリッシュ」、もともとあった方は「ブローラ」と改名。

 

そしてクライヌリッシュはノンピート、ブローラはピートの効いたスモーキーなモルトを作り分ける対照的な蒸留所となります。

 

しかし1983年ブローラ蒸留所は多くのファンを残しながらも閉鎖。

アイラの「ポートエレン」と並ぶ「幻のウイスキー」となってしまいました

一方残ったクライヌリッシュのほうは大きく発展していきます。

 

シングルモルトのラベルにはサザーランド公爵の副紋章「山猫」が描かれてリリース。

 

またジョニーウォーカーの原酒としても有名で、「ジョニーウォーカーゴールド」の主要モルト です。

[sitecard subtitle=ジョニーウォーカーとは?? url=https://www.yaffee.work/entry/jonnie_waker target=_blank]

ウッドフォードリザーブ蒸留所

 

[afTag id=1593]

 

ケンタッキー州最古の蒸留所(諸説あり)。

バーボンでは珍しいポットスチルによる3回蒸留を行い、
発酵槽は木製など「手造り・小規模・高品質」 にこだわりを持っています

 

薫り高く深いコクがありながら、並外れたまろやかな味わいが特徴

プレミアムバーボンとして単体で楽しむだけでなく、
カクテルベースとしてもバーテンダーの方から高いシェア を誇っているバーボンです。

 

この蒸留所にいたネコは「エリヤ」という名前の子。

 

この猫は、ハンティングは全然できなかったそう。

それは蒸留所に来てくれた観光客が、あまりの可愛さに食べ物をあげてしまうから

 

ネズミは捕まえなくても、愛くるしい姿で観光客を魅了

yaffee
ネズミのハンティングは全然できなかったけど、
お客さんのハートはたくさん捕まえてきたみたいですねww。

マスコットキャラとしてPR活動をしてくれていたそうです。

 

2014年に老衰のため亡くなったとき、SNS上で多くのファンが#RememberingElijah のハッシュタグをつけて悲しみと「エリヤ」の写真を共有しあっていました。

 

ネコ

 

yaffee
やはりネコはかわいい(笑)
見ているだけで癒されますよね。

 

ネコ好きの皆さんが、猫の手を借りて作られるお酒・ウイスキーのエピソードと一緒に嗜んでもらえたら幸いです。

ネコ

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今回のお話いかがだったでしょうか。

 

 

面白かった、ためになったと思っていただけたら嬉しいです。

 

また次回もよろしくお願いいたします。

それでは『良いウイスキーライフ』を!!!

 

 

 

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この記事を書いた人

香りづけに使用したことからウイスキーにどっぷり嵌ってしまった料理人です。
調理師の仕事をしつつ、ウイスキーと料理の魅力を紹介するためにブログ・メディアを作成。
様々な視点からウイスキーを解説しています。

コメント

コメント一覧 (9件)

  • 食糧関係のお仕事では、みなさん猫の手をお借りしてますね♪( ´▽`)
    食料品だけでなくウールの工場でも、ネズミがウールをかじるとかでにゃんこが雇われていたんだとか。
    モーゼルワインにシュバルツカッツという有名な黒猫のイラストの描かれたワインがありますが、なんでも黒猫が座るワイン樽には幸福が訪れるとかというお話が基になったようです。
    その黒猫ちゃんも、マウスイーターとして雇われたんだろうなと。
    第二外国語が独語だったんですが、先生に、シュバルツカッツ、美味しいです!と話したら、ナインナイン、シュバールツカッツェ(未だになんと発音していたかは不明)と発音を何度も直されたのはいい思い出です(^^;;

  • 陸のヤドカリ (id:okatruck)
    コメントありがとうございます!
    まさにトムジェリの世界ですよね。
    ネズミを捕まえるのは猫の仕事っていうのが、昔からあったんですね。
    確かに発音できなさそう。。。笑

  • id:kaiyumaru さん>コメントありがとうございます!
    こちらこそよろしくお願いします!

  • id:hukunekox さん>コメントありがとうございます!!
    確かに自分の役割をちゃんと理解した賢い猫だったんだなと思います。

  • id:zarugawa さん>コメントありがとうございます
    世界にはすごい猫がいますね!!
    今でもウイスキーと猫は深いつながりがあります!!

  • id:nyuusuke さん>コメントありがとうございます。
    美術館でもそういったことあるんですね!
    勉強になります!

  • id:miko1221 さん>コメントありがとうございます!
    ウイスキーと猫のつながりって意外と知らないこと多いですよね。

  • id:mahaashi さん>コメントありがとうございます!
    ウイスキーキャットの話はウイスキーを普段飲まない人でも楽しい話かなって思ったので、
    そのようなお言葉ありがたいです!!

  • id:yaneshin さん>コメントありがとうございます!
    そういってもらえてるとすごくうれしいです!!

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