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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。
本日は『サントリー角瓶』のテイスティングレビューです。
『サントリー角瓶』について
サントリー角瓶は1937年に初めてリリースされました。
80年を超えるロングセラー商品で、今でも日本ウイスキーNo.1 の銘柄です。
サントリーの創業者”鳥井信次郎”が「スコッチに負けない日本のウイスキー」を目指して作り上げたのだそうです。
サントリーの前身”寿屋”時代に、スコットランドでウイスキー造りを学んだ竹鶴政孝を招聘し、国産本格ウイスキーへの挑戦が始まりました。
一番最初に発売されたウイスキー「白札」はけむり臭いなど不評で、日本人に受け入れられませんでした。
その後1930年に廉価版の「赤札」をリリースしますが、こちらも不評。
この時から、鳥井と竹鶴のスタンスの違いが明らかとなってきました。
1934年に竹鶴が任期満了し退職すると、ウイスキーの品質を保ちつつも日本人になじみやすい味を求めました。
1935年、「サントリー特角」をリリース。
これに手応えを感じた鳥井は、1937年10月8日にサントリー角の前身となる「サントリーウヰスキー12年」をリリースしました。
長く貯蔵された山崎蒸留所の原酒をベースにブレンディング。日本人好みの高級ウイスキーとして作られました。
これがヒット商品となり、サントリーはウイスキー産業で抱えた損失を一掃するほどの成功を収めたそうです。
合わせて読みたい⇨ジャパニーズウイスキーとは??100年ほどで世界に認められた国産ウイスキーの歴史と現状
現在のサントリー角瓶は、山崎と白州蒸留所のバーボン樽熟成の原酒をバランスよく使用しています。
伝統の味を守るために、ブレンダーが日々中味をチェックしているそうです。
80年以上たっても愛されている日本のブレンデッドウイスキーですが、実は「サントリー角瓶」は正確に「ジャパニーズウイスキー」と名乗ることはできません。
2021年に日本洋酒酒造組合が「ジャパニーズウイスキー」の定義について定めました。
合わせて読みたい⇨ジャパニーズウイスキーの定義決定! …だから、何? 定義化される意味とは?
現在販売されているサントリー角瓶は、一切外国産の原酒を使用していない純国産ウイスキーだそう。
ただ、商品名に固有名詞が使われているため、同組合が定める表示基準と合致しないのだそうです。
これ以上は、お口にチャック……
それではサントリー角瓶の味わいについて、僕なりにテイスティングレビューしていこうと思います。
合わせて読みたい⇨【★★★☆☆】「サントリー白角」のレビュー 気になる評価・味わい・香り・おすすめの飲み方とは?
公式のコメント
角瓶は、山崎と白州蒸溜所のバーボン樽原酒をバランスよく配合し、甘やかな香りと厚みのあるコク、ドライな後口が特長のウイスキー。そのおいしさは、ハイボールにすることでいっそう引き立ちます。
(引用:https://www.suntory.co.jp/whisky/kakubin/product/kaku.html)
『サントリー角瓶』レビュー
アルコール度数 | 40% |
---|---|
年数 | NA |
ボトル容量 | 700ml |
価格帯 | 1000~1500円 |
おすすめ度 | [star-list number=4.5]85/100 |
色
クロムイエローやネープルスイエローといった少し色の濃い印象。
アロマ
オレンジピールと白い花、リンゴ、淡い色合いのカラメル、グレーンスピリッツの刺激、メロンといった印象。
1000円台のウイスキーにしては芳醇な香り
コメント
ストレート
アルコールの刺激は否めないが、ストレートでも飲める1000円台のウイスキー。
口に含んだ後のアルコールの刺激と少しの酸味、グレーンスピリッツの若いフレーバーが気になります。
ただ甘みがあり、バランスのいい味わいの中に芳醇さもあるので、マイナス印象はそこまでのこりません。
フレーバーはバニラとメロン、レモンやオレンジ、ほのかなカラメルの印象。
そのまま甘みのあるバニラ香が余韻として残りますが、その生涯はごくわずか。
開けたての角瓶だとストレートは「飲める」ぐらいだな。。
ただここから少しおいておくとストレートでもうまいんだよなぁ~
トワイスアップ
オレンジやリンゴのフルーティな香りがよりくっきりとします。
それを絞めるカラメルとバニラ香。香りのバランスはストレートよりいいです。
飲んでみると口当たりが優しくかなり飲みやすいです。
ストレートでは気になった粗さ・若さが、トワイスアップでは気にならなくなります。
レモン、バニラ、バナナ、カラメル、オレンジピールの印象。
余韻はバニラ香で短いがストレートよりは長く感じます。
飲めるではなく、普通にあり!
ロック
軽やかだか華やかな香り。
オレンジとバニラ、ほのかにフローラル。
飲んでみると、まず口当たりのやさしさと無駄に主張しないバランスの良さを感じます。
オレンジやバニラのフレーバーはありますが、そこまで強くなく余韻も穏やかで短いです。
ただ主張が弱いというよりは絶妙にちょうどいいといった印象。
ハイボール
オレンジとバニラ、リンゴ、カラメルなど芳しく誘惑されるような香りでありながらどこか優しいです。
飲んでみるとバランスの良さとしっかりとした甘み、すっきりしているのにどこか芳醇さがあるフレーバーが相変わらず癒してくれます。
飲みごたえを残しつつ余韻はすっきりとしていて繊細です。
水割り
ハイボールよりは香りが穏やかですが、オレンジやバニラといった香りはしっかりと楽しめます。
飲んでみると……やっぱりうまい。。
クセがないのに程よくバニラ香などが主張。
そして絶妙な甘さが癒しと親しみやすさを演出しています。
安定の味ですが、改めてしっかりテイスティングするとこのバランスの良さは本当にすごいと思います。
飲みやすいのにフレーバーの強度が程よく、飲み疲れず飲み飽きないです。
いろんな水割りを試してからさらに思いますが、角の水割りって本当に秀逸だな~
お湯割り
華やかでフルーティな香り。
白い花のニュアンス。飲んでみると圧倒的なバランスの良さがあります。
甘くて口当たりもいいです。フレーバーの花のニュアンスがあり軽やかだけどどこかふくよかさもあります。
余韻まで優しい甘みが続き、クセがなくかなり飲みやすいです。
決してすごい奴ではないけど、絶対ミスしないやつみたいな安心感があります。
レビューまとめ
総合的に見ても、サントリー角瓶はバランスが良く、1000円台のウイスキーの中では特に秀逸なボトルだと思います。
さすがに、ストレートでは粗さやグレーンスピリッツのニュアンスを感じてしまいますが、それもほかの1000円台のウイスキーと比べたらかなり落ち着いている方です。
キレの中に芳醇さがあり、どんな割り方にしても平均的においしいですが、やっぱりハイボールや水割りが秀逸。
バランスの良さが際立って、馴染みやすさを持っているので、お食事にも合いやすいでしょう。
改めて飲むと、サントリーのブレンディング技術の高さがわかる気がします。
飲み方別おすすめ度
飲み方 | おすすめ度 |
---|---|
ストレート | [star-list number=3.5]3.5 |
トワイスアップ | [star-list number=4]4 |
ロック | [star-list number=4]4 |
ハイボール | [star-list number=5]5 |
水割り | [star-list number=6]6 |
お湯割り | [star-list number=4.5]4.5 |
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
サントリー角瓶は、様々なウイスキーを経験した後で飲んでみるとそのすごさに気が付くウイスキーだと思います。
今までは、近すぎて見えなかったものが意外とすごかったことはあると思いますが、サントリー角はまさにそれ!
まだあまりピンときていない方はぜひ、誰かに頼んで銘柄を隠したうえで飲み比べてみてください。
角と思わずに飲んでみると、その多彩なフレーバーを感じられると思います。
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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