本日もお越し頂きありがとうございます。
ウイスキーを愛する料理人Yaffeeです。
本日は『カバラン ソリスト ヴィーニョバリック』のテイスティングレビューです。
『カバラン ソリスト ヴィーニョバリック』について
カバラン ソリスト ヴィーニョバリックは台湾のカバラン蒸留所が作るソリスト(カスクストレングス・シングルカスク)シリーズの一つです。
soloistは音楽用語で「独奏者」という意味。
カバランのウイスキーシリーズは音楽にちなんだ名前が付けられることが多く、その中でも一つの樽からボトリングされている独奏者のようなシリーズがソリストシリーズです。
〈ほかのカバランシリーズ〉
- クラシック
- コンサートマスター
- ソリスト
……などなど
ソリストシリーズは、世界最高峰の樽を厳選。
カバラン蒸留所独自の巨大なバーナーで行う熱処理(チャーリング)をして、樽の潜在能力を引き出してから熟成に使用しています。
ウイスキーでは珍しい亜熱帯気候での熟成は、短い熟成でスコットランドの長期熟成ほどの熟成感を生み出すことができるそう。
ソリストシリーズは、原酒由来の香味を残しつつも最高峰の樽を使用しポテンシャルを引き出した一本とも言えます。
今回テイスティングする一本は、そのソリストシリーズの中でもワイン樽を使用した一本。
使用しているワインはポルトガルのワインだそうで、バリックもポルトガル語で「樽」という意味です。
そのカバラン ソリスト ヴィーニョバリックの香り・味わいについて、僕なりにテイスティングレビューしていこうと思います。
公式のレビュー
・色合い
晩秋の黄金色。・風味
メロンとキャラメルの香りとワイン独自の風味とが複雑に融合します。フルーツとオーク(材)の香りが絶妙なバランスを奏でます。
・口当たり
甘美で、舌先にアーモンドとブラックチョコレートの香りが広がります。爽やかな余韻、芳醇な風味、豊かで複雑な口当たりを何度も楽しめます。・おすすめのお召し上がり方
ストレートでのお召し上がりが最適です。 (通常の酒類コンペティションの温度は約20度です)
『カバラン ソリスト ヴィーニョバリック』レビュー
アルコール度数 | 53.2%(バッチ違いにより変動) |
---|---|
年数 | NA |
ボトル容量 | 700ml |
価格帯 | 20000円~ |
おすすめ度 | [star-list number=4]81/100 |
色
セピア色といった印象。
樽の色合いが良く出ているのか少し赤みがかっていて、色はかなり濃いです。
アロマ
レーズンにカスタードクリーム、煮詰めたオレンジにバニラエッセンスとカラメル。
深く芳醇な香りがグラスから漂ってきます。
コメント
ストレート
カスクストレングスってことを忘れるほど滑らかで芳醇なウイスキー!!
最初の一口目は少し粘度のあるテクスチャとドライフルーツのフレーバー、しっかりとした酸味や甘味、渋みなどが複雑に広がります。
それが落ち着く前にカスクストレングスの力強さを感じますが、熟成感がしっかりとしているのでアルコールの嫌な感じは一切ありません。
一瞬、ハーブを入れたカラメルのような複雑さを感じ、またドライフルーツのアフターフレーバーが広がっていきます。
それが鼻からも抜けて長い余韻となって長ーく楽しめせてくれる……。
余韻が長いというより余韻に浸りたくなってしまうウイスキーです。
トワイスアップ
香りはレーズンとエキゾチックで官能的な花、バニラとプルーンジャム。
飲んでみるとストレートの時の力強さは感じられず、優しくなります。
また複雑なフレーバーは健在なのですが、爆発的に香りが立つわけでもなく一定の水準以内でフレーバーが主張する感じです。
舌への刺激が少ない分、より鮮明にフレーバーを堪能できます。
甘く上品な余韻も長く続きますがストレートの時ほどの長さはありません。
ロック
レーズンやプラムと溶剤のようなエステリーさ。
複雑な印象はありますが、少しサルファな香りも感じます。
飲んでみると口当たりは思ったよりすっきりしています。
ただ、複雑みがあり、甘みが抑えられている分酸味や渋みが強く感じます。
巨峰を皮ごと食べたようなフルーティさと渋み。
そして後味には苦みとコクのあるブドウのフレーバーが残り、駄菓子のグレープ味のような香りが鼻から抜けていきます。
ハイボール
レーズンとプラムに蘭のようなフローラルな香り。
口に含んでみるとかなり独特な味わいがします。
まず水で薄めたコーヒーのような酸味と苦み、渋みからプラムとバニラ。
かなり複雑で、濃いフルーティさがあります。
3口目ぐらいからは慣れてきますが、最初は普通のハイボールと違いすぎて戸惑ってしまうかもしれません(笑)。
余韻は深くかなりフルーティ!
正直バランスが悪く尖ったハイボールですが、かなり面白いです!
水割り
レーズンやプラムと同じ系統ですが、フルーティというよりエステリーっていうぐらい化学的なフルーティさを感じます。
飲んでみるとまるでプルーンジャムで作った大人のジュースのような深いフルーティさとコクのある味わい。
そしてキュッと占める酸味がなんとも言えません。
アフターフレーバーは巨峰を煮詰めたような深い果実と酸味を含んだ上品な甘味が残ります。
ちょうど巨峰の皮や種を嚙んだ時の渋みが強く感じられます。
おいしいより面白いが勝っちゃうな~。
お湯割り
レーズンのようなフルーティさはあるものの少し穏やかです。
口当たりも優しく、甘みが感じられる分渋みや苦味が抑えられてゆっくりと複雑みを堪能できると思います。
ただ、お湯割りにすると少しアルコール感が強めに出るかも。
深みがあり、ほかの飲み方の比べて尖った印象はないです。
まとまっている分面白みもないかもしれません。
レビューまとめ
公式の見解通り、ストレートが最もおいしいなと思いました。
ただアルコール度数が強いわりにアルコ―ル感が感じにくいので、僕のようにアルコール自体が弱い人はすぐ酔っちゃうかも……(笑)。
複雑みがあり、深いフレーバーと余韻が楽しめるウイスキーですが、ハイボールや水割りだと尖った印象が強く出てしまいおいしいより面白いが勝ってしまいます。
20000円以上もする高価なウイスキーなので、あくまでも個人の感覚ですが割ってしまうのはもったいないです
お湯割りも大しておいしくなるわけではなかったので、カバラン ソリスト ヴィーニョバリックのそういった飲み方は一回楽しめればいいかなと思います。
深くておいしいウイスキーなのですが、20000円以上と考えるとやはりなかなか手が出せるウイスキーではないな~と思います。
そういった意味でも81点としましたが、価格帯を考慮しなければ確実に90点以上のウイスキーです。
飲み方別おすすめ度
飲み方 | おすすめ度 |
---|---|
ストレート | [star-list number=5]5 |
トワイスアップ | [star-list number=4.5]4.5 |
ロック | [star-list number=3]3 |
ハイボール | [star-list number=3.5]3.5 |
水割り | [star-list number=2.5]2.5 |
お湯割り | [star-list number=3]3 |
最後に……
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回のお話いかがだったでしょうか??
カバランは試飲会などではよく飲んでいましたが、価格が高いこともありなかなか手が出せませんでした。
今回、たまたま入手できたこともあり、テイスティングレビューができました!!
やっぱりたまにはこういったウイスキーも飲みたいですよね。。
ウイスキー愛好家として家に一本はご褒美ウイスキーを常備しないなって思います。
それでは良いウイスキーライフを!!
また次回もよろしくお願いします!!
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