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ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。 (@TW0GPYU3yMS7N3o)
本日のテーマは「スコッチブレンデッドウイスキー J&B」について
「J&B」は、山吹色のボトル 黄色いラベルに大きな赤い文字で「J&B」と書かれた瓶が印象的なブレンデッドウイスキー。
淡い色合いに軽めの優しい味わいが特徴で、口当たりがよく飲みやすいウイスキーです。
このウイスキーの歴史は古く、
ブレンデッドウイスキー「J&B」を作った会社は1749年創業
「J&B レア」が誕生したのは禁酒法明けの1930年代です。
一時期は「ジョニーウォーカー」に次ぐ、世界第2位のスコッチウイスキーで、
世界中で毎秒2本売れていたという記録があります。
アメリカで特に人気を誇っている銘柄ですが、
スペイン・フランス・ポルトガル・トルコなど幅広い市場を持っています。
今回はスコッチブレンデッドウイスキー「J&B」について、その特徴・ストーリーについて解説していきます!!
スコッチブレンデッドウイスキー『J&B レア』について
『J&B レア』は、ウイスキー最大手ディアジオ社からリリースされているブレンデッドウイスキー。
現在、日本への輸入はキリンビールが行っています。
アメリカを中心に、欧米で特に人気の高い銘柄で、毎秒2本売れていたという記録があるほどです。
欧米の方では、『J&B』ブランドで様々なラインナップがあります。
ただ日本には『J&B レア』ぐらいしか入ってきません。
直輸入ものなどで『J&B レア』以外のラインナップも購入できますが、
なかなか安定して入手することは難しいです。。
そこで今回は、「J&B レア」に注目してみていこうと思います!!
スコッチブレンデッドウイスキー『J&B レア』のストーリー
ブレンデッドウイスキー『J&B レア』の始まりは、
一人のオペラ歌手に恋するイタリア人が1749年ロンドンに創業したワイン商です。
スコッチウイスキーの歴史としては、イタリア人が歴史に絡んでくるのはかなり珍しいこと!
まさにひとつの恋がきっかけで誕生したウイスキーでした。
『J&B』の『J』
恋するオペラ歌手をロンドンまで追っかけたジャコモ・ジャステリーニ
イタリア出身のオペラ歌手”マルゲリータ・ベッリーニ”に恋していた
ボローニャ出身のイタリア人のジャコモ・ジャステリーニ。
彼女がロンドンのオペラ・ハウスと契約しイングランドへ移住すると、ジャコモも後を追いイングランドへ移住します。
その後二人の恋はどうなったかは記録にありません。
ただベッリーニは、ジャコモに劇作家であるサミュエル・ジョンソンを紹介。
そしてサミュエルから、ジャコモの将来のビジネスパートナーとなるサミュエルの甥ジョージ・ジョンソンと出会います。
この出会いをきっかけにワイン・リキュール商の「ジャステリーニ社」を設立されました。
これが、のちの『J&B』ブランドの始まりです。
ちなみにジャコモの叔父はリキュールの蒸留業者だったそう。
ジャコモが、ベッリーニを追っかけて故郷ボローニャを出るとき、
叔父 秘伝のリキュール製造方法を持ち出していたそうです。
その知識と経験はのちのリキュール製造やウイスキーに生かされていきました。
「ジャステリ―ニ社」はワイン・リキュール商として大ヒット!!
1760年には、国王ジョージ3世から王室御用達の勅許状(ロイヤルワラント)を授かりました。
このロイヤルワラントは現在のエリザベス女王まで続いています。
イギリスの国王に恋されるワイン商を作った。。
すごいことですよね。
よっぽど情熱的な人だったのかなと思います。ちなみに『J&B』のラベルには、エリザベス2世の紋章と歴代国王の名が刻まれています。
『J&B』の『B』
『J&B』を誕生させたアルフレッド・ブルックス
軌道に乗っていたジャステリーニ社でしたが、1831年 アルフレッド・ブルックスが買収します。
ただ、半ばジャステリーニ社を引き継いだ形だったそうです。
そして社名を「ジャステリーニ&ブルックス社」 通称『J&B』社としました。
1853年、アンドリュー・アッシャーがブレンデッドウイスキーを誕生。
そして、1880年代から徐々にブレンデッドウイスキーが人気となっていきます。
アンドリュー・アッシャーの成功を知ったアルフレッドは、アッシャーに自社のブレンデッドウイスキーの開発を依頼。
こうして自社のブレンデッドウイスキー『J&Bクラブ』は誕生しました。
これがのちの『J&B レア』の元となります。
『J&B レア』の誕生は、禁酒法が影響!?
『J&B社』に「J&Bクラブ」をアッシャーが開発したときの協力者の知り合いのエディ・タサムという人が入社します。
彼は魅力的な人だったそう。
すぐに取締役に就任します。
そして1829年、裕福なアメリカ人の注文を受け、アメリカのマンハッタンにウイスキーサンプルをもって出張します。
しかし、時は禁酒法時代。
エディはウイスキーを大量に持っていたことで、警察に逮捕されていまいました。
その後エディは釈放され、とあるブレンダーと出会います。
この出会いをきっかけに、アメリカ禁酒法後の世界に向けてウイスキーを開発し始めます。
この時、「淡い色合いの優しい味わいのウイスキー」が売れるということをなんとなく察知したのかもしれないですね。
禁酒法明けの1933年 『J&B レア』が誕生しました。
この「淡い色合いの優しい味わいのウイスキー」は大ヒット!!
J&Bはたちまち人気商品となっていきます。
後にJ&B社は、ギルビー社と合併。
そしてジョニーウォーカーを持っていたギネスグループとも合併し、ディアジオ社となっています。
スコッチブレンデッドウイスキー『J&B レア』のこだわりの製法
『J&B レア』は、
ノッカンドゥ・オスロスク・グレンスペイ・ストラスミルといったスペイサイドを中心としたモルトウイスキーを36種類、
その他6種類のグレーンウイスキーをブレンドに使用しています。
やはりスペイサイド中心にまとめているため、華やかでバランスがよく口当たりもいい味わいとなっています。
ちなみにオスロスクはJ&Bの原酒確保のためにできた蒸留所だそうです。
スコッチブレンデッドウイスキー『J&B レア』の定番リリース
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最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか?
一人の恋から誕生した全世界を魅了するブレンデッドウイスキー『J&B』。
ジャコモの恋心に、今でも魅了されているのかもしれないですね。
それでは良いウイスキーライフを!
また次回もよろしくお願いします!
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